トーテンコプフ 擲弾兵
「トーテンコプフ 擲弾兵 (レジン) (アルパイン 1/16 フィギュア No.AM16016 )」です
●「トーテンコプフ 擲弾兵」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ武装親衛隊第3師団「トーテンコプフ」の擲弾兵を1/16のスケールで再現したレジン製組立てキット【 武装親衛隊第3師団「トーテンコプフ」について 】
●親衛隊は、ナチス党の政治活動のために作られた組織で、本来は街頭演説時などにおいて妨害を行う他の思想家を排除するのが目的でした
●この親衛隊は、ナチス党が政権を奪取すると勢力を拡大、より戦闘的な組織として親衛隊特務部隊「SS-VT」が誕生しました
●この特務部隊は後に改名されて武装親衛隊となり、軍事組織へと変化して行きます
●親衛隊長官「ヒムラー」などの親衛隊首脳部は武装親衛隊の拡大を図ろうとしますが、ドイツ国内での徴兵権限は国防軍が握っており、「ヒトラー」もそれを追認、人員の確保は募集に頼らざるを得ませんでした
●しかし、募集の努力と、従来の軍隊組織を敬遠する軍人などにより武装親衛隊の人員は数万人規模となり、SS第1師団「ライプシュタンダルテ・アドルフヒトラー」とSS第2師団「ダス・ライヒ」が編成されます
・ 武装親衛隊では、少しでも多くの戦闘師団を編成したいという意向でしたが、国防軍は武装親衛隊の勢力が大きくなるのを嫌ったため、国防軍との折衝により徐々に師団数が増えて行きました
●一方、ドイツ各所に設けられていた強制収容所は親衛隊の管理下にあり、その看守は親衛隊員で構成され、「髑髏部隊」と呼ばれていました
●この「髑髏部隊」から人員を引き抜き、1個師団を編成することを決定、SS第3師団「トーテンコプフ」が誕生します
●このSS第3師団「トーテンコプフ」は、先の2個師団とは出身母体が違うために「髑髏部隊」という意識が強く、襟章も他の武装親衛隊が多く用いた「SS」の文字をベースにした徽章ではなく、「髑髏」を使用していました
・ この「髑髏」のマークは、国防軍の戦車兵の徽章にも使われましたが、SS第3師団のものは一回り大きくなっています
・ また、国防軍戦車兵の徽章の「髑髏」と、SS第3師団の「髑髏」とはマークの持つ意味は異なっています
●この「髑髏部隊」から編成された他の部隊(師団)は、看守出身者ということもあり、戦闘能力は限定的で、あくまでも2戦級師団でした
●しかし、SS第3師団「トーテンコプフ」は、訓練期間が長く、SS第1、第2師団と変わらない戦闘能力を擁するエリート師団となりました
●そして、激戦を繰り返すことにより通常の補充兵が編入されて「髑髏部隊」という意識は薄れ、武装親衛隊の中核へと成長、主に東部戦線において戦いの要となる存在となって行きます
●第3師団「トーテンコプフ」は、当初自動車化歩兵師団でしたが、再編成を繰り返す度に装甲戦闘車輌が増強されて1942年に装甲擲弾兵師団へと変更、1944年には戦車師団となりました【 「トーテンコプフ擲弾兵」のキット内容について 】
●この武装親衛隊の第3師団「トーテンコプフ」の擲弾兵を再現したレジン製組立てキットです
●キットは、その優れたフィギュア造形力により、ユーザーから高い評価を受けているアルパインミニチュア社の製品で、デッサン力、表情、服の皺の表現、細部など、フィギュアモデルの魅力が凝縮された内容となっています
●キットは1/16というビックスケールで、大戦中期における東部戦線でのSS第3師団「トーテンコプフ」の擲弾兵(歩兵)を再現、同スケールを活かし、1/35などのスケールでは再現が難しいディテールや、顔の表情が表現されています
●服装は、野戦服の上から武装親衛隊の初期型の迷彩スモックを着用、ブーツを履いた姿となっています
・ 野戦服の襟の部分には、下士官を表す帯のモールドが彫刻されています
・ 襟章にはSS第3師団「トーテンコプフ」を表す髑髏のマークが再現
・ 腰には「PPsh1941」用のマガジンポーチを2個付けています
●服の皺のモールドはスケールに沿っており、各服装の生地の素材感も感じ取ることができる造形となっています
●頭部は、迷彩カバー付きヘルメットと、迷彩帽を被った状態の2種類が付属しており、選択して使用します
●フィギュアは、立った姿勢で両手で捕獲した「PPsh1941サブマシンガン」を持ち、佇んでいるポーズとなっています
------------------------------------【 「トーテンコプフ擲弾兵」のワンポイント 】
●SS第3師団「トーテンコプフ」は、SS第1、第2師団と比べて迷彩スモックの支給が遅れており、歩兵などの前線兵士ではフランス戦頃から支給されました
●また、当初は国防軍の制式兵器はなかなか支給されず、チェコ併合により入手したチェコ製の武器を使用しています
●キットのフィギュアは、野戦服の上から迷彩スモックを着用した典型的な武装親衛隊の兵士が再現されています
●この服装は、1943年頃までに見られた姿であり、以後は迷彩スモック及びヘルメットの迷彩カバーに偽装用のループが付けられた「後期型」へと変化しています
・ ただし、既存の服装を回収して変更することは行われなかったものと思われます