英国海軍 クイーン・エリザベス級戦艦 ウォースパイト 1942
「英国海軍 クイーン・エリザベス級戦艦 ウォースパイト 1942 (プラモデル) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.W152 )」です
●イギリス海軍「戦艦 ウォースパイト」の第2次大戦時における姿を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第1次世界大戦時に登場した戦艦ながら、近代化改装によってその艦容を大きく変化させた第2次世界大戦時の「戦艦 ウォースパイト」を再現、海軍大国イギリスらしい均整の取れたシルエットとして蘇った姿を再現した内容となっています【 「戦艦 ウォースパイト」について 】
●戦艦「ウォースパイト」は、当時の戦艦の主砲(「36cm砲)を上回る「38.1cm砲」を搭載する「クイーン・エリザベス級戦艦」の2番艦として1915年3月8日に竣工しました
●第1次世界大戦時においてイギリス・フランス連合軍と対峙したドイツ海軍やオーストリア海軍(当時は領土が海に面しており海軍を保有していた)は、戦艦を始めとする強力な水上艦艇を保有しており、それらの艦が搭載していた「36cm砲」クラスよりも口径の大きな「38.1cm砲」をもって海戦上の立場を優位に図ろうと計画しました
●船体の中央部ではなく、前後に各2基づつ主砲を配置したため艦中央部に余裕が生じ、従来よりも大きな機関区のスペースを確保、新開発の重油専焼缶と合わせて、高速化を実現することができました
●1916年5月、ドイツ海軍の主力艦隊とイギリス海軍の主力艦隊とが遭遇、世界史上最も壮絶な砲撃戦となった「ユトランド沖海戦」が行われ、戦艦「ウォースパイト」も主力艦隊の一員として同海戦に参加し、大きなダメージを受けながらも、戦線の離脱に成功しています
●戦艦「ウォースパイト」は、第1次大戦後も主力艦として運用が続けられ、1934年からは3年間に渡り極めて大規模な近代化改装を施されています
・ この大改装は機関の配置自体を変更するという大掛かりなもので、艦上構造物も大きく変貌、船体と主砲を除くと全く別の艦容へと変貌を遂げました
●第2次世界大戦が開戦すると戦艦「ウォースパイト」はドイツ軍のノルウェー侵攻を受けてノルウェー沖へと進出、ドイツ海軍の駆逐艦隊と会敵してその砲撃力によってドイツ艦隊を壊滅させるという戦果を挙げています(ノルウェーの沖は、ドイツ駆逐艦の墓場と呼ばれました)
●1940年5月、戦艦「ウォースパイト」は地中海艦隊へと配置換えが行われ、大小の様々な海戦に参加、戦艦「ウォースパイト」は軽微な損傷を受けたものの、イタリア海軍の重巡洋艦「フィーメ」「ザラ」を撃沈、戦艦「ジュリオ・チェザーレ」にも損傷を与えるという活躍をしています
●また、日本の参戦により、戦艦「ウォースパイト」は一旦インド洋方面に展開しましたが、再び地中海艦隊に復帰します
●戦艦「ウォースパイト」は1943年9月のサレルノ上陸作戦に参加、この作戦任務中にドイツ軍の誘導式爆弾「フリッツX」の攻撃を受けて2発を被弾、沈没寸前となる大きな損傷を受けてしまいますが、イギリス本国に無事回港し、本格的な修理が行われて、1944年4月に戦線に復帰します
●1944年6月のノルマンディ上陸作戦では、戦艦「ウォースパイト」は上陸支援に活躍、しかし、その帰途に機雷に触雷、大破してしまいます
●修理が完了した戦艦「ウォースパイト」は、その後も陸上部隊を支援する活動を行い続け、終戦を迎えます
●戦艦「ウォースパイト」は、第2次世界大戦において最も活躍したイギリス戦艦として広く知られる存在となり、一時は保存が検討されましたが、1947年に惜しまれつつ解体処分が行われ、その生涯を閉じています【 「英国海軍 クイーン・エリザベス級戦艦 ウォースパイト 1942」のキット内容について 】
●このイギリス海軍の戦艦「ウォースパイト」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ピットロード社の外国艦シリーズのフォーマットにのっとり「戦艦 ウォースパイト」を再現、大型化した艦橋構造物に均整の取れたシルエット、そしてイギリス戦艦らしい細やかなディテールが表現された内容となっています
●「ウォースパイト」は、数多くの改修及び改造が行われており、キットは近代化改修後の1942年時の状態が再現されています
●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルと、艦底部も再現されたフルハルモデルとを選択して組み立てることができます
●戦艦「ウォースパイト」の船体部は上下分割式で、これに上甲板、上部構造物、各艤装類を取り付ける構成となっています
●船体部には、副砲塔の開口部、舷側の舷窓、梯子、塵捨て管などが表現されています
・ ウォーターラインモデル用の船体下を塞ぐ平らな船底パーツと、フルハルモデル用の艦底部が再現されたパーツが付属、再現したい状態により選択して使用します
・ フルハルモデル用の船体下部のシャフト、プロペラ(スクリュー)、舵がパーツ化
・ フルハルモデル用の展示スタンド及び銘板が付属しています
●上甲板は、船首楼甲板、後部甲板で構成されています
・ 甲板上には、木甲板表現、主砲塔台座などの基本躯体の他、フェアリーダー、ボラード、昇降口、天窓、アンカーチェーン、ボート架台などの細かなディテールが再現
●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」「煙突部」「中央構造物」「後部構造物」「マスト部」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
戦艦「ウォースパイト」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋は、一体成型された艦橋下部構造物と2層で構成された上部艦橋部とで構成されています
・ 艦橋下部構造物にはスライド式金型により窓、司令塔の窓、扉などがモールドで再現
・ 艦橋後部のレーダーはエッチングパーツとなります
・ 艦橋を構成する、大型探照灯(×2)、双眼鏡(×19)、測距儀(×2)などがパーツ化されています
●前部マスト
・ 前部マストは、下部、クロスツリー、トップの3分割式です
● 煙突
・ 煙突は一体成型で、トップは別パーツです
・ 煙突上部のファンネルキャップはエッチングパーツとなっています
・ 煙突部を構成する探照灯(×2)が付属
●中央構造物
・ 中央構造物は上下分割式で格納庫のドアは別パーツです
・ クレーンは一体成型で、スライド式金型により上部のトラス構造も再現
・ 中央構造物に装備される、ポンポン砲(×4)、救命筏(×4)が別パーツにて再現されています
●後部構造物
・ 後部構造物は一体成型され、これに後部マストを取り付ける構成となっています
・ 後部マストは1パーツで再現
・ 後部構造物の側面には、窓、扉がモールドされています
●主砲塔部 「42口径 38.1cm連装砲 Mk.1」 ×4
・ 砲身部分は、基部の防水布が再現された1本ずつのパーツと、防水布がない連装式に成型されたパーツとを選択することができます
・ 砲塔は上下分割式で、表面のリベットが再現、梯子はエッチングパーツです
・ 測距儀は別パーツとなっています
●副砲 「45口径 15.2cm単装砲」 ×8
・ 副砲は、砲身とシールド部とが一体成型されています
●高角砲 「4インチ連装高角砲」 ×4
・ 高角砲は連装式に一体成型された砲身と、上下分割式のシールド部とで構成されています
●対空機銃 「ポンポン砲」 ×4、「12.7mm連装機銃」 ×13
・ ポンポン砲は銃身部が上下分割式で、銃架は別パーツです
・ 12.7mm連装機銃は一体成型となっています
●艦載機 「ウォーラス Mk.1」 ×1
・ 艦載機は、胴体、上部翼、水平尾翼、エンジン、プロペラのパーツ構成です
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦首、艦尾旗竿
・ 錨
・ 通気筒
・ パラベーン
・ 内火艇、カッター類
・ ボートダビット
・ 救命筏
などがセットされています
●レーダー、梯子、ファンネルキャップなどを再現するエッチングパーツが付属
●旗竿に掲げられるイギリス海軍旗とユニオンジャック(直線タイプとなびいている状態の2種)、艦載機用の国籍マークなどを再現したデカールが付属しています
●2013年 一部新金型