海上自衛隊 ミサイル艇 おおたか しらたか
「海上自衛隊 ミサイル艇 おおたか しらたか (プラモデル) (アオシマ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.018 )」です
●海上自衛隊のミサイル艇「はやぶさ型」の3番艇「PG-826 おおたか」と6番艇「PG-829 しらたか」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●小型の船体を活かした高速性能と対艦性能で日本沿岸部を防衛するミサイル艇「はやぶさ型」を再現、引き締まった船体に強力な装備を搭載したマッシブなスタイルを再現した内容となっています
●アオシマ社製「海上自衛隊 ミサイル艇 はやぶさ・うみたか (2隻セット)」をベースに、「PG-826 おおたか」と「PG-829 しらたか」を再現するためにデカールを変更、付属する「P-3C」を省き、「不審船」を追加したバリエーションキットです
【 「海上自衛隊 ミサイル艇 おおたか しらたか」のキット内容について 】
●海上自衛隊のミサイル艇「はやぶさ型」の3番艇「PG-826 おおたか」と6番艇「PG-829 しらたか」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●有事や事件の際、高速性能を生かした高い即応能力を持つミサイル艇「はやぶさ型」を再現
●ウォーターラインシリーズのフォーマットを踏襲しパーツ数を抑えながらも、各種装備やアンテナ類、そして船体部表面部分などのディテールを細かく再現した内容となっています
●喫水線から上の部分を再現した洋上モデルです
●「はやぶさ型」は、「船体」「上甲板」「艦橋などの上部構造物」「主砲などの艤装類」の各ブロックごとに分割した構成となっています
●各ブロックをそれぞれ個別に組み立てて、上甲板、構造物と艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます
●船体は、喫水線ラインで上下に分割したパーツ構成となっています
・ 船体は、舷窓のないフラットな舷側を再現しています
・ 船底部は、 洋上モデルとしての船体下を塞ぐ平らな船底パーツとなっています
●上甲板は、鎖錨甲板部と、船体パーツに一体成型となった上甲板部とで構成しています
・ 甲板上には、上部構造物基部、主砲台座、波除けなどの基本躯体の他、ボラード、アンカーチェーンなどのディテールをモールドで再現
「はやぶさ型」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています
●艦橋
・ 艦橋構造物は、船体に一体成型となった基部に、各パネルを貼り合わせて作製します
・ 艦橋構造物上部の艦橋は一体成型のパーツで再現、上部が前方に突き出した形状を再現しています
・ 艦橋窓枠は、窓の部分が一段凹んだ状態で再現、立体感を演出していmさう
・ 前部と後部パネルには、防水扉などのディテールを再現
・ 艦橋に装備する、「FCS-2 射撃指揮装置」(×1)、「チャフディスペンサー」(×2)、「NORA-1C スーパーバード衛星通信アンテナ」(×2)などを別パーツ化しています
●マスト
・ マストは一体成型のパーツで再現、ヤードとフラットは別パーツ化して再現しています
・ マストに装備する、「OPS-18-3 対水上レーダー」(×1)を別パーツ化
●煙突
・ 煙突は、船体に一体成型となった基部に、各パネルを貼り合わせて作製します
・ 排気口は個別にパーツ化
・ 各パネルには、防水扉、梯子などのディテールをモールドで再現
・ 煙突部に装備する、「膨張式ボートコンテナ」(×2)が別パーツ化
●主砲 「オート・メララ 60口径 76mm単装砲」 ×1
・ 主砲は、砲身と砲塔との2パーツで再現
●対水上ミサイル 「90式 艦対艦誘導弾発射機」 ×4
・ ミサイル発射機は、連装状に一体成型となったランチャー部と架台との2パーツで構成
●ボート 「6.3m 複合型作業艇」 ×1
・ 作業艇は一体成型のパーツで再現しています
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艇首旗竿
・ 錨
などをセットしています
●「不審船」(×2)が付属しています
・ 不審船は一体成型のパーツで再現、船首楼甲板、マストは別パーツ化して再現しています
●「PG-826 おおたか」と「PG-829 しらたか」の艇番号、艇名表示、日章旗、自衛艦旗、「不審船」の旗などを再現したデカールが付属しています
【 「海上自衛隊 ミサイル艇 おおたか しらたか」のパッケージ内容 】
・ ミサイル艇 PG-826 おおたか ×1
・ ミサイル艇 PG-829 しらたか ×1
・ 不審船 ×2
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2010年 バリエーションキット (「海上自衛隊 ミサイル艇 はやぶさ・うみたか (2隻セット)」をベースとした、デカール及びアクセサリーパーツ変更アイテム)
【 「ミサイル艇 はやぶさ型」について 】
●海上自衛隊では1960年代まで高速性を重視した魚雷艇を建造していましたが、装備の搭載能力が小さく、汎用性に欠けることからその後は同種の小型艇の建造は行われませんでした
●ただし、海外では対艦ミサイルの発達により魚雷の代わりにミサイルを装備したミサイル艇を積極的に運用しており、海上自衛隊でも1990年代において試験的にミサイル艇「1号型 ミサイル艇」を建造、運用しました
●この「1号型 ミサイル艇」は基準排水量50トンという小型艇でしたが、対艦ミサイル「ハープーン」を4基搭載、最大速度は46ノットという高速性を有し、高い攻撃力と機動性能を持っていました
●もっとも、「1号型 ミサイル艇」はイタリア製のミサイル艇を参考としたために、水中翼による航行方法を採用、この水中翼は荒れることの多い日本海沿岸では運用に不向きで、さらに水中翼方式は低速と高速でしか航行できないという欠点を持っていました
●そこで、「1号型 ミサイル艇」の後継としてミサイル艇「はやぶさ型」の建造の計画が進みます
●1999年に発生した不審船事件では、強力な機関を持って逃走を図る不審船に対して大型の艦船は追従することができず、採り逃してしまうという結果となります
●海上自衛隊発足後、初めての海上警備行動を発令したこの不審船事件は、海上自衛隊の装備体系を大きく見直すきっかけとなり、「はやぶさ型」への期待が膨らむ一方で、「はやぶさ型」自身も不審船事件による教訓が採り入れられました
●「はやぶさ型」は、「1号型 ミサイル艇」よりも大きく拡大した排水量200トンの船体に5400馬力のガスタービンエンジンを搭載、最高速度は44ノットに達しています
●また、「はやぶさ型」では「1号型 ミサイル艇」の教訓から水中翼方式から通常船体方式へと変更、高速航行時には乗員はシートベルトを締めた状態で着座して操艦や装備の操作などを行います
●装備は、「オート・メララ 60口径 76mm単装砲」を1基、対艦ミサイル「90式 艦隊艦誘導弾発射機」を4基装備、必要に応じて「12.7mm重機関銃」を2基追加することも可能となっています
●さらに、船体はステルス性を考慮しており、上部構造物にはレーダー波の反射を防ぐために傾斜が付けられ、マストも塔構造となるステルスマストを採用しています
●この「はやぶさ型」は2000年から建造を開始、2004年までに6隻が竣工し、主に日本海側へと配備が行われ、その高速性能と強力な対艦装備を活かして国防の任に就いているのです