日本海軍 航空母艦 龍驤 第二次改装後
「日本海軍 航空母艦 龍驤 第二次改装後 (プラモデル) (フジミ 1/700 特シリーズ No.034 )」です
●「日本海軍航空母艦 龍驤 第二次改装後」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●帝国海軍の小型空母「龍驤」を再現したキットで、第2次改装後の状態が表現されています
●正規空母の輝かしさは無いものの、帝国海軍の空母機動部隊の一翼を担った小型空母「龍驤」を再現、平甲板式という同海軍特有の小型空母の形式が表現されています
●また、、帝国海軍の小型空母の中でも、2段式の高い格納庫に飛行甲板前端に艦橋を装備するという特異な形状を持つ「龍驤」の姿を楽しむことができる内容となっています
●1922年の「ワシントン軍縮会議」により「赤城」、「加賀」が航空母艦へと転用されることが決定、これにより帝国海軍は同条約で定められた航空母艦の枠を大部分使ってしまいました
●一方、同条約では排水量10,000トン以下の航空母艦の建造は規制外となっており、帝国海軍はその排数量以下の小型空母「龍驤」の建造を1929年から開始します
●この「龍驤」は、航空母艦「鳳翔」の改良型として設計され、重巡「青葉」型とほぼ同じ大きさの船体に1段式の格納甲板を設置、24機の航空機を搭載する予定でした
●しかし、建造直後の「ロンドン軍縮会議」において、排水量10,000トン以下の航空母艦も制限の対象下となり、建造するならばより高い能力を持たすようにと帝国海軍は仕様変更を命じ、格納庫を2段式とすることとなりました
●「龍驤」は1933年に竣工、補用も含め48機の航空機が搭載可能で、小型空母としては大きな搭載能力を誇りましたが、元々が重巡クラスの船体幅しか持っておらず、トップヘビーの感が否めず、このことは同艦の問題点として終始付きまといます
●「龍驤」の竣工直後の1934年に水雷艇「友鶴」が転覆してしまうという「友鶴事件」が発生、同艦はそのトップヘビーが問題視され、同年に武装の一部を撤去する第1次改装が行なわれています
●それでも、同艦のトップヘビーは根本的に解決せず、1935年に「龍驤」は台風により被害を受けた「第4艦隊事件」に遭遇、艦橋付近に大きな損害を受け、それを改修する第2次改装が行なわれました
●この第2次改装により、同艦は艦橋の小型化、船体の艦首部分に1層分の甲板が追加され、波浪性などを改善する改修が行われ、この姿で太平洋戦争に投入されています
●太平洋戦争開始時にでは、「龍驤」は南方攻略作戦などに従事、敵艦を撃破するなどの活躍を見せ、その後、インド洋に進出、通商破壊活動に参加し、商船を多数撃沈するなどの戦果を上げました
●一大決戦となった「ミッドウェー作戦」では、連合艦隊本体が攻略するミッドウェー方面を、欺瞞して支援するためにアリューシャン方面を攻撃、「準鷹」の艦載機と共にダッチハーバーを空襲しています
●1942年8月には、ガダルカナル島の攻防である「第2次ソロモン海戦」に参加、ガダルカナル島への爆撃を行ないますが、同艦はアメリカ軍に発見され、同機動部隊の艦載機40機弱の猛攻を受けます
●この攻撃で「龍驤」は爆弾4発、魚雷2発の被弾を受け、炎上すると共に浸水が発生、それにより攻撃から4時間後に海に沈み、その一生を終える事になりました
●この航空母艦「龍驤」の「第2次改装後」の状態を再現したプラスチックモデル組立キットです
●キットは、同社「日本海軍 航空母艦 龍驤 第一次改装後」のバリエーションキットで、艦橋が小型化された「第2次改装後」の状態が表現されています
●キットは、重巡に準じたスマートな船体に、船体から溢れるような大きな上部構造物を持つ「龍驤」の魅力を再現、連合艦隊コレクションの中でも異彩を放つ存在となることでしょう
●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルです
●「龍驤」の船体部は左右分割式で、これに船首、船尾甲板、分割された船体上部甲板、ボート格納甲板、格納庫甲板、飛行甲板などを取り付ける構成となっています
●船体部には、バルジ、高角砲台座などが一体成型され、舷側の舷窓の彫刻が施されています
・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属、オモリとなるバラストも付属しています
●上甲板は、船首部分、船尾部分、船体上部、ボート格納甲板に分割されています
・ 甲板上には、アンカーチェーン、ボラードなどが再現
・ 船体上部甲板は、4分割式となっています
●格納庫甲板は左右分割式で、艦橋部分の前部は別パーツとなっています
・ 高角砲、機銃、射撃装置などの各スポンソン部は別パーツにて再現
・ 艦橋窓は、エッチングパーツで再現されています
●飛行甲板は、前後2分割式となっており、前部エレベーターの前の位置で分割されています
・ 飛行甲板前端部は「第2次改装時」における丸み持った形状を再現
・ エレベーター部分は飛行甲板と一体成型
・ 飛行甲板上には、木甲板表現、遮風棚、着艦制動装置などがモールドされています
・ 飛行甲板裏側には甲板を支える桁が再現されています
・ 後部の着艦標識、滑走制止装置はエッチングパーツで再現
「龍驤」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
● 煙突
・ 各煙突は上下2分割式で、トップの部分は別パーツとなっています
●機銃用スポンソンはブロックごとに別パーツとなっています
●高角砲「40口径 89式 12.7cm連装高角砲」 ×4
・ シールド無しのタイプ(A1型)が再現され、砲身部と砲架部との2パーツの構成となっています
・ 高角砲スポンソンの支柱は格納庫甲板に一体成型されています
●対空機銃
・ 13mm 4連装機銃 ×6
・ 25mm 連装機銃 ×2
●内火艇、カッターなど
・ 内火艇 ×2
・ 内火ランチ ×3
・ 大型カッター ×2
・ 中型カッター ×1
・ 小型カッター ×1
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 錨
・ 菊花紋章
・ 測距儀
・ 高射装置
・ 60cm探照灯
などがセットされています
●艦載機
・ 艦載機は、同社「日本海軍 空母艦載機 (64機セット)」のランナー1枚(16機分)が付属しており、クリアーパーツとなっています
・ 付属している艦上攻撃機「天山」は、「龍驤」の沈没後に登場した艦載機ですので、注意して下さい
●艦載機内容
・ 零式艦上戦闘機 ×4
・ 97式艦上攻撃機 ×4
・ 99式艦上爆撃機 ×4
・ 艦上攻撃機「天山」 ×4
●艦橋の窓、滑走制止装置、着艦標識を再現するエッチングパーツが付属しています
●飛行甲板上に書かれた表示線、着艦標識、艦載機の日の丸マークなどを再現したデカールが付属しています
●2010年 一部新金型