ドイツ 4号戦車 J型 最後期生産型 (Pz.Kpfw.4 Ausf.J)
「ドイツ 4号戦車 J型 最後期生産型 (Pz.Kpfw.4 Ausf.J) (プラモデル) (サイバーホビー 1/35 AFV シリーズ ('39~'45 シリーズ) No.6575 )」です
●「WW.2 ドイツ軍 4号戦車J型最後期生産型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦末期におけるドイツ軍の主力戦車「4号戦車 J型」の「最後期型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●平面状の装甲板で構成されたドイツ的なフォルムを持つ「4号戦車 J型」の魅力を余すことなく再現、「最後期型」として簡略化が進められた構造と、金網状の「シュルツェン」を装備した姿が楽しめる内容となっています【 「Sd.Kfz.161/2 4号戦車J型 最後期型」について 】
●「Sd.Kfz.161 4号戦車」は、車格の大きさにより火力の増大に付いて行けなくなった「3号戦車」の代わりに大戦中期からドイツ軍の主力戦車として使用されました
●しかし、「4号戦車」の基本設計は戦前のものであり、被弾経始が考えられていない砲塔及び車体形状、トランスミッション用の車体前部の点検ハッチなど防御上の弱点を持っていました
●「4号戦車」の「G型」から「H型」では車体前面の装甲厚が増加されるなどの改良が施されましたが、抜本的な解決とはならず、この問題点は終始「4号戦車」に付いて回ることとなります
●一方、独ソ戦が開始された時点でドイツ軍は「T-34」などのソ連軍の新鋭戦車に遭遇、作戦の妙と、諸兵連合により緒戦の勝利を収めましたが、戦車戦においては「T-34」にかなわず、ドイツ軍は同車に対抗できる新型戦車の開発を開始します
●それによって誕生したのが「5号戦車 パンター」で、従来のドイツ戦車と違って、傾斜した装甲を持っており、1943年7月の「クルスク戦」から実戦に参加しました
●この「パンター」戦車は、その初期においては機械的トラブルを抱えて故障が続発しましたが、その後、改良が行なわれ続け、序々に信頼性の高い戦車となり、ドイツ戦車部隊の中心的存在となって行きます
●それに伴い、中戦車の生産を「パンター」戦車に1本化する案が「ヒトラー」より提示、しかし、当時の装甲兵監「グデーリアン」将軍は、「4号戦車」の必要性を訴えたために、そのまま継続して生産されます
・ 「パンター」戦車の生産コストは「4号戦車」の2倍、「タイガー」戦車は3倍程度だったとも言われます
●「4号戦車」は「H型」においてその最終進化形となり、性能も限界にまで成長しました
●続く「4号戦車 J型」は、実質的に「4号戦車 H型」の簡易生産型と言うべきタイプで、砲塔の動力旋回装置などを廃止され、生産効率が向上しました
●また、この「4号戦車 J型」においても、生産時期において数々の小改良が施され、さらに生産性が上げられています
●「4号戦車 J型 最後期型」は、1944年の12月頃から登場し、以下のような特徴を持っていました
・ 車長ハッチが従来の跳ね上げ式からスライド開閉式へと変更
・ 砲塔側面ハッチの視察口が廃止
・ 牽引フックが車体側面板と一体成型されたタイプとなる
・ 車体前部のブレーキ用の吸気口カバーが廃止され、把手が付く
・ 車体後部に大型の牽引装置が付けられる
・ 車体には金網式のシュルツェンとなる
●金網式シュルツェン(「トーマシールド」)は、資材欠乏の当時のドイツを象徴するものとも見られますが、成型炸薬弾に対しての防御力は変わらず、東部戦線用の幅広の履帯「オストケッテン」や、雪上用の「ヴィンターケッテン」を装着した場合には、その下部の装着位置の変更のみによって対処できるという優れたものでした
●「4号戦車J型」の「最後期型」は、大戦末期のドイツ機甲兵力の柱の一つとして迫りくる連合軍に対して立ち塞がりましたが、勇戦及ばず、ドイツ第3帝国の終末と運命を共にしたのでした
【 「ドイツ 4号戦車 J型 最後期生産型 (Pz.Kpfw.4 Ausf.J)」のキット内容について 】
●この「4号戦車J型 最後期型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ドラゴン社の高いディテール表現力により実車を細部に渡って再現、金網式シュルツェンである「トーマシールド」は金属パーツとエッチングパーツなどにより構成され、その特徴的な姿と細部とが表現された内容となっています
●車体シュルツェンは、取り付けた状態(一部装着も可)、外してシュルツェン架のみの状態の2パターンを選択できます
●「7.5cm KwK40 L/48」主砲砲身部は、本体部分がプラパーツにより一体成型されており、マズルブレーキは3分割式により内部構造も再現しています
・ マズルブレーキは4タイプが用意されています
・ 同軸機銃は、機関銃を装備している状態のパーツと、装備していない状態のパーツが付属し、選択して使用できます
・ 砲尾も細かく再現され、閉鎖器は開閉状態が選択できます
・ 砲身は上下可動します
●砲塔は、主要部分が上部、底部、前面の3パーツにて構成されています
・ 前面は、砲手用クラッペが有る「最後期型」の前期型と、クラッペが廃止された後期型とが選択できます
・ 砲塔前面の照準口の雨樋いは、前面パネルのモールドされているものと、エッチングパーツとを選択できます
・ 砲塔内部には、車長席、ベンチレーターが再現されています
・ 砲塔上部には「Sマイン発射器」と、発射器が装備されていない場合の蓋のパーツが付属、選択して使用します
・ ベンチレーターカバーは大型化され、「Sマイン発射器」用の切り欠けが在るタイプが付属、さらに増設する無線器のためのアンテナ基部が装着される台のパーツが用意されています
・ 後部のゲベックカステンは、蓋の部分が別パーツとなっています
●砲塔側面のハッチは、前後2分割で再現されており、開閉状態を選択できます
・ ハッチ裏側の視察口は、クリアーパーツが用意されています
●車長キューポラは、細かなパーツ分割で再現され、視察口の開閉状態を選択できるようになっています
・ 視察口の防弾ガラスを再現するクリアーパーツが付属
・ 車長ハッチは、「最後期型」の特徴であるスライド式タイプを表現、開閉状態が選択できます
●砲塔シュルツェンは、縁に向かって緩やかな傾斜が付いた状態で成型されおり、実車の通りの薄い構造と見えるように工夫されています
・ 側面ハッチ部分の扉は、閉じた状態のパーツと開いた状態のパーツが用意され、選択して使用します
・ シュルツェン架は、薄く成型され、内側の固定ボルトも再現されています
・ シュルツェン架後部に装着されたメッシュを再現したエッチングパーツが付属しています
●「4号戦車 J型 最後期生産型」の車体上部は、各装甲板を貼り合せる箱組み方式となっています
・ パーツの精度の高さにより確実に形となるように工夫されています
・ 車体上部の操縦手、無線手ハッチは、別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
・ エンジングリルの点検ハッチも別パーツ化されています
●戦闘室前面板は、フックが装着されたタイプと、フックの無い通常のタイプとが付属、選択して使用します
・ 操縦手の装甲バイザーは、開閉状態が選択できます
・ 前方機銃は、6パーツによって内部の細かな細部も再現されています
●車体前面板に存在する左右のブレーキ点検ハッチは、別パーツとなっています
・ ハッチ上にはブレーキ吸気口の装甲カバーが付いているタイプと、把手が付いているタイプとを選択できます
●左右のフェンダーは、それぞれフェンダー本体、前後のマッドフラップの3分割式です
・ 車体用のシュルツェン架の下部の一部は、フェンダーパーツと一体成型されています
・ 各車載工具類は、固体具のクランプなども一体成型となっています
・ フェンダー上の吸気口の蓋はプラパーツとエッチングパーツとを選択できます
●車体シュルツェンは、金網式のシュルツェン(「トーマシールド」)が再現されています
・ シュルツェンは、金属製の金網パーツにエッチングパーツ製の枠を取り付ける構成となっています
・ シュルツェン中央部に装着される装着基部はエッチングパーツとプラパーツとで構成されています
・ シュルツェン架はプラパーツ製で、パイプ状のパーツと、それを支える支持架のパーツとで構成、パイプ状のパーツは2種類が付属しています
●車体とシュルツェンとの間に設けられた金網のガードを表現するパーツが付属しています
・ 金網のガードはプラパーツによる枠と、エッチングパーツによるメッシュとで構成されています
●車体下部は、バスタブ式に一体成型されており、これに前面及び前面、後面パネルを取り付ける構成となっています
・ 車体側面板に一体となった牽引フックを再現
・ ボギー式サスペンションは、1ユニットが4パーツで構成されています
・ 履帯は、マジックトラックによる接着連結式となっています
・ 上部転輪、誘導輪は2種類が付属しています
●車体後部パネルは上下2分割式です
・ 排気管は縦形のタイプが付属、スライド式金型により内部構造も再現されています
・ 後部の牽引部は、牽引ピントルが付く通常のタイプと、大型の牽引装置が付くタイプとが付属、選択して使用します
●視察口の防弾ガラスなどを再現するためのクリアーパーツが付属
●シュルツェン、エンジングリルのシャッター、吸気口の蓋などを再現するエッチングパーツが付属しています
●マーキングは、ドイツ軍仕様を再現した8種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第11戦車師団 (ドイツ / 1945年)
・ 第5戦車師団 第31戦車連隊 (オストプロイセン / 1945年)
・ 第6戦車師団 (チェコスロバキア / 1945年)
・ 所属不明 (ドイツ / 1945年)
・ 第11戦車師団 (ドイツ / 1945年)
・ 所属不明 (シュレーゼン / 1945年)
・ 第2戦車師団 (ドイツ / 1945年)
・ 第9戦車師団 第33戦車連隊 (ドイツ / 1945年)
●説明書の塗装指示に基づく国籍マーク、車体番号、部隊記号などを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
●2011年 一部新金型