2号戦車 B型 (Pz.Kpfw.2 Ausf.B)
「2号戦車 B型 (Pz.Kpfw.2 Ausf.B) (プラモデル) (ドラゴン 1/35 '39-'45 Series No.6572 )」です
●「2号戦車 B型 (Pz.Kpfw.2 Ausf.B)」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●大戦初期において実質的な主力戦車として活躍した「2号戦車B型」を再現したキット
●サイバーホビー(ドラゴン)社「2号戦車 C型 増加装甲型 (Pz.Kpfw.2 Ausf.C)」のバリエーションキツトです
●キットは、同社の誇る成型技術と、ディテール再現能力により「2号戦車B型」を細部にわたり忠実に再現、軽戦車が持つ「作りの細かさ」の魅力を味わえる内容となっています
●また、エンジン関係を除く内部構造を再現、予備弾薬などの細かな部分のパーツも含まれ、「2号戦車」の小さな砲塔と車体の内部に、細かなパーツが詰まった様子により、模型本来の楽しさの一つでも有る「凝縮された世界」を感じられるキットです
●ドイツ軍は、第1次大戦の休戦条約「ベルサイユ条約」により、戦車の保有を認められなくなりましたが、「ヒットラー」政権による条約破棄の再軍備化により戦車の開発計画が建てられます
●そこで考えられたのが4つの車種で、「1号戦車」は訓練用、「2号戦車」は偵察及び主力戦車の補助、「3号戦車」は主力戦車、「4号戦車」は支援用の戦車と体系的に区別されました
●「2号戦車」は、1935年10月に試作車が完成、当初は小型の転輪とそれを支えるガータービームを持つ足周りでしたが、後に片側5個の大型転輪に変更されています
●「2号戦車」の最初の量産型の「A型」は、1937年7月に生産が開始、「2号戦車」の「初期型」とされる「A、B、C型」は、1940年4月までに各型合計1088両が作られました
●「2号戦車」の「A~C型」は、「20mm戦車砲 KwK30」を装備、重量は8.9tで最高時速40km/hを発揮し、最大装甲厚は15mm程度でした
●「2号戦車」は、主力戦車とされた「3号戦車」の生産の遅延に伴い、大戦初期においては実質的にドイツ戦車部隊の主力となり、「ポーランド戦」、「フランス戦」、「バルカン半島戦」などで活躍、戦車の性能としては非力さが否めませんでしたが、作戦の妙と、諸兵連合、そして通信能力の高さなどから、緒戦の勝利をもぎ取ったのでした
●「2号戦車」は、「3号戦車」や「4号戦車」の生産の伸びに伴い、戦線から徐々に姿を消して行きますが、「マーダー 2」や「ヴェスペ」などの自走砲型への改造や、戦車部隊の偵察、連絡用車両、もしくは対パルチザンの後方部隊用として大戦終了時まで活用されています
●この「2号戦車 B型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●キットは、湾曲した車体前面構造、両開き式の砲塔ハッチ、車体に設けられた対空機銃架など「2号戦車 B型」の特徴が再現されています
●キットは内部も再現され、それを活かして、各ハッチやクラッペ類を開状態にして内部構造を見せる演出をしても面白いでしょう
●砲塔部は、上部、下部、防盾部のパーツ構成で、上部パーツは側面、後面が一体成型されています
・ 砲塔ハッチは、別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
●防盾部は、内側部分のクラッペが別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
・ 砲身は一体成型で、スライド金型により砲口が開口処理されています
・ 同軸機銃も銃口が開口されています
・ 防盾部は上下方向に可動させることが可能となっています
●車体上部は、フェンダー部分も含めて一体成型されています
・ 操縦手用の前方クラッペは、別パーツとなっています
●エンジン点検ハッチ、エンジングリルの格子状の蓋、無線手用のハッチが別パーツとなっています
・ エンジングリル側面のスリット状の部分には、ガードを再現する為の金属製パーツが用意されています
●車体下部から戦闘室前端部に掛けての「2号戦車A~C型」特有の湾曲した形状の車体前部は、1個のパーツで再現しています
・ 操縦席ハッチは別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
●前照灯は、管制スリットが入ったタイプが用意されています
●「2号戦車 B型」の特徴の一つである車体側面の対空機銃架は、展開した状態とすることもでき、これに装着させる「MG-34」機関銃も付属しています
●車体下部は側面と底板とが一体成型となっています
●板バネ式サスペンションは、板バネ部分とアーム部分とが一体成型でパーツ化されています
・ 転輪は、外側部分と裏内側との2パーツ、誘導輪は3つのパーツで構成されています
●排気管は3つのパーツで構成され、排気口の部分は開口処理されています
・ パンチング状の排気管カバーを再現するエッチングパーツが付属
●工具類は、固定具が一体成型でモールドされているパーツと、固定具を再現するエッチングパーツを使用する場合の固定具の無いパーツが用意されています
「内部再現」について
砲塔部分
●機関砲の砲尾、砲架、同軸機関銃の機銃架、照準器が再現
・ 照準器の接眼部は開口処理されています
●車長用の椅子、砲塔旋回装置とハンドル類もパーツ化されています
●砲塔側面の4箇所のクラッペ部には、内部の視察装置が再現されています
・ クラッペのパーツはクリアー成型となっています
車体部分
●操縦装置部分は、操縦席、操向レバー、変速レバーなどが再現されています
●操縦席横のクラッペ部は、内部の視察装置が再現され、クラッペパーツはクリアー成型となっています
・ 操縦席前方の双眼式の視察装置も再現しています
●動力伝達装置は、トランスミッション、クラッチ板、最終減速装置などが再現、トランスミッションは、細かなモールドが施されています
●戦闘室後部の無選手席、側面の予備弾薬類、エアークリーナーなども再現されています
●排気管カバーや、工具固定具などを再現する為のエッチングパーツが付属
●マーキングは、7種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第4戦車師団 第35戦車連隊(東部戦線 / 1941年)
・ 第11戦車師団 第15戦車連隊(南ロシア / 1941年)
・ 第18戦車師団 第18戦車連隊(中央ロシア / 1941年)
・ 第2戦車師団 第3戦車師団(ギリシャ / 1941年)
・ 第24戦車師団 第24戦車連隊 第1大隊(南ロシア / 1942年)
・ 第101戦車大隊(中央ロシア / 1941年)
・ 第40特別編成戦車大隊(デンマーク / 1940年)
●説明書の塗装例に基づく国籍マーク、車体番号、部隊記号などを再現したデカールが付属
・ デカールのプリントは、カルトグラフ社製
●2010年 一部新金型