日本海軍 御蔵型海防艦 御蔵 (2隻入)
「日本海軍 御蔵型海防艦 御蔵 (2隻入) (プラモデル) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.W142 )」です
●帝国海軍の「海防艦 御蔵型」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット、2隻分のパーツがセットされています
●船団用の護衛艦である海防艦「御蔵型」を再現、対空兵装と対潜装備を装備し、小型の船体ながら航行性能を重視した均整の取れた艦形が表現されています【 海防艦「御蔵型」について 】
●帝国海軍の海防艦という艦種は2種類に分かれており、旧式の戦艦や装甲巡洋艦を格下げして防御用の艦としたタイプと、小型ながらも航行性能に優れた北方海域での漁業監視艦として作られたタイプとが存在していました
●この漁業監視艦のタイプは、性能的に船団護衛としての任務に適しており、太平洋戦争が開戦すると南方への船団に随伴するようになります
・ 帝国海軍は、船団を守る護衛艦という艦種(欧米では、フリゲート艦、護衛駆逐艦(エスコート艦)、コルベット艦が在る)はなく、駆逐艦、水雷艇、海防艦、駆潜艇が船団護衛に当たりましたが、徐々に主役は海防艦へと移って行きました
●南方の各地が占領されると、輸送航路が急速に拡大、駆逐艦は第1線へと投入され、海防艦の必要性が高まりました
●「択捉型」海防艦は、「占守型」に続くタイプで、船団護衛用の海防艦として設計された最初の艦(「占守型」は前述のように漁業監視艦として設計された)となりますが、隻数が必要となる護衛艦としての建造工程の簡略化が徹底しておらず、「占守型」で装備された北方海域用の暖房設備もそのまま継承されていました
●「御蔵型」は、この「択捉型」の建造工程を簡略化したタイプで、対潜設備も増強、より船団護衛任務に適した艦となりました
●しかし、戦争も中盤に入るとアメリカ潜水艦が跳梁跋扈し、輸送船の損害もうなぎ上りとなり、海防艦のニーズは極めて大きなものとなって行きます
●そのため、「御蔵型」の建造工程の簡略化は、戦時としては不十分であり、続く「鵜来型」では日本初のブロック工法を採用、「丙型」「丁型」では更に工程が縮められました
・ 「択捉型」の建造期間は11ヶ月、「御蔵型」では9ヶ月、「丙、丁型」では3ヶ月まで短縮され、最短では75日(「丁型」)で完成し、マスプロ化に成功します
●「御蔵型」海防艦は、1943年10月から1944年4月までに合計8隻が竣工、輸送船団の護衛任務に従事します
●アメリカ潜水艦は、護衛する艦を最初に撃破する戦術を採ったために、「御蔵型」海防艦は潜水艦との死闘を展開、自らも犠牲となりながらも必死でその務めを果たす努力を尽くします
●「御蔵型」は、4隻が潜水艦、1隻が航空攻撃によって喪失、終戦時の残存艦は復員船などを経て解体されました
【 「日本海軍 御蔵型海防艦 御蔵」のキット内容について 】
●この帝国海軍の海防艦「御蔵型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ピットロード社が長年培ってきた小型艦を中心とした艦船モデル技術により海防艦「御蔵型」をシャープに再現、小柄な船体に対空兵装と対潜設備を中心とした武装を持つ、艦隊戦用の艦艇とは異なるシルエットが表現された内容となっています
●竣工時の状態が1隻分、1945年の対空兵装の強化時の状態が1隻分の合計2隻がセットされています
・ どちらか一方のみを2隻作ることはできません
●喫水線から上が再現されたウォーターラインモデルです
●「御蔵型」は、上甲板と船体とが一体成型されています
・ 上部構造物は別ブロック化したパーツ構成となっています
●船体部は、喫水線部分までが再現されています
・ 船底部は、 ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属しています
●甲板上には、主砲塔台座などの基本躯体の他に、リノリウム押さえ、滑り止め、ボラード、アンカーチェーン、波除けなどのディテールがモールドされています
●上甲板上の構築物となる「艦橋」「前部構造物」「中央構造物」「後部構造物」「主砲部」「煙突部」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「御蔵型」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋は、上下分割式で、トップの測距儀は別パーツとなっています
・ 艦橋の窓枠がモールドで再現されています
●前部構造物
・ 前部構造物は左右分割式です
・ 構造物側面には窓、扉などがモールドされています
・ 1945年時に取り付けられた前部の対潜砲及び台座は別パーツです
・ 側部の機銃座は、ブルワーク部と下部の支柱の2パーツで構成
・ 「25mm 3連装機銃」(×2)が付属
●中央構造物
・ 中央構造物は一体成型となっています
・ 探照灯、探照灯台座、方位測定器は別パーツです
●後部構造物
・ 後部構造物は左右分割式で、天板は別パーツです
・ 天板は竣工時と、1945年時との2種類のパーツが用意されています
・ 機銃ブルワーク用の支柱は別パーツとなっています
・ 竣工時のパラベーン(×2)、1945年時の「25mm 3連装機銃」(×3)が付属
●メインマスト、後檣
・ メインマストと後檣は三脚檣型となっており、それぞれ前後分割式です
・ 「22号電探」(×1)が付属
・ 1945年時の「13号電探」(×1)が付属しています
●煙突
・ 煙突は、本体とトップ部の2分割式です
・ 副管は別パーツ化されています
●主砲塔部「45口径10年式12cm単装高角砲」 ×1、「45口径10年式12cm連装高角砲」 ×1
・ 砲塔はシールド部もしくは砲架部と、砲身部分との分割式です
●機銃「25mm 3連装機銃」 ×2、もしくは「25mm 3連装機銃」 ×5、「25mm単装機銃」 ×1
・ 3連装機銃は銃身部と機銃架の2分割式です
・ 単装機銃は一体成型となっています
●爆雷投射器、爆雷装填台、爆雷投下器
●内火艇、カッター及びボートダビッド
・ 6m内火艇×1、6mカッター×2が付属
●艦首、艦尾旗竿
●錨
●艦尾パラベーン
●リール
など
●艦尾の軍艦旗を再現したデカールが付属
●2012年 完全新金型 (武装類を除く)