人工衛星おおすみ & ラムダロケット
「人工衛星おおすみ & ラムダロケット (プラモデル) (アオシマ スペースクラフト シリーズ No.006 )」です
●日本初の人工衛星である「おおすみ」を1/20スケールで、打ち上げに使用した「ラムダロケット」及び発射台のランチャーを1/150スケールで再現したプラスチックモデル組立キット【 「日本の宇宙開発」について 】
●日本の宇宙開発は1954年に開始された「ペンシル・ロケット」から始まります
●しかし、太平洋戦争の敗北により、世界的に高いレベルまで到達していた航空機産業は廃止されたために、航空機技術からの応用はできず、ゼロからの出発でした
●また、ミサイルとロケットとの開発は同一であり、他国では兵器への転用を考慮して「国防費」や、その研究要員が投入されましたが、日本では国内外の事情から純粋にロケットのみの科学研究として細々と行われました
●「ペンシル・ロケット」は、その名の通り鉛筆を少し大型にしたような大きさしかない小型のロケットでしたが、これは研究費の節約を意図したものであり、同機によって得られた翼やノーズコーン部の形状の変化による空力特性の研究は後の宇宙開発の元となります
●この「ペンシル・ロケット」に続くロケットとして、「パイ・ロケット」「アルファ・ロケット」「シグマ・ロケット」「カッパ・ロケット」、そして「ラムダ・ロケット」と進行、徐々にロケットは拡大し、到達高度、ペイロードが増して行きました
・各ロケットは、多くのバリエーションに細分化され、「カッパ・ロケット」は27、「ラムダ・ロケット」は9個の分類を持っています
・更に、そのバリエーションに沿って1機~21機が製作されています
●このようなロケットは、将来的なロケット技術の蓄積だけではなく、観測用ロケットという役目を担っており、高高度の大気圏のデータ収集や、宇宙線の研究などが実施されます
●このような数々のロケット研究の結果、人工衛星の打ち上げることが出来る能力を獲得、1970年2月に「ラムダ・ロケット」(バリエーション名「L-4S」)に電波衛星「おおすみ」が搭載されました
●このロケットには軍事用への転用を危惧する野党からの指摘により誘導装置が装備されませんでしたが、技術者の努力によって無誘導で「おおすみ」を衛星軌道へと投入することに成功、日本初の人工衛星となりました
●この成功が元となり、宇宙開発は大きく前進、その後ロケットも「ミュー・ロケット」~「H2B ロケット」へと進歩し、国内用だけではなく海外に向けての商業用のロケットへと発展しつつあります【 「人工衛星おおすみ & ラムダロケット」のキット内容について 】
●この日本初の人工衛星「おおすみ」と、打ち上げに使用した「ラムダ・ロケット」、そして発射台となったランチャーを再現したプラスチックモデル組立てキットです
●人工衛星「おおすみ」と「ラムダ・ロケット」をシャープに再現、当時の科学技術の粋を集め、日本の宇宙開発に重要な足跡を残した機材を表現した内容となっています
●また、「ラムダ・ロケット」を発射したランチャーもセット、ロケットの脱着、旋回、上下動が可能で、建機模型などにも通じる「立体」としての楽しさを感じることができるでしょう
●「おおすみ」は1/20、「ラムダ・ロケット」とランチャーは1/150のスケールとなっています
【 人工衛星「おおすみ」のキット内容 】
●「おおすみ」は、上部の本体部分と、球状の推進部の2ブロックで構成されています
●本体部分は、内部機器と外殻で構成されています
・内部機器は4層に分かれ、5パーツで構成
・外殻は左右分割式でクリアーパーツとなっており、無塗装により内部機器の様子を展示することが可能です
・本体外側に伸びるビーコンアンテナは、付属の金属線を使用します(カットされています)
●推進部は前後分割式で、ノズル部分は別パーツです
●展示用のスタンドが付属しています
・スタンド本体はクリアーパーツ、プレートはメタリックグレーの成型色パーツです
【 「ラムダ・ロケットとランチャー」のキット内容 】
●「ラムダ・ロケット」は左右分割式で、ブースター、翼は別パーツです
・内蔵させる磁石により、ランチャーとの接合、分離が可能です
・「ラムダ・ロケット」のみを展示するためのスタンドとプレートが付属しています
・成型色はメタリックグレー、完成全長は約11cmです
●ランチャーは、アーム、運転室、台座の3ブロックで構成されています
・アーム部分は左右分割式で、上下可動式、動きに合わせて後部のシリンダーも可動します
・運転室は前後分割式で、床面は別パーツです
・台座は10パーツで構成、内蔵させるポリキャップにより、上部の運転室、アーム部が左右旋回可能です
・ランチャーの成型色は赤燈色、運転室部分はクリアーパーツとなっています
●「ラムダ・ロケット」の「L-45-S」の文字、ランチャーの運転室の窓枠を再現したデカールが付属しています
●2012年 完全新金型