ドイツ オストヴィント 4号 37mm 対空戦車
「ドイツ オストヴィント 4号 37mm 対空戦車 (プラモデル) (マコ 1/72 AFVキット No.7209 )」です
●第2次世界大戦末期におけるドイツ軍の「対空戦車 オストヴィント」の「量産型」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●本格的な対空戦車として期待された「オストヴィント」を再現、6角形の砲塔を装備した独特のフォルムが表現されています
●レベル社製「4号戦車 H型」をベースとし、「オストヴィント」を再現するために砲塔、車体上部再現用の新規パーツ、そしてMACO製「ドイツ 3.7cm Flak43 対空砲 + 牽引リンバー 」の砲本体パーツをセットした内容となっています【 「Sd.Kfz.161/3 3.7cm 4号 対空戦車 オストヴィント」について 】
●ドイツ軍は、戦前から対空火器の開発と生産、配備に熱心であり、各種ハーフトラックを中心とした自走化も進められました
●これらののハーフトラックベースの対空自走砲は、各戦線で広く使用され、対空、対地上戦闘に活躍しましたが、基本的に無装甲のソフトスキン車輌であり、防御力に難点が在るのも事実でした
●このため、戦車の車体をベースとした対空戦車が開発され、当初は「38(t)戦車」をベースとした車輌「Sd.kfz.140」、続いて「4号戦車」をベースとした「メーベルワーゲン」が造られます
●この「メーベルワーゲン」は、最新対空兵器である「37mm機関砲 Flak43」を搭載、その破壊力と発射速度の高さから優秀な性能を示しましたが、射撃時には戦闘室周囲の防御板を展開する必要があり、防御力の難点は完全には解決されませんでした
●一方、「20mm機関砲 Flak38」の4連装型をオープントップ式の砲塔に搭載した「ヴィルベルヴィント(西風)」も誕生、同車は既存の「4号戦車」に、砲塔を付け替えるだけで完成するという利点を持っており、「4号戦車」の生産ラインをそのまま使用できるものとして、理想的な対空戦車でした
●ところが、同車の「20mm機関砲」は、ソ連軍の「シュトルモビク」のような装甲化された航空機に対しての威力不足が指摘され、「ヴィルベルヴィント」の基本設計を活かし、「37mm機関砲 Flak43」を搭載した「オストヴィント(東風)」が開発されます
●この「オストヴィント」の試作車輌は、「4号戦車G型」の車体をベースにして1944年7月に完成、その姿は記録写真として撮影され、現在においても「オストヴィント」として広く認知されています
●しかし、搭載された「37mm機関砲 Flak43」は巨大な火砲であり、「4号戦車」のターレットリングでは大きさが不足、量産型ではベースとなる「4号戦車」のターレットリングを拡大、砲塔下部も下端部が広がった形状に変化しています
●ただ、このような「4号戦車」自体の改造の必要性から、量産化は遅延、その上、生産工場が連合軍に占領されてしまい、結局「オストヴィント」の量産型は、7両のみが完成したと言われています
・ この「オストヴィント」の量産型の生産数は諸説存在しており、「7両説」「43両説」、そして新説として「3号戦車」ベースの「オストヴィント」の存在も唱えられています
●完成した「オストヴィント」は、戦車部隊の対空車輌として活躍、脅威となる上空からの攻撃に対し、その搭載砲の威力により部隊を守ることに奮闘しました【 「ドイツ オストヴィント 4号 37mm 対空戦車」のキット内容について 】
●この「4号対空戦車 オストヴィント」の「量産型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●MACO社の繊細かつカッチリとしたモールドにより「オストヴィント」の「量産型」を再現、「37mm機関砲 Flak43」のメカニカルな構造、砲塔形状や装甲の薄さなど、同車の特徴が表現された内容となっています
●キットは「4号戦車」の「H型」もしくは「J型」の横型マフラーを装備したタイプがベースとなっています
●「オストヴィント」は「機関砲」「砲塔」「車体上部」「車体下部」の4ブロックで構成されています
●砲身は一体成型となっており、機関部は左右2分割式です
・ 砲身先端部のフラッシュハイダー側面の穴がモールド再現されています
・ 砲身基部の小防盾は別パーツで再現
●砲架部は、中央の本体部分の他、照準器、照準手席、フットペダル、防危板、装填台、予備砲弾ラックなどの細部も別パーツにて細かく再現されています
●砲塔は上下分割式です
・ 砲塔の装甲板は薄く成型されています
・ 照準器用のカバーは、開けた状態で砲塔上部にモールドにて再現
・ 砲塔上部には防水カバー用の小フックがモールドされています
●車体上部は、フェンダーも含めて一体成型されており、戦闘室前面、後部パネル、フェンダー後部、吸気グリルは別パーツとなっています
・ 戦闘室前面パネルには操縦手用クラッペ、前方機銃マウントがモールドにて再現
・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ フェンダー上部には車載工具類が一体成型され、ボッシュライト、ジャッキ台は別パーツです
●車体下部は、各パネルを貼り合せる箱組み方式となっています
・ サスペンションユニットは側面パネルに一体成型されています
・ 転輪、起動輪、誘導輪は左右分割式です
・ 後部パネルには、誘導輪基部が一体成型され、牽引装置は別パーツです
・ 排気管は4パーツで構成
・ 前部の牽引ホールドは別パーツとなっています
●履帯は、接着連結式履帯が付属しています
・ 上下の直線部分は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は1枚ずつが分割されたパーツとなっています
●国籍マーク、車体番号、部隊マークなどを再現したデカールが付属しています
●2012年 一部新金型
・ 車体下部などは、レベル社製「4号戦車 H型」のパーツを使用しています