日本海軍 特型潜水艦 伊-401
「日本海軍 特型潜水艦 伊-401 (プラモデル) (アオシマ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.452 )」です
●太平洋戦争時における帝国海軍の大型潜水艦「伊-401」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●航空機を搭載する「潜水空母」という異名を持つ「伊-401」を再現、世界最大規模の大型の船体を持ち、航空機3機を収めるための円筒形の艦橋構造物を装備した独特のシルエットを表現した内容となっています【 「特型潜水艦 伊401」について 】
●帝国海軍では、他国のように潜水艦を通商破壊用として用いることはあまり考慮されず、艦隊戦用の艦艇として開発と整備を行い、その数と能力は世界のトップレベルに達していました
●また、広い太平洋海域での行動を前提としたため、帝国海軍の潜水艦はその航続距離が重要視されており、他国の潜水艦と比べて船体が大きいことも特徴のひとつでした
●太平洋戦争開戦後、潜水艦は連合軍艦艇の動向を掴むために前線に配備され、一部の潜水艦はアメリカ西海岸まで進出、備砲による砲撃も行っており、このことはアメリカ国民に大きな動揺を与えました
●これを敷衍して、アメリカ本土攻撃用としてより強力な潜水艦「伊-400型」の開発を1942年に開始、同艦は搭載した水上機によって「パナマ運河」を破壊し、アメリカ艦隊の大西洋から太平洋へと至るルートを遮断する計画が立案されます
●「伊-400型」は、大型化した艦橋構造物に下部に円筒状の航空機収納筒を装備、この収納筒には特殊攻撃機「晴嵐」を3機格納することができ、アメリカ東海岸まで到達するに十分な航続距離を持っていました
●この長い航続距離を担保するべく、「伊-400型」潜水艦は水上排水量5000tという軽巡洋艦にも匹敵する大きな船体を持ち、第2次世界大戦時の最大の大きさを持つ潜水艦となりました
●また、「伊-400型」は当時の日本の潜水艦建造技術の粋を結集した優秀な艦で、その大型な船体にも関わらず水中の機動性能は小型潜水艦に匹敵するものでした
●「伊-400型」の2番艦「伊-401」は1945年1月に竣工します(「伊-400型」で建造されたのは「伊-400」~「伊-402」の3隻)
●しかし、同艦が竣工した当時においては帝国海軍の主要艦は壊滅状態であり、アメリカ軍との圧倒的な兵力差により、もはや「パナマ運河」を破壊しても戦況に影響を与えないのは明らかでした
●そこで、攻撃目標をアメリカ艦隊が集結地として使用していた「ウルシー環礁」へと変更、戦線後方の集結地に攻撃を加えることで、アメリカ艦隊に大きな混乱を与えることが期待されました
●「ウルシー環礁」への攻撃隊として、竣工していた「伊-400」と「伊-401」、そして「伊-400型」の代替として建造された「伊-13」「伊-14」の4隻の潜水艦が選ばれ、1945年7月に大湊港を出航しました
●しかし、同環礁への攻撃開始直前に終戦となり、作戦は中止され、「伊-401」は、機密保持のために搭載していた特殊攻撃機「晴嵐」を海上へと投棄、艦は内地への帰還途上においてアメリカ軍に接収されました
●その後、アメリカ軍に接収された「伊-401」は、1946年5月にハワイ島沖でアメリカ軍の手で海没処分されましたが、同艦の技術とコンセプトはアメリカ海軍のその後の潜水艦開発に大きな影響を与えたと言われています
【 「日本海軍 特型潜水艦 伊-401」のキット内容について 】
●この帝国海軍の大型潜水艦「伊-401」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ウォーターラインシリーズのコレクション性を重視し、パーツ数を抑えながらもパーツ各部に施された繊細な彫刻で排水口や甲板部、ハッチなどのディテールをシャープに再現して「潜水艦 伊-401」を再現した内容となっています
●喫水線から上の部分が再現されたウォーターラインモデルとなっています
●アオシマ社製「日本海軍 特型潜水艦 伊-400」をベースに、「伊-401」を再現するために、デカールを新規のものへと変更したバリエーションキットとなります
・ 「伊-401」用のパーツは、「日本海軍 特型潜水艦 伊-400」のランナーに含まれています
●「伊-401」の船体部は、左右分割のパーツで構成、上甲板部は別パーツ化されています
●船体部には、上甲板の前端部が一体成型され、細部では、上部排水口、錨、フェアリーダーなどが凹凸ある彫刻で再現されています
・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属しています
●上甲板は一体成型のパーツで再現、カタパルトは別パーツ化されています
・ 上甲板には、木甲板表現、各ハッチ、主砲基部、ボラードなどがモールドで再現されています
●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「伊-401」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋は左右分割のパーツ構成、艦橋の下部甲板は別パーツ化されています
・ 艦橋の下部甲板には木甲板表現が繊細な彫刻で再現されています
・ 艦橋内部には航空機格納筒の内壁が彫刻で再現され、格納筒の前扉は別パーツ化して再現しています
・ 潜望鏡はブロック化した1パーツで再現
・ 艦橋部分を構成する「25mm 3連装機銃」(×3)、「25mm単装機銃」(×1)なども別パーツにて再現しています
●主砲 「40口径 11年式 14cm単装砲」 ×1
・ 主砲は砲架も含めて一体成型のパーツとなっています
●対空機銃 「25mm 3連装機銃」 ×3、「25mm単装機銃」 ×1(艦橋部分に装備)
・ 各機銃は一体成型となっています
●クレーン
・ クレーンは展開した状態と畳まれた状態とを選択できます
●艦載機 「晴嵐」 ×2
・ 「晴嵐」は翼を展開した状態と、翼を折り畳んだ状態の各1機です
・ 「晴嵐」は、胴体、主翼(翼を折り畳んだ状態)、フロートのパーツ構成です
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 後部アンテナ
・ 艦尾プロペラガード
・ 艦首潜舵
などがセットされています
●キットには、静岡模型教材協同組合「小艦艇兵装セット」のランナーが1枚付属しており、機銃は同ランナーのパーツを使用します
●軍艦旗(なびいている状態)、艦名表示、艦載機の日の丸マークなどを再現したデカールが付属しています
・ 「伊-402」用の艦名表示のデカールも付属しています
●2006年 完全新金型 (「日本海軍 特型潜水艦 伊-400」と同時発売)
・「日本海軍 特型潜水艦 伊-400」をベースとした、デカール替えバリエーションキットとなります