1/72 AFVキット ロシア T-34 突撃戦車 U-11 榴弾砲搭載 ユニモデル

「ロシア T-34 突撃戦車 U-11 榴弾砲搭載 プラモデル (ユニモデル 1/72 AFVキット  No.440 )」です

●第2次世界大戦時におけるソ連軍の計画戦車「T-34/122」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット

●戦前の砲戦車の流れを汲み「T-34」の車体をベースに大口径の火砲「U-11 122mm榴弾砲」を搭載した計画戦車「T-34/122」を再現、大型化した砲塔を持つ特異な姿を再現した内容となっています

【 「ロシア T-34 突撃戦車 U-11 榴弾砲搭載」のキット概要 】

●ユニモデルの従来フォーマットを踏襲、細分化したパーツとエッチング、レジンパーツ、金属製砲身を交えたパーツ構成
●各乗員ハッチは開閉状態を選択可能
●後部エンジングリルは、エッチング製の異物混入防止ネットを上部に貼って作製
●転輪のゴムの部分な軟質素材製パーツ
●履帯は「M40履帯」、プラスチック製パーツによる一部連結式
●塗装例は、ソ連軍仕様1種、国籍マークなどを再現したデカールが付属

【 「T-34/122」について 】

●ソ連は、1918年の「ロシア革命」とその後の内戦によって混乱を極めましたが、1920年代中頃から国内は安定し、国家主導の生産体制を整えると重工業の発展が始まりました

●このような国内事情を背景に、ソ連は1920年代後半になると国産戦車を開発する能力を持つようになり、1930年代前半になると「BT戦車」や「T-26」などの軽戦車を多数保有する戦車大国となりました

●しかし、このような軽戦車の武装は機関銃や小口径の火砲が中心であり、ロシア帝政時代から大口径砲の火力を重視していたソ連軍にとって心許ないのも事実で、砲火力を重視した火力支援用の戦車の開発が始まります

●この火力支援用の戦車として、砲兵戦車の「BT-7A」などが開発されましたが、軽戦車をベースにした車格の問題などから車両としての完成度は低く、どの車両も少数生産にとどまりました

●独ソ戦が開戦すると、ソ連軍はその緒戦で膨大な量の戦車を失ったことから、既存の戦車の生産に手一杯の状態となりますが、1942年には戦況が落ち着きはじめ、ソ連軍は既存の戦車の生産だけではなく、戦車や自走砲などの新規開発を行うようになります

●「T-34/122」は、1942年に計画された火力支援用の戦車で、「T-34」をベースとして「U-11 122mm榴弾砲」を搭載、この「T-34/122」は独ソ戦開戦前の砲兵戦車の流れを強く汲んだ車両でした

●これと平行してソ連軍は、ドイツ軍の「3号突撃砲」にヒントを得た「SU-122」の開発を進めており、この「SU-122」は同じ「T-34」ベースの車両ながらも、砲塔を省いて戦闘室に直接火砲を搭載したことから、設計に無理がなく、生産コストも低いという長所を持っていました

●このため、「T-34/122」は計画の段階で開発を終了、試作や生産が行われることはなく、幻の戦車となったのでした

【 「ロシア T-34 突撃戦車 U-11 榴弾砲搭載」のキット内容について 】

●このソ連軍の計画戦車「T-34/122」を再現したプラスチックモデル組立キットです

●細分化したパーツと、エッチング、レジンパーツ、金属製砲身を織り交ぜたマルチマテリアルな構成により、「T-34/122」の細部再現に重きを置いた内容となっています


●「T-34/122」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています

【 砲 塔 】
●「U-11 122mm榴弾砲」の砲身は、ワンピースとなった金属製砲身で再現
　・ 「防盾」は砲塔に一体成型化しています

●砲塔は、上下に分割したレジン製パーツで再現
　・ 「上部ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
　・ 「ペリスコープ」「ベンチレーター」は別パーツ化して再現

【 車体上部 】
●車体上部は、一体成型となったパーツで再現、スポンソン底部や前後のフェンダーは別パーツとなっています
　・ 「操縦手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
　・ 「前方機銃」は、機銃及び防盾とマウント部の2パーツで再現
　・ 後部のエンジングリルは、上部にエッチング製の異物混入防止ネットを取り付けて再現します
　・ 「牽引フック」「アンテナマウント」を別パーツ化
　・ 「排気管」は、排気管本体と装甲カバーの2パーツで再現

【 車体下部 】
●車体下部は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
　・ 「サスペンションアーム」を別パーツ化
　・ 「起動輪」「誘導輪」は表・裏に分割したパーツで再現
　・ 「転輪」は、ホイール部とゴムの部分とに分割しており、ゴムの部分は軟質素材となっています

【 履 帯 】
●履帯は、接地部中央にセンターガイド用の穴が開いた「M40」履帯を再現しています
　・ 履帯は、プラスチック製パーツ、一部連結式の履帯となっています
　・上下の直線部は繋がった状態、前後の曲線部は履板1枚ずつに分割したパーツで構成しています

●後部エンジングリルの異物混入防止ネットを再現したエッチングパーツが付属しています


【 「T-34/122」の塗装とマーキング 】
●「T-34/122」のマーキングとして、ソ連軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されており、国籍マーク、スローガン、車両番号などを再現したデカールが付属しています

【 「ロシア T-34 突撃戦車 U-11 榴弾砲搭載」のパッケージ内容 】

　・ T-34/122 計画戦車 ×1
　・ 金属製砲身 ×1
　・ レジン製パーツ ×2
　・ エッチングシート ×1
　・ デカールシート ×1
　・ 組立て説明書 ×1