日本海軍 航空母艦 大鳳 ラテックス甲板仕様 (フルハルモデル)
「日本海軍 航空母艦 大鳳 ラテックス甲板仕様 (フルハルモデル) (プラモデル) (フジミ 1/700 帝国海軍シリーズ No.旧018 )」です
●太平洋戦争後期に登場した帝国海軍の装甲航空母艦「大鳳」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●フジミ社製「日本海軍 航空母艦 大鳳 ラテックス甲板仕様」にフルハル用のパーツ、台座パーツをセットしたバリエーションキットとなります
●当初から装甲航空母艦として設計され、大型の島型艦橋を持つ、スマートで近代的なスタイルを持つ「大鳳」を再現、優れた性能ながら結果的には短命で終わった同艦の勇姿が表現された内容となっています
・ 最近の考証では、「大鳳」の飛行甲板が「木甲板」であったという説が有りますが、本キットでは従来の説である「ラテックス甲板」としてモデル化されています【 「航空母艦 大鳳」について 】
●「大鳳」は、帝国海軍初の装甲航空母艦として「翔鶴型」航空母艦をベースとして飛行甲板に装甲を施し、全体にも防御力を強化、敵の攻撃に強い重装甲型の航空母艦として太平洋戦争前の1939年に建造計画が開始され、1941年に起工しています
・ 帝国海軍が保有する通常型の航空母艦は飛行甲板には本格的な装甲が施されておらず、1発の爆弾の被弾により飛行甲板が変形し、発着艦が不能となりました
●「大鳳」は、逼迫した戦況の中、予定より半年程度早い1944年3月に竣工、早速、連合艦隊の空母機動部隊の主力である第1航空艦隊の旗艦として編入され、南方にて航空部隊の練成に従事します
●1944年6月15日、アメリカ軍がサイパン島に上陸、サイパン島を含むマリアナ諸島が占領されると、日本の大部分がアメリカ軍の爆撃圏内となるために、絶対防衛ラインとして設定されており、連合艦隊は総戦力を投入してアメリカ軍を撃退させようとします
●これが6月18日から行なわれた「マリアナ沖海戦」で、連合艦隊は「大鳳」をはじめ正規空母「翔鶴」、「瑞鶴」、改造中型空母である「飛鷹」、「準鷹」など計9隻の航空母艦含む大艦隊で戦いを挑みました
●対するアメリカ艦隊は15隻の航空母艦を中心に、大量の航空機と誘導のレーダーシステム、そして当時最新鋭の近接信管「VT信管」を装備する強力な対空火力を持って迎え撃ったのでした
●「大鳳」は、攻撃隊を発艦させた直後、アメリカ潜水艦「アルバコア」が放った6本の魚雷の中の1本が命中してしまいます
●同艦は魚雷による攻撃に対しても堅牢に作られており、その魚雷による直接の損害は軽微でしたが、衝撃により航空機燃料の貯蔵タンクが損傷、気化した燃料が漏れ出します
●艦内では、必死の換気作業が行われましたが、、航空機を収容する際にエレベーターを上げた時点でより充満した気化燃料の濃度が上り、引火して大爆発が発生、艦全体が炎に包まれ、手を付けられない状態となり被雷から8時間後に沈没、短い生涯に幕を閉じました
●「大鳳」は、従来は飛行甲板がラテックス(樹脂)で塗られていたとされていましたが、最近になって木甲板説が浮上、実際にそれを裏付けるような写真も発表されましたが、一方でラテックス説も消えてはいません【 「日本海軍 航空母艦 大鳳 ラテックス甲板仕様 (フルハルモデル)」のキット内容について 】
●この帝国海軍航空母艦「大鳳」を再現したプラスチックモデル組立キットで、「ラテックス甲板」を装備した姿が表現されています
●特シリーズのキットパーツに「航空母艦 大鳳」の艦底部のみを再現したパーツをセット、スクリュー部までも再現したフルハルモデルと、喫水線ラインまでのウォーターラインモデルを選択して組立てる事が可能な内容となっています
・ 「フルハル仕様」となる以外は「日本海軍 航空母艦 大鳳 ラテックス甲板仕様」と同内容のキットとなっています
●キットは、シャープなモールドにより「大鳳」を再現、同社「特シリーズ」で培われてきた細部の表現力により、一見するとノッペリとした印象を持つ同艦をディテール感豊かに表現、実艦の細かで複雑な作りが表された内容となっています
●また、スポンソン部の支柱などこれまでのキットでは一体成型されていた裏側の部分が別パーツ化により実感豊かに再現、日本空母の持つ細かな構造物が織り成す様子が表現されています
●「大鳳」の船体部は上下分割式で、これに船尾甲板、飛行甲板を取り付ける構成となっています
●船体部には、格納庫が一体成型されています
・ 船体部には、艦首フェアリーダー、ボラード、舷側の舷窓、扉、アンカーレセスなどが再現
・ 舷窓には雨樋の彫刻が施されています
・ 艦底部のパーツが用意され、舵や推進軸、プロペラ(スクリュー)のパーツが付属しています
●上甲板は、船首、船尾部分とボート収納デッキに分割されています
・ 甲板上には、リール、ボラード、ボート用架台などの細かなディテールが再現されています
●飛行甲板は、一体で成型されており、エレベーターと遮風装置は別パーツとなっています
・ 「ラテックス甲板」を表現、全体に渡って艦載機の繋止索用の眼環が細かなモールドで再現されています
・ 飛行甲板上には、滑走制止装置基部、探照灯とクレーンの収納部などが再現
・ 飛行甲板裏側には細かな桁が表現されています
・ 飛行甲板側部の兵員用の細かなスポンソンが一体成型され、側面はスケールに沿った薄さとなっています
「大鳳」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋の主要部は5パーツで構成され、下部構造物は一体成型となっています
・ 舷窓、扉などのディテールが表現され、艦橋上部の遮風装置も細かなモールドで再現
・ 方位測定アンテナ、94式高射装置、60cm探照灯(クリアーパーツ)、21号電探(2個)、1.5m測距儀が別パーツで再現
・ 各部のラッタルもパーツ化されています
・ マストは三脚楼で、前後分割式です
● 煙突
・ 本体部分は左右分割式となっており、トップと整流板が別パーツとなっています
・ トップは開口処理済みで、雨水カバー金網が表現されています
・ 煙突内部の整流板もシャープに再現
・ 副管が別パーツにて再現
●通信マストは各3パーツで再現されています
●高角砲、機銃用スポンソンはブロックごとに別パーツとなっており、下面の補強板が一体成型で1枚ずつ再現、内部の滑り止めパターンや側面のディテールも細かくモールドされています
・ スポンソン部の支柱は別パーツで、複雑な構造を再現
●高角砲「65口径 98式 10cm連装高角砲」 ×6
・ 高角砲は、連装式に成型された砲身部と、シールド部で構成されています
●対空機銃
・ 25mm 3連装機銃 ×17
●艦載機
・ 艦載機は、本体、キャノピー、脚、尾脚、プロペラのパーツ構成となっており、機種による爆弾類の武装(増槽)が別パーツ化されています
・ 艦載機はクリアーパーツとなっています
●艦載機内容
・ 艦上戦闘機「烈風」 ×2
・ 艦上偵察機「彩雲」 ×2
・ 艦上攻撃機「流星」 ×2
●内火艇、カッターなど
・ 12m内火艇 ×3
・ 13m特型運搬船 ×2
・ 12m内火ランチ ×3
・ 9mカッター ×4
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦尾旗竿
・ 錨、副錨
・ 菊花紋章
・ 94式高射装置
・ 110cm探照灯
・ ラッタル
・ パラベーン
・ クレーン
などがセットされています
●飛行甲板上に書かれた表示線、着艦標識、艦尾の軍艦旗(直線タイプとなびいているタイプ)、艦載機の日の丸マークを再現したデカールが付属しています
●フルハルモデル用の展示台が付属しています
●2011年 一部新金型
●フジミ社製「日本海軍 航空母艦 大鳳 ラテックス甲板仕様」に、フルハル時再現用のパーツ、ディプレイ用の台座をセットしたバリエーションキット