3号戦車 G型 (5cm) 初期生産型
「3号戦車 G型 (5cm) 初期生産型 (プラモデル) (ドラゴン 1/35 '39-45' Series No.6639 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の「3号戦車G型」の「初期型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●独ソ戦初期のドイツ軍の戦車戦力の中核となった「3号戦車G型」の「初期型」を再現、後の「3号戦車」シリーズとは異なる追加装甲などを装備していないシンプルな姿が表現されています【 「3号戦車G型」について 】
●「3号戦車」は、「1号戦車」~「4号戦車」というドイツ軍の戦車シリーズの中で戦車戦力の中核となる主力戦車として開発されましたが、懸架装置の選定に手間取り、実質的な生産の開始は一番後となりました
●また、主砲として本来「50mm砲」の搭載が予定されてましたが、砲の開発が遅れ、暫定的に「37mm砲」を搭載、主力戦車としては火力の非力さは否めないもとして登場しました
●大戦初期の「ポーランド戦」では、ポーランド軍が装備していた戦車は防御力が低かったために「3号戦車」の火力はそれほど問題になりませんでしたが、「フランス戦」ではその非力さが目立ち、「50mm砲」の開発が急がれることとなります
●「3号戦車G型」は、新開発の「42口径 50mm戦車砲」を搭載したタイプで、従来の「37mm砲」搭載型では内装式の防盾を装備していたのに対し、外装式の防盾を採用、防御力も向上しています
・ 量産された「3号戦車G型」最初の50両には「50mm砲」の搭載は間に合わず、「37mm砲」が搭載されています
●また、操縦手用の装甲視察クラッペは可動式となり、砲塔上部には換気用のベンチレーターが取り付けられ、試行錯誤が繰り返された「3号戦車」としての姿が定まってきたタイプと評価することができるでしょう
●「3号戦車G型」の生産は、1940年4月より開始され、1941年2月の生産終了までに600両が生産、短砲身の「50mm砲」を搭載した初期の「3号戦車」シリーズ(「37mm砲」を搭載したタイプも後に「50mm砲」へと換装されています)の中では最多の数となります
●この「3号戦車G型」の登場により「3号戦車」は名実共にドイツ戦車部隊の主力戦車へと進化し各戦線で活躍、長砲身「60口径 50mm戦車砲」を搭載した「3号戦車」や、長砲身の「75mm砲」を搭載した「4号戦車」などが登場した後は、訓練部隊を中心に運用されています
●なお、「3号戦車G型」は、「初期型」と「後期型」に大別されており、「初期型」は車長キューポラが旧型なのに対して「後期型」では新型へと変更、また「後期型」では車体前部に追加装甲を付けた車両が多くなっています
【 「3号戦車 G型 (5cm) 初期生産型 スマートキット」のキット内容について 】
●このドイツ軍の「3号戦車G型 初期型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ドラゴン社の高いディテール表現力によって「3号戦車G型 初期型」を再現、短砲身の「50mm砲」、新旧のタイプが混在した車長キューポラ、後部にゲベックカステンのない砲塔など、同車の特徴が詳細かつディテール感豊かに表現された内容となっています
●「3号戦車G型 初期型」は「砲塔」「車体上部」「車体下部」「左右フェンダー」の5ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、ハッチの開口部を中心にその装甲の薄さを再現、砲塔天板部のネジ穴も表現されています
●「42口径 50mm戦車砲」は、一体成型となっており、スライド式金型により砲口が開口処理されています
・ 同軸機銃は、銃口が開口されており、機銃の装着の有無が選択できます
・ 砲尾等も再現され、閉鎖器は開閉状態が選択可能です
●防盾は1パーツで構成、左右の視察クラッペは別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
・ クラッペ内側の防弾ガラスを再現するクリアーパーツが付属しています
・ 防盾は、完成後も上下可動式とすることができます
●砲塔は、上下部と前面板の3分割式で、上部パーツには側面部などが一体成型されています
・ 上部パーツには天板部のネジ穴が表現
・ 砲塔側面のハッチは別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
・ 視察クラッペは別パーツで開閉状態が選択可能です
・ 視察クラッペ、ハッチ部の視察装置を再現するクリアーパーツが付属しています
●車長キューポラは、円筒形の旧型と、装甲式のビジョンブロックを持つ新型とを選択できます
・ 各視察口の開閉状態が選択可能で、そのガラス部分はクリアーパーツが用意されています
・ 車長ハッチは別パーツにより開閉状態が選択可能
【 車体上部 】
●車体上部は、点検ハッチを別パーツにて再現、各部の繊細な溶接跡も表現されています
●車体上部は、前部、戦闘室、エンジンデッキの3ブロックで構成されています
●前部は1パーツで構成され、トランスミッション点検ハッチは別パーツとなっています
●戦闘室の主要部は、4個のパーツの箱組み方式となっています
・ 構成するパーツの内側にはガイド用のパーツが用意され、確実に形状が完成するように工夫されています
・ 側面のクラッペは別パーツとなっています
・ 操縦席の装甲バイザーは2分割式で、開閉状態が選択できます
・ 前方機銃は7個のパーツで構成、内部の機関部などが詳細に表現されています
●エンジンデッキ部は、各ハッチ、側面のエンジングリル部は別パーツとなっています
・ エンジングリル部のメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
●スモークディスチャージャーは、本体とカバー部との2分割式で、各発煙装置は1本ずつがパーツ化されています
・ 発煙装置の蓋の脱落防止用チェーンを再現するエッチングパーツが付属
【 フェンダー 】
●フェンダーは、表面の滑り止めパターンが繊細なタッチで再現、フェンダー裏側の構造も表現されています
●フェンダー部は一体成型され、フェンダー支持架、後部のマッドフラップが別パーツです
・ フェンダー上の工具類のパーツは、固定具のクランプなどもモールドされています
【 車体下部 】
●車体下部は、実車の構造を元として車内を通るトーションバーが再現されています
●車体下部は、後面を除きバスタブ式の一体成型となっています
・ サスペンションアームは別パーツ、トーションバーもパーツ化しています
・ 各転輪及び起動輪は、左右2分割式です
・ 誘導輪は5分割式で、中央部にエッチングパーツを挟み込む構成となっています
【 履 帯 】
●履帯は1枚ずつが分割された接着連結式履帯が付属しています
●視察口のガラス部などを再現するためのクリアーパーツが付属
●誘導輪の内側、エンジングリルのメッシュ、車体番号用のプレートなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●「3号戦車G型 初期型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる5種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第16戦車師団 (ロシア / 1941年)
・ 第2戦車師団 (ロシア / 1941年)
・ 第13戦車師団 (ロシア / 1941年)
・ 第2戦車師団 (ギリシャ / 1941年)
・ 第2戦車師団 (ギリシャ / 1941年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊記号、車体番号、車台番号などを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
●2013年 一部新金型