60-70年代の南ベトナム市民
「60-70年代の南ベトナム市民 (プラモデル) (ダイオパーク 1/35 プラスチックモデルキット No.DP35012 )」です
●1960年代から1970年代における南ベトナム(ベトナム共和国)の一般人4体を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット【 「南ベトナム」について 】
●ベトナムからカンボジア、ラオスという国々は、フランス領インドシナとしてフランスの植民地となり、ベトナムでは太平洋戦争終結後、独立を巡ってフランス軍と独立主義勢力との間で戦争状態に突入します
●この戦争の結果によりベトナムは北と南に分断され、北部は共産主義国家であるベトナム民主共和国(北ベトナム)、南部はベトナム共和国(南ベトナム)となります
●南ベトナムは、フランス、アメリカの影響力が大きく、その利権が一部の富裕者層に集中、更にフランス植民地時代の影響から富裕者はキリスト教信者が多く、一般の民衆では仏教が浸透しており、両者間の対立の構造が生まれていました
●北ベトナムは国家統一を目指して南ベトナム領内に武力侵入、同国内の反政府勢力に武器や物資を提供し、それらの行動を阻止しようとする南ベトナム政府軍、そして軍事介入を始めたアメリカ軍との間でベトナム戦争が発生します
●ベトナム戦争は徐々に戦闘が激化して双方に著しい損害が発生、アメリカは南ベトナム軍とその国家体制の強化を図るものの、政府高官の中で援助金が滞留する状態となり、民心は離れ、アメリカ自体も国内での反戦意識の高まりから、同戦争からの引き揚げを行いました
●アメリカ軍撤退後も、しばらくはベトナム共和国という国家は存在していましたが、民心が離れた国家体制による政府軍の能力は限定的であり、北ベトナム軍の攻撃に対して脆さを露呈、首都サイゴンの陥落によって国家は消滅します【 「60~70年代の南ベトナム市民 」のキット内容について 】
●この1960年代から1970年代における南ベトナム(ベトナム共和国)の一般人を再現したプラスチックモデル組立キットです
●新興の模型メーカーであるダイオパーク社のフィギュアキットの第1弾であり、服の皺の表現や細部のモールドなど、新興メーカーらしからぬ手馴れた造形、彫刻が施された内容となっています
●自転車やスクーターに乗ったシーン、もしくはそれらを押しているポーズを再現した内容となっています
・ ダイオパーク社製「C100 民生バイク (1958年型)」、「イタリア 民生バイク 125 プリマベーラ」などと組み合わせて使用すると良いでしょう
●キットには、2体のフィギュアが成型された同一ランナーが2枚含まれており、合計4体のフィギュアがセットされています
●ランナー内に成型されている選択パーツを変更することでポージングの異なる4体のフィギュアを作製することができます
・ 同じポージングのフィギュアとすることもできます
●フィギュアの内訳は、男性2体、女性2体の合計4体です
●服装は、男性がシャツにズボン姿、女性は民族衣装「アオザイ」を着用し、無帽もしくは菅笠「ノン」を被っている姿となっています
・ 女性のフィギュアは細身のアジア人として造形されており、身体のシルエットを強調する「アオザイ」と合わせて、通常の兵士フィギュアと比べるとかなり細くなっています
●服の皺の表現はスケールに沿っており、服の縫い目などのモールドは繊細、ポケットは立体的にモールドされています
・ 服の一部には皺の多さが見受けられますが、新興メーカーのフィギュアとしてはハイレベルなものとなっています
・ サンダルの紐や足の指も、しっかりとしたモールドで彫刻されています
●フィギュアは、頭部、胴体、両腕、両足のパーツ構成です【 「60~70年代の南ベトナム市民」のフィギュアのポージングについて 】
●男性のフィギュアの1体は、自転車もしくはスクーターに乗り、片足を地面に付けて遠くを見つめているポーズ
・ 防暑帽の装着の有無を選択できます
・ 足にはサンダルを履いている姿となっています
●男性のフィギュアの1体は、もう1体と同じく、自転車もしくはスクーターに乗り、片足を地面に付けて遠くを見つめているポーズです
・ 革靴を履いた姿です
・ もう1体の男性フィギュアとの違いは両足のパーツのみとなります
●女性のフィギュアの1体は、片手で自転車もしくはスクーターを持ち、「ノン」を片手で押さえて上空を見ているポーズです
・ 頭部は無帽の状態と「ノン」を被っている状態とを選択できます
●女性のフィギュアの1体は、両手で自転車もしくはスクーターを持ち、立っているポーズとなっています
・ 頭部は無帽の状態と「ノン」を被っている状態とを選択できます
・ もう1体の女性フィギュアとの違いは、片腕と頭部パーツとなります
●2013年 完全新金型
-----------------------------------------【 「60~70年代の南ベトナム市民」のワンポイント 】
●南ベトナム解放戦線(ベトコン)の兵士は、基本的に私服に武装を装備しただけの服装であり、同キットのフィギュアを転用することもできます
●ただし、解放戦線の兵士の大多数は農民出身者であり、その農民の服装である黒い服が基本となります