ドイツ Uボート タイプ2B (1943年)
「ドイツ Uボート タイプ2B (1943年) (プラモデル) (ICM 1/144 シップ&ボート No.S.010 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ海軍の潜水艦「Uボート 2型B」の「1943年型」を1/144スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●3基の魚雷発射管を艦首部分に逆3角形に配置した小型潜水艦「Uボート 2型B」を再現、ドイツの「Uボート」らしい先鋭的なシルエットが表現されています【 「Uボート 2型B」について 】
●第1次世界大戦の敗戦によりドイツ海軍は潜水艦「Uボート」の保有が禁止され、全ての「Uボート」は処分されるか、賠償艦として戦勝国に引き渡されています
●しかし、当時最新鋭の潜水艦技術を持つドイツにとって、その技術を放棄することは将来的な軍備という観点から得策ではなく、戦勝国の目から逃れるためにデンマークに民間の造船会社を設立、そこで潜水艦の建造技術が保持されました
●「Uボート 2型B」は、この会社がフィンランド海軍向けの小型潜水艦として建造した「ヴェシッコ」がベースとなった「Uボート 2型A」の改良型となります
●同艦は、第2次世界大戦で「Uボート」戦力の主力となった「7型」よりもかなり船体が小さく、航続距離が短い沿岸用の小型潜水艦でした
●ただ、水中での機動性能に優れ、取り扱いも容易であり、主に練習艦として「Uボート」の乗員育成に貢献、大戦初期には潜水艦の不足により実戦部隊にも配備されて活躍しています
●一方、「Uボート」は通称破壊戦において顕著な活躍を見せましたが、徐々に連合軍の対潜水艦能力が高まり、苦戦を強いられることとなります
●「Uボート」の最大の脅威となったのが航空機攻撃で、当時の潜水艦は潜水時の充電のために通常時には浮上航行する必要があり、この際の航空機の攻撃により戦没する艦が続出しました
●このため、「Uボート」は対空兵装を増強、艦橋の後部もしくは前後部に機銃座が設けられ、各種の対空機銃、機関砲が搭載されました
●「Uボート 2型B」においても、対空兵装の増強のための改装が行われ、艦橋後部に機銃座を増設、従来の単装式の機関砲が搭載されています
・ 「Uボート 2型B」は練習用の潜水艦という役割も担っていたため、この機関砲は、艦の対空用としてだけではなく、潜水艦乗員の対空機関砲の操砲訓練用としての役目も持っていました【 「ドイツ Uボート タイプ2B (1943年)」のキット内容について 】
●このドイツ海軍の潜水艦「Uボート 2型B」の対空兵装を増強した「1943年型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●沿岸用の小型潜水艦「Uボート 2型B」を再現、「Uボート」の特徴となる甲板部分のスノコ形状、各部に設けられた排水口、そして特徴となる艦首部分の3基の魚雷発射管などがシャープに表現された内容となっています
●ICM社製「ドイツ海軍 Uボート 2型 潜水艦 タイプB (Type2B) 1939年」をベースとして、「1943年型」を再現するために艦橋と船体を新規パーツへと変更したバリエーションキットとなります
●艦橋は、形状が若干異なる2タイプが付属、再現したい艦に基づいて選択して使用します
●喫水線以下も再現されたフルハルモデルです
●「Uボート 2型B」の船体は左右分割式で、これに上甲板、艦橋、方向舵などを取り付けて完成させます
・ 船体の歪みを防ぐ桁のパーツが付属
・ 船体には艦首部分や側面の排水口(「1943年型」では排水口が増えています)などのディテールが彫刻されています
・ 艦首の魚雷発射管が再現されており、中央発射管の蓋は別パーツです
・ 船体後方の舵、推進軸、スクリューがパーツ化
●上甲板は一体成型で、スノコ状の甲板模様が表現されています
・ ボラード、ハッチは別パーツにて再現
●艦橋は左右分割式で、デッキ部分と対空機銃座のベース部分は別パーツです
・ 艦橋は上部に凹みがあるタイプと、フラットな形状のタイプとが付属
・ 潜望鏡は上下2分割式です
・ デッキ部分の手摺り、救命具、旗竿、測定用レーダーなどがパーツ化
●機銃座の機関砲は、機関砲本体と肩当て部、砲架で構成されています
・ 砲架は一体成型で、操作ハンドルは別パーツにて再現
●艦橋前方に配置された機関砲は、砲架の形状が異なる2種が付属し、選択して使用します
・ 機関砲は、機関砲本体と肩当て部とで構成されています
・ 砲架は一体成型で、操作ハンドルは別パーツにて再現
・ 機関砲左右の手摺りがパーツ化
●艦首のワイヤーカッターは、本体と支柱部分とで構成されています
●展示用のスタンドが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「Uボート 2型B」のマーキングとして、ドイツ海軍仕様の2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 「U-20」 (1943年12月)
・ 「U-23」 (1943年夏)
●説明書の塗装例に基づく、パーソナルマーク、喫水表示、ドイツ海軍旗などを再現したデカールが付属しています
●2013年 一部新金型