ドイツ軍 4号対空戦車 ヴィルベルヴィント 初期型 (G型車体)
「ドイツ軍 4号対空戦車 ヴィルベルヴィント 初期型 (G型車体) (プラモデル) (サイバーホビー 1/35 AFV シリーズ ('39~'45 シリーズ) No.6342 )」です
●「ドイツ軍 4号対空戦車 ヴィルベルヴィント 初期型 (G型車体)」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦後期における対空戦車の「4号対空戦車 ヴィルベルヴィント」の「初期型」を再現したキットです
●キットは、ドラゴン社「Sd.Kfz.161/4 4号対空戦車 「ヴィルベルヴィンド」」のバリエーションキットで、「4号戦車 G型」をベースとしたタイプが表現されています
●前線から回収された「4号戦車」の車体を利用し、4連装の「20mm 対空機関砲 Flak38」を搭載し、連合軍の対地攻撃に対する対空車輌として開発されたのが「4号対空戦車 ヴィルベルヴィント」です
●ドイツ軍が装備した対空機関砲「20mm対空機関砲 Flak38」は高い能力を誇り、この砲を4連装式として、より高い発射能力を与えたのが「Flak38 4連装機関砲」です
●この「Flak38 4連装機関砲」は、1分間の発射速度は900発を維持し、狙った空域に一瞬にして大量の砲弾をバラ撒く「弾幕効果」を発揮しました
●これは、射撃機会の時間が短い敵地上攻撃機に対し非常に効果的で、連合軍側の航空機に多大な損害を上げ、制空権を奪われたドイツ地上軍にとっては「守り神」的な存在でした
●逆に、低空攻撃を行なう連合軍の戦闘爆撃機にとって「Flak38 4連装機関砲」は最大の脅威であり、連合軍パイロットからは「地獄の4連装」と呼ばれ忌み嫌われました
●「Flak38 4連装機関砲」は、その重要性から自走化が早々に計画され、当初はハーフトラックに搭載されましたが、防御力の観点から戦車を車体とした「対空戦車」が開発されました
●最初に開発されたのが「37mm対空機関砲Flak43」を搭載した「メーベルワーゲン」で、この車両は機関砲をそのまま露出した状態で搭載された為に兵員の防護に問題が在り、また車体形状の関係から「4号戦車」の車体がそのまま使えず、生産性に課題を残しました
●そこで、「Flak38 4連装機関砲」を搭載した「対空戦車」として、「4号戦車」の車体に「Flak38 4連装機関砲」を覆う8角形の砲塔を搭載、これが「4号対空戦車 ヴィルベルヴィント」として制式化され、1944年7月から生産が開始されました
●生産に関しては、戦場において破損して回収された車輌から改造する方法で行なわれ、1945年3月までに122両が作られています
●このため、回収された車両により車体の型式が異なり、「4号戦車」の「初期型」である「B/C型」から「J型」までの車体の使用例が認められます
・ 生産の時期的には「H型」の車体ベースが多かったものと思われます
●この「4号対空戦車 ヴィルベルヴィント 初期型」を再現したプラスチックモデル組立キットで、「G型」の車体をベースとしたタイプが再現されています
●キットは、同社の誇る高いディテール表現力が如何なく発揮され、実車を細部に渡って再現、一方で工具類の固定具などは一体成型となっており、「スマートキット」として作り易さが考慮されています
●砲身の本体部分は一体成型となっており、スライド式金型により砲口が開口処理されています
・ 砲身先端のフラッシュハイダーは側面の細かな穴もモールドで再現
・ 砲身部全体では、機関部も含めて3パーツで構成されています
●機関砲の砲架部は主要部分が3分割式で、これに照準器パーツ、照準手席、操作ハンドル、予備弾薬架などを取り付ける構成となっています
・ 照準器は細かく再現されており、対空照門はエッチングパーツで表現されています
・ 砲の仰俯角は任意の角度を選択することが可能で、その角度に合わせて照準器の位置を固定する方式となっています
●砲塔は前後分割式で、表面上の溶接跡だけではなく、裏側の溶接跡も再現されています
・ 砲塔の装甲板は実車通りに薄く成型されています
・ 照準器部分の装甲板の小ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 機関砲の干渉避けである装甲板の切り欠けも再現
●車体上部は、各装甲板を貼り合せる箱組み方式となっています
・ パーツの精度の高さにより確実に形となるように工夫されています
・ 車体上部の操縦手、無線手ハッチは、別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
・ エンジングリルの点検ハッチも別パーツ化されています
●戦闘室前面板は、ボルト止めと溶接止めの2種類の追加装甲が用意され、選択して使用することができます
・ 操縦手の装甲バイザーは、開閉状態が選択できます
・ 前方機銃は、内部の細かな細部も再現されています
・ 前方機銃は完成後も可動式とすることが可能
●側面のクラッペは、別パーツ化されており、開閉状態が選択できます
・ クラッペ内側のビジョンブロックは細かく再現され、視察口の防弾ガラスはクリアーパーツとなっています
●車体前面板に存在する左右のブレーキ点検ハッチは、別パーツとなっています
●左右のフェンダーは、それぞれフェンダー本体、前後のマッドフラップの3分割式です
・ 各車載工具類は、固体具のクランプなども一体成型となっています
・ エンジンの吸気口のカバーは、プラパーツとエッチングパーツとを選択できます
・ 前照灯は、ボッシュライトとノテックライトとが付属、選択して使用可能です
●車体下部は、バスタブ式に一体成型されており、これに前面及び追加装甲、後面板を取り付ける構成となっています
・ 「G型」の判別点でもある尖頭ボルトが付いたデフカバーが表現されています
・ ボギー式サスペンションは、1ユニットが4パーツで構成
●車体後面板は上下分割式で、選択パーツにより冷却水交換口の有無、形状の違いが選択できます
・ 車体後部に装着された牽引装置の有無が選択可能
・ 補助エンジンマフラーの撤去による蓋を再現したパーツが用意されています(「ヴィルベルヴィント」の砲塔は手動旋回式で、動力旋回用の補助エンジンは外されました)
●履帯は、マジックトラックによる1枚ずつが分割された接着連結式となっています
・ 履帯は表面に滑り止めが無く、センターガイドに肉抜き穴が在るタイプ(「3/4号戦車 中期型」)が再現されています
●車体後部に装備された「20mm対空機関砲 Flak38」の予備銃身ケースは、開閉状態が選択できます
・ 内部に収まった砲身が再現されています
●視察口の防弾ガラスなどを再現するためのクリアーパーツが付属
●エンジングリルのシャッターや、吸気口の蓋などを再現するエッチングパーツが付属しています
●牽引ワイヤーのワイヤー本体を作製するための金属製ワイヤーが付属
●マーキングは、3種類の塗装例が説明書に指示されています
・ 第509重戦車大隊 (Darmstadt近郊 / 1945年)
・ パイパー戦闘団 (アルデンヌ / 1944年)
・ 所属部隊不明 (フランス / 1944年)
●説明書の塗装指示に基づいた国籍マーク、部隊記号、車体番号を再現したデカールが付属
●2011年 一部新金型