海上自衛隊潜水艦 SS-573 ゆうしお
「海上自衛隊潜水艦 SS-573 ゆうしお (プラモデル) (ピットロード 1/350 スカイウェーブ JB シリーズ No.JB010 )」です
●1980(昭和55)年に就役した、海上自衛隊通常動力潜水艦 「SS-573 ゆうしお」を1/350スケールで再現したプラスチックモデル組み立てキット
●「うずしお型潜水艦」で初採用となり、海上自衛隊潜水艦に一時代を築いた「ティアドロップ型」の船体をフルハルモデルで再現
・ 船体上にはメカニカルなモールドが緻密に施され、巧みな金型分割でモールドを損なうことなく成型、「ティアドロップ型」船体の完成形を示した「ゆうしお型潜水艦」の就役当時の姿を再現した内容となっています
●現在、広島は呉の「てつのくじら館」で上陸展示されている、ゆうしお型潜水艦の7番艦「SS-579 あきしお」を取材する事により、これまで不明だった艦底部分にある着底時に船体を保護する2本のリブ、ルーバー状部分やハッチ類まで再現しています
【 海上自衛隊 潜水艦 「ゆうしお型」について 】
●「ゆうしお型潜水艦」は、1989(平成元)年竣工の「さちしお」まで計10隻が建造され、海上自衛隊潜水艦の中で一時代を築いた潜水艦です
●海上自衛隊の潜水艦は1971(昭和46)年に登場した「うずしお型潜水艦」から「ティアドロップ型」の船体を採用しましたが、年々進化を続ける潜水艦技術によって各種機器が増大、船体拡大の必要性が生じた事から拡大改良型の「ゆうしお型潜水艦」が計画されることになります
●「ゆうしお型潜水艦」は「うずしお型潜水艦」に比べ全長が増加、背中の部分がややふっくらした艦型となり、艦内容積に余裕が持たされたため、「うずしお型」で問題となっていた騒音を新装備の「マスカー装置」で低減、また海自初のデジタル式パッシブソナー「ZQQ-4」を装備し音響収集能力が向上するなど大幅な性能向上を遂げました
●船体の右舷上方には「ゆうしお型潜水艦」で初採用となった「曳航式ソナー」を収める細長いバルジが存在し、「うずしお型潜水艦」と「ゆうしお型潜水艦」を見分けるポイントになっています
●また、5番艦「SS-577 なだしお」からは潜水艦発射式の「ハープーン対艦ミサイル」を竣工当初から装備、これ以前に建造された2番艦「SS-574 もちしお」、4番艦「SS-576 おきしお」にも後日同様の装備が施されています
●その後も艦数を追うごとに様々な追加装備が施され、現在通常動力潜水艦では世界最高の能力を有するといわれる海上自衛隊潜水艦の基礎はこの「ゆうしお型潜水艦」で確立されたと言えるでしょう
●「SS-573 ゆうしお」は三菱重工神戸造船所で1976(昭和51)年12月21日に起工、1979(昭和54)年3月29日に進水、1980(昭和55)年2月26日に就役、「第1潜水隊群 第6潜水隊に配備されました
●「おやしお型潜水艦」の配備に先立ち、1996(平成8)年より「ゆうしお型潜水艦」は艦種変更が進められ、1番艦「SS-573 ゆうしお」は「特務艦 ATSS-8006 ゆうしお」に種別を変更、1999(平成11)年除籍、他の艦も2008(平成20)年の「SS-581 ゆきしお」を最後に全艦が役目を終え退役艦となっています
●今は海上自衛隊の装備から消えてしまった「ゆうしお型潜水艦」ですが、7番艦「SS-579 あきしお」は、2004(平成16)年に除籍後、広島の呉に運ばれ、陸揚げされた後「てつのくじら館」として一般にその姿を開放、海上自衛隊の広報の役割を担いつつ、その勇姿を現在に伝えています
【 「海上自衛隊 潜水艦 SS-573 ゆうしお」のキット内容について 】
●この海上自衛隊潜水艦「SS-573 ゆうしお」を1/350スケールで再現したプラスチックモデル組み立てキット
・ 「SS-573 ゆうしお」のティアドロップ型の船体のライン、船体側面に配置された溝状の「水抜き穴」、「ゆうしお型」で初装備となった「曳航式ソナー」を収容する細長いバルジ、潜舵や方向舵のエッジなどがシャープに仕上げられ、かっちりとしたシルエットで船体を再現
・ 巧みな金型分割により、船体上下の分割ライン上にある魚雷発射管やパネルのモールドを損なうことなくパーツ分割が成されており、ストレス無く組み立てる事ができる内容となっています
・ アクセスハッチを始めとするパネルラインなども細く掘り込まれています
●「ゆうしお型潜水艦」の船体全部を再現したフルハルモデルとなっています
●「SS-573 ゆうしお」の特徴となるフォルムを再現
・ 「SS-573 ゆうしお」が持つ、特徴ある「ティアドロップ型」のフォルムのイメージを忠実に再現
・ 船体の側面に配置された溝状の「水抜き穴」、船体右舷に浮き出た「曳航式ソナー」の収容バルジ、ストレートな外形に翼型の水平断面を持つセイルなど、海上自衛隊の「ティアドロップ型潜水艦」で採用されていたポイントを捉えています
●「SS-573 ゆうしお」の船体は、上下貼り合わせの2パーツで構成、船体部に艦橋ブロックと方向舵、スクリュー等の船体尾部のパーツを取り付けて全体を組み上げます
・ ウォーターライン部分には凹モールドが引かれており、上下でトーンの差を演出するなどの塗装法にチャレンジすることができます
・ 船体全体にある主なパネルラインは繊細な凹モールドで再現、1/350スケールのならではの情報量をパーツ上に表現したディテールが再現されています
●艦橋パーツは、スライド金型を使用し、全周に至るモールドを繊細な凹モールドで再現
・ ストレートな外形に水流抵抗を軽減する翼型の水平断面を持つ艦橋形状が再現されています
・ 潜望鏡やアンテナ類等の艦橋構造物は全て別パーツで構成、非常に細く、シャープに成型されています
・ このほか、多機能マストにスライド金型を使用して頂部のセンサーが再現されており、単調となりがちな潜水艦モデルの良いアクセントとなっています
・ 艦橋上部は潜行時のハッチが閉じられたものと潜望鏡・アンテナ類展開時のハッチ開放状態のものの2種類がセットされており、お好みに応じて製作することが出来ます
●潜舵や方向舵のエッジ部分は薄く形成されており、潜舵の「翼端灯」までしっかり再現されています
・ スクリューは幅広のブレードを持つ5翅プロペラを再現、ブレードの厚みなど非常にシャープな造型となっております
●デカールは「SS-573 ゆうしお」と「SS-574 もちしお」「SS-575 せとしお」の3隻分が付属
・ 艦名、セイルナンバー、船体各部に記された水深表記等がデカールにて再現されています
・ 船体2箇所とセイルの「日章旗」「海軍旗」はデカールの貼り合わせにより立体的に再現、オプションパーツの旗竿と共に取り付けることが出来ます
●ディスプレイスタンド付き
・ スタンドには艦底形状を捉えるV字のガイドが設けられており、完成後も「ゆうしお型潜水艦」を安定して展示することができます
●完成後の「SS-573 ゆうしお」の船体サイズ
・ 全長 : 約217mm
●2012年 完全新金型 第1弾