日本戦艦 日向 (プレミアムパッケージ)
「日本戦艦 日向 (プレミアムパッケージ) (プラモデル) (ハセガワ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.545SP )」です
●「日本戦艦 日向 (ひゅうが) (プレミアム パッケージ)」です
●「日本戦艦 日向(ひゅうが)」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●世界でも類を見ない模型メーカーが共同して同一スケールで模型シリーズを展開する「ウォーターラインシリーズ」、その40周年を記念したプレミアムパッケージ版です
●キットのパッケージは「ウォーターラインシリーズ」誕生当時(1971年)のイラストを使用、同シリーズの趣旨に感化され、連合艦隊の編成を目指した頃の往時の思い出を懐古することができることでしょう
・ キットの内容は、「日本戦艦 日向(ひゅうが)」と同一です
●太平洋戦争時における帝国海軍の主力戦艦「日向」を再現したキットで、太平洋戦争開戦時から1942年5月までの状態が表現されています
●積み上げ式の艦橋を持つ「日向」を再現、連装式の6基の主砲を持つ姿は迫力に満ちており、いかにも日本の戦艦らしいその姿を味わうことができる内容となっています
●戦艦「日向」は、当初超ド級戦艦「扶桑」型の4番艦として計画されましたが、日本の財政上の問題から着工が遅れ、その結果設計が見直されることとなり、主砲配置などを変更、実質的に改「扶桑」型である「伊勢」型の2番艦として1918年に竣工しました
●「伊勢」型は「36cm連装砲」を6基搭載して、「金剛」型巡洋戦艦の1.5倍の攻撃力を持ち、設計変更により「扶桑」型よりも防御力が向上、出現当時は世界最大且つ最強を誇りました
●「日向」は、竣工直後の1919年の演習中に第3砲塔が爆発、その復旧と近代化改装を兼ねて1921年から1924年にかけて数度改装が行なわれ、主砲の仰角の引き上げによる射程距離の延長、各指揮所の増設などが実施されました
●1934年から1936年にかけては第2次の近代化改装を実施、更なる射程距離の延長、水平防御力の強化、バルジの装着、機関部の改装により煙突が1本に、そして前檣楼には指揮装置の増設や見張所などが設けられ、その形は大幅に変更されています
●太平洋戦争の開戦すると、「日向」は、同型艦「伊勢」と共に第1艦隊の第2戦隊に所属し、主決戦のための「主力部隊」としてほとんど内地に待機しており、1942年5月のドゥーリットルの東京初空襲の迎撃行動で出撃した程度でした
・ これは、同艦が空母機動部隊と共に行動するには速力が足りないという欠点を持っていたからです
●同じ月の1942年5月、「日向」は射撃訓練中に5番砲塔が爆発、多数の死傷者が出ましたが、5番砲塔を撤去し、その位置に25mm3連装機銃を4基搭載しています
●この東京初空襲により制海域の拡大を考えた連合艦隊は、総力を持って「ミッドウェー」に進出、先行する空母機動部隊により制空権を確保し、真珠湾攻撃から残存したアメリカ艦隊の主力部隊を誘き出し、戦艦を中心とする砲戦隊により止めを指すという「ミッドウェー作戦」を実行します
●これにより、砲戦隊として参加する「伊勢」は、旗艦「大和」などと共に主力部隊を編成、「ミッドウェー」を目指して出航しました
●しかし、この連合艦隊の考えた一大決戦は、アメリカ側に見破られており、日本の空母機動部隊はアメリカ海軍空母の待ち伏せに合う形で主力4空母を失い、制空権を確保できなかったことにより日本の艦隊は撤退、敗北に終わります
・ 「日向」はこの作戦前に対水上用の「22号電探」を試験的に装備、撤退時の悪天候時の航行の際に役に立ったと言われています
●この海戦により航空戦力の主軸を失った連合艦隊は、航空戦力の穴埋めとして既存の戦艦を航空機が搭載できるように改造する方針を固め、戦艦「伊勢」と「日向」が航空戦艦として生まれ変わることになりました
●この航空戦艦「日向」は、「マリアナ沖海戦」、「レイテ沖海戦」などに参加、従来の戦艦型よりも大幅に対空兵装が強化された同艦は対空戦闘で活躍し、それらの戦いに生き残ります
●ただし、戦争が末期となると、行動するための重油が極端に不足したために、呉近郊で繋留状態で防空砲台として使用され、1945年7月24日の呉大空襲により大破着底して一生を終えています
・ 「日向」は、太平洋戦争時には同型艦「伊勢」とほぼ同じ艦暦を歩み、その最後も同じでした
●この帝国海軍戦艦「日向」を再現したプラスチック組立てキットです
●シャープなモールドにより戦艦「日向」を再現、ウォーターラインシリーズとして作り易さが考慮されながらもパーツ分割や細かなディテールにより、実艦の持つ雰囲気が表現された内容となっています
●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルです
●「日向」の船体部は左右分割式で、これに上甲板、上部構造物、各艤装類を取り付ける構成となっています
●船体部には、舷側の舷窓、フェアリーダー、アンカーレセスなどの細部が再現、バルジ部分も表現されています
・ 船体部の内部には船体の歪みを防ぐ桁のパーツが用意されています
・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属、オモリとなるバラストも付属しています
●上甲板は、船首楼甲板、艦橋甲板、後部上甲板で分割されています
・ 甲板上には、主砲塔台座、滑り止めなどの基本躯体の他、リール、ボラード、昇降口、通風筒などの細かなディテールが再現
・ 船首楼甲板には、副砲が装備される船体部が一体成型されています
・ 後部上甲板には、航空機甲板部分のリノリウム、航空機運搬用レールが再現
●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」「高角砲部」「カタパルト部」「煙突部」「後部構造物」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「日向」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋は9層で構成され、トップには測距儀、射撃指揮所が別パーツにて再現
・ 各艦橋の窓の枠がモールドされています
・ 艦橋下部の司令塔の特徴的な窓も再現
・ 艦橋を構成するための前檣楼支柱もパーツ化とモールドで再現しています
・ 艦橋部分を構成する、94式高射装置、探照灯、方位測定器、25mm連装機銃、12.7cm連装高角砲などがパーツ化されています
● 煙突
・ 本体部分は左右分割式で、煙突トップ部は別パーツとなっています
・ 煙突部の探照灯及び機銃台座は、ブロックごとにパーツ化されています
・ 台座の支柱部分は左右分割式で、シャープなモールドによりトラス構造を再現
・ 「110cm探照灯」×6、「25mm連装機銃」×4が付属
●後部艦橋
・ 後部艦橋は5パーツで構成、その上部に設置された後部予備指揮所、機銃台座そして後檣が別パーツで再現されています
・ 艦橋の窓枠がモールドで再現
・ 後檣は1本の単檣で、上部のヤード、ガフは別パーツ化されています
・ 12cm観測鏡、主砲予備方位盤が別パーツとなっています
・ 「94式高射装置」×2、「25mm連装機銃」×2が付属
●探照灯台座、及び探照灯
・ 台座部分は細かなモールドで、トラス構造を精密な彫刻で再現しています
・ 「110cm 探照灯」×6、「60cm 探照灯」×4が付属、クリアパーツで再現されています
●カタパルト「呉式2号5型射出機」 ×1
・ カタパルトは一体成型のパーツで、トラス部分がモールドにて再現されています
●主砲塔部「45口径41式 36cm連装砲」 ×6
・ 砲身部分は1本づつの分割式で、砲身基部の防水布が再現されています
・ 測距儀は別パーツとなっています
・ 主砲塔は旋回可能です
●副砲「50口径3年式 14cm単装砲」 ×16
・ 砲塔部分と砲身部とは一体成型となっており、砲身基部の防水布が再現されています
●高角砲「40口径89式 12.7cm連装高角砲(A1型)」 ×4(艦橋部を含む)
・ 高角砲はシールド部分と砲身本体との分割式で、砲身部分は連装式に一体成型されています
・ 複雑な形状の高角砲のブルワークがパーツ化
●対空機銃
・ 25mm 連装機銃 ×8(艦橋、煙突、後部艦橋部に配置)
●内火艇、カッター及びボートダビッド
・ 17m内火艇 ×1
・ 15m内火艇 ×1
・ 11m内火艇 ×1
・ 12m内火ランチ ×1
・ 9mカッター ×6
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦首、艦尾旗竿
・ 錨、副錨
・ 菊花紋章
・ クレーン
などがセットされています
●艦載機として
・ 95式水上偵察機 ×2
が付属しています
●キットには、静岡模型教材協同組合「大型艦兵装セット」のランナーが2枚付属しており、高角砲、機銃、艦載機、カタパルト、内火艇の一部などは同ランナーのパーツを使用します
●艦尾の軍艦旗、艦名表記、艦載機の日の丸マーク、偏流測定線を再現したデカールが付属しています
●スポット生産品
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●「日向」と「伊勢」とは艦形がほとんど同じで、後部マストのトップの配置が違う程度です
●キットもそれに準じており、マストの取り付けの向きを変更することで再現しています