1/35 ファイティングビークル シリーズ ハンガリー 44M タシュ重戦車 HOBBY BOSS (ホビーボス)

「ハンガリー 44M タシュ重戦車 プラモデル (ホビーボス 1/35 ファイティングビークル シリーズ  No.83850 )」です

●第2次世界大戦時におけるハンガリーの重戦車「44M タシュ」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット

●ハンガリーが開発した唯一の重戦車「44M タシュ」を再現、ドイツ軍の「パンター」を彷彿する傾斜装甲を多用し洗練されたフォルムを再現した内容となっています

【 「重戦車 44M タシュ」について 】

●ハンガリーは、第1次世界大戦までオーストリア・ハンガリー2重帝国の構成国として強大な国家でしたが、第1次世界大戦での敗北によって帝国は崩壊、独立国家となったハンガリーはヨーロッパの一中小国になってしまいます

●ハンガリーにとって痛手となったのが、オーストリア・ハンガリー2重帝国で重工業を担っていたチェコ地方がチェコスロバキアとして独立したことで、この結果ハンガリーは一次産業を主体とした国家となります

●もっともハンガリーは、ルーマニアやブルガリアといった他の東欧諸国と比べて工業力に優れていましたが、それでもドイツやソ連のような列強国には遠く及ばず、第2次世界大戦の開戦時には、戦車を輸入して運用するという方法を採らざるを得ませんでした

●しかし、第2次世界大戦、特に独ソ戦が開戦すると、戦車不足と個々の戦車の能力不足が露呈、頼りとする同盟国ドイツも自国の軍隊向けの戦車の生産に必死な状況であり、一定の工業力を持つハンガリーは国産戦車の開発を進めることになります

●ハンガリーは1930年代末に軽戦車「トルディ」、1940年には中戦車「トゥラーン」を開発、この2種は旧チェコの「シュコダ」社が開発した戦車をベースとしたもので、完全な国産戦車ではありませんでした
●ただし、これらの戦車の開発、生産により一定の技術を獲得したハンガリーは、1943年春にソ連軍の中戦車「T-34」に対抗することができる重戦車「44M タシュ」の開発を開始します
　・ この重戦車「44M タシュ」は、戦訓から避弾経始に優れた傾斜装甲を大幅に採り入れ、その最大装甲は120mmというドイツ軍の重戦車以上の防御力を持っていました
　・ 主砲には国産の「75mm戦車砲 M43」を搭載、ただし量産型からはドイツ製の「70口径 75mm戦車砲 KwK42」を搭載する予定でした
　・ エンジンは、中戦車「トゥラーン」に搭載していた「ヴァイス・マンフレート製 V-8H エンジン」を2基搭載、これにより重戦車としては十分な機動力を持っています

●しかし1944年7月、重戦車「44Mタシュ」を開発していた工場が連合軍の爆撃により深刻なダメージを受け、製作中の試作車も破壊、開発も中止されてしまいます

【 「ハンガリー 44M タシュ 重戦車」のキット内容について 】

●このハンガリー製の重戦車「44M タシュ」を再現したプラスチックモデル組立キットです

●砲塔、車体の主要部は一体成型したパーツを用いることで、パーツ数を抑えて重戦車「44M タシュ」を再現した内容となっています


●「44M タシュ」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています

【 砲 塔 】
●砲塔は、「パンター」に似た面構成の「44M タシュ」の砲塔形状を再現、各部の溶接跡をモールドで再現しています

●「75mm戦車砲 M43」の砲身は左右に分割したパーツ構成で、マズルブレーキは別パーツとなります
　・ マズルブレーキは一体成型のパーツで再現、スライド金型を使用して砲口と側面のダブルバッフルの穴を開口しています
　・ 防盾は一体成型のパーツで構成、同軸機銃は別パーツとなっています
　・ 防盾は可動させることができます

●砲塔は上下に分割したパーツで再現
　・ 上部のハッチは別パーツ化、装填手ハッチは開閉状態を選択することができます
　・ 吊り下げフック、ペリスコープの別パーツ化しています
　・ 砲塔後部に装着する車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています

【 車体上部 】
●面構成の車体後部に大きなエンジングリル部を備えた「44M タシュ」の車体レイアウトを再現、エンジングリルのルーバーは薄く成型され、各パネルの溶接跡をモールドで再現しています

●車体上部は一体成型のパーツで再現、後部パネルは別パーツです
　・ フェンダーは一体成型のパーツで再現しており、スポンソン下部も一緒に成型しています
　・ エンジングリル下部のメッシュを再現するエッチングパーツが付属
　・ 前部ハッチとペリスコープは別パーツ化
　・ 前照灯は前後に分割したパーツ構成で、基部パーツへと取り付けます
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています（バールの固定具はエッチングパーツとなります）
　・ 牽引ワイヤーはアイの部分がプラパーツ、ワイヤー本体は付属している金属製ワイヤーを使用します

【 車体下部 】
●バスタブ状に一体成型となったパーツで車体下部を再現、前面パネルは別パーツとなっています
　・ 各サスペンションユニットは6パーツで構成（全6ユニット）
　・ 起動輪、誘導輪、転輪は前後に分割したパーツで再現しています

【 履 帯 】
●履帯は、1枚ずつに分割した接着連結式履帯が付属しています


●エンジングリルのメッシュなどを再現するエッチングパーツが付属しています


【 「44M タシュ 重戦車」の塗装とマーキング 】
●「44M タシュ 重戦車」のマーキングとして、ハンガリー軍仕様となる2種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています


●「44M タシュ 重戦車」の完成時のサイズ
　・ 全長 ： 26.1cm
　・ 全幅 ： 9.9cm

●パーツ数 ： 390点以上

【 「ハンガリー 44M タシュ 重戦車」のパッケージ内容 】

　・ 重戦車 44M タシュ ×1
　・ エッチングシート ×1
　・ 金属製ワイヤー ×1
　・ デカールシート ×1
　・ 組立て説明書 ×1
　・ カラー塗装図 ×1


●2015年 完全新金型