アメリカ M4A3 シャーマン 75mm砲搭載型 ヨーロッパ戦線
「アメリカ M4A3 シャーマン 75mm砲搭載型 ヨーロッパ戦線 (プラモデル) (サイバーホビー 1/35 AFV シリーズ ('39~'45 シリーズ) No.6698 )」です
●「アメリカ M4A3 シャーマン 75mm砲搭載型 ヨーロッパ戦線」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦時におけるアメリカ軍の主力戦車「M4A3」を再現したキットで、車体前面板が1枚物となった後期型車体に「75mm砲」の砲塔を搭載したタイプが表現されています
・ 車長キューポラは、ビジョンブロックの無い初期型となっています
●第2次大戦の中期においてアメリカ軍の中戦車として登場し、その生産性と平均的な性能により、連合軍の主力戦車となった「M4 中戦車」シリーズは、「M4」、「M4A1」、「M4A2」、「M4A3」、「M4A4」の5車種が量産されました
●この5車種は、その搭載するエンジンによって区分されたもので、取り合えず戦車の数を揃えるために採られた手段であり、生産数が高水準で落ち着き始めると、車種の整理と性能の向上が図られることとなりました
・ 5車種の中では、搭載するフォードのV8エンジンの吹け上りが良さから「M4A3」が一番アメリカ軍の将兵に人気があり、その関係で「M4A3」はほとんど他国に供与されていません
●この中で、「M4A2」はソ連軍の供与用、イギリス連邦軍で広く使われた「M4A4」は、整備状の観点から生産を終了させることが決定します
●「M4A4」を除く4車種は、防御力が強化された後期型車体へと移行され、装甲貫通能力の高い「76mm砲」を搭載するタイプは「M4A1」、「M4A2」、「M4A3」で、榴弾火力が高い「75mm砲」を搭載するタイプは「M4」(コンポジットハル)、「M4A2」、「M4A3」となりました
●この後期型車体のタイプは1944年の初頭頃から生産が開始され、ノルマンディ戦の後期(1944年夏)から戦場に登場するようになります
●「M4A3」の後期型車体は、前面装甲が従来の分割式から1枚物へと変更、装甲厚も増加され、それまで被弾時の火災が発生し易かった弾薬庫は、水で満たされた容器に収められるようになり、防御力が向上しています
●また、操縦手と前方機銃手のハッチは大型となり、デフカバーの形状も先が尖ったタイプへと変更されました
●「M4A3」の後期型車体は「アルデンヌ戦」頃から急速にアメリカ軍の全軍に配備され、特に「75mm砲」の搭載型としてはこのタイプが多数を占めて行きました
・ 「75mm砲」を搭載している他の型式は戦いに生き残った残存車両であり、「M4」の後期型(コンポジットハル)である「75mm砲」タイプは、主に太平洋戦線で使用されました
●この「M4A3」後期型車体「75mm砲」搭載型を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●キットは、同社のディテール表現力により、「M4A3」後期型車体「75mm砲」搭載型をシャープに再現、「76mm砲」搭載型と並んで大戦後期の主力戦車の一角を占めた「M4 中戦車」シリーズの中核となるタイプが表現された内容となっています
●キットの履帯には「ダックビル」が装着している状態が表現され、重量感の有るフォルムを楽しむことができるでしょう
●「75mm砲」の砲身は一体成型となっており、スライド式金型により砲口が開口処理されています
・ 砲口内側にはライフリングのモールドが入っています
・ 砲身は上下に可動式です
●「75mm砲」搭載の「鋳造砲塔」は、上下2分割式のパーツで構成
・ 装填手ハッチ、排莢ハッチは別パーツで、開閉状態が選択可能
・ 砲塔は左右旋回ができます
●ペリスコープ部は、基部、ペリスコープ本体、蓋、ペリスコープガードの4分割式となっています
・ ペリスコープ本体はクリアーパーツが付属
・ ペリスコープガードはプラパーツとなっています
●車長キューポラは、ビジョンブロック無い初期型のタイプとなっています
・ 車長ハッチは別パーツで、開閉状態が選択可能です
●「M2 重機関銃」は、放熱口の位置が正確にモールドされ、スライド式金型により銃口も開口処理されています
●車体上部は、エンジンルーム上部を除き一体成型となっています
・ 操縦手及び前方機関銃手のハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 前照灯及び尾灯は、クリアーパーツが用意されています
・ ライトガードは、プラパーツとエッチングパーツとの選択式です
・ 前部フェンダー、及びサイドフェンダーの取り付け金具はエッチングパーツとなっています
・ 各給油口は別パーツです
・ エンジン点検ハッチのストッパーは別パーツにて再現
●各種工具類は、固定具も一体成型されています
・ 固定具を再現するエッチングパーツも付属しており、これを使用する際には固定具のモールドを削り取ります
●車体下部は、側面と底面とが一体成型されています
●「VVSS」サスペンションは左右2分割式で、これにボギー部と垂直式ばね、サポートローラーを挟み込む構成となっています
・ サポートローラーの支持架が水平の初期型と、斜め形状の後期型とを選択できます(「M4A3」の後期型車体の生産時期の関係から、そのほとんどが支持架が斜めとなっている後期型を使用していると思われます)
・ 起動輪は「後期型」と、肉抜き穴が斜めに削がれた「クライスラー型」とが付属しています(これは、「後期型」の使用例が多く見られます)
●履帯は、接着及び塗装が可能なDS素材によるベルト式となっています
・ 履帯は、鋼製タイプの「T54E1」履帯に、接地圧を低くする「ダックビル」を装着している状態が再現されています
●前照灯やペリスコープなどを再現するクリアーパーツが付属
●フェンダー、ライトガード、工具の固定バンドなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●マーキングは、2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第10機甲師団 (ドイツ・トリーア / 1945年)
・ 第11機甲師団 (ドイツ・アンダーナッハ近郊 / 1945年)
●説明書の塗装例に基づく、車体番号、パーソナル記号、車台番号などを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
●2011年 一部新金型