陸上自衛隊 10式戦車 (2.4GHz プロポ付)
「陸上自衛隊 10式戦車 (2.4GHz プロポ付) (プラモデル) (タミヤ 1/35 ラジオコントロールタンクシリーズ No.48213 )」です
●陸上自衛隊の主力戦車「10式戦車」を1/35スケールで再現した電動ラジオコントロールタンク組み立てキット
●タミヤ独自の光学システムを利用した「バトルシステム」も搭載し、車両の走行、砲塔の旋回といった動きだけではなく、2台以上の車両による戦車戦の楽しむことができる内容となっています【 「陸上自衛隊 10式戦車 (2.4GHz プロポ付)」のキット内容について 】
●タミヤ社の長年に渡るRC技術とミリタリーミニチュアシリーズとの融合により「10式戦車」を「動くスケールモデル」として再現、RCモデルとして定評のある走りとバトルシステムのギミック、そしてスケールモデルキットとしての優れた表現力により、精密感溢れる模型による「動き」と「戦車戦」を楽しむことができます
●「10式戦車」の車体、送信機、RCユニット類をワンパッケージでセット、完成させることで、このパッケージだけで「ラジコンタンク」の魅力を存分に楽しむことができる内容となっています (電池のみ別途お求めになって下さい)
●タミヤ社製「陸上自衛隊 10式戦車」をベースに、ラジオコントロールタンクとしてのギアボックス、RCユニット、送信機などを追加、足周りの起動輪や誘導輪、誘導輪の軸、履帯などを専用のパーツへと変更したものとなります
●「10式戦車」の車体は上下で別ブロック化、車体部のパーツは転輪部分も含めプラスチック製、起動輪と誘導輪の車軸部は金属製となっています
・ 車体上部は同社1/35ミリタリーミニチュアシリーズの仕上りとなっており、「10式戦車」の独特の形状、ハッチ、キューポラ、機銃、砲塔バスケットなどの装備から、細かなディテールも再現
・ 起動輪、誘導輪、履帯などの足周りはRC専用パーツとなっていますが、その形状自体はMMシリーズのものと遜色ないパーツで再現されています
・ 同スケールの戦車隊員を再現したフィギュア×2体が付属しています
●履帯(キャタピラ)は樹脂製ベルトタイプ、既に1本に繋がった形でパッケージにセットされています
●履帯(キャタピラ)のテンションは誘導輪基部の金属製シャフトの角度を変える事によって調整できます
【 RC走行 】
●RCメカニズムには「2.4GHzプロポシステム」を搭載
・ 送信機上の、左スティックで走行、右スティックで砲塔旋回・砲身上下をコントロール、さらに4つのボタンで主砲・機銃の発射、エンジンの始動・停止が手軽に行え、音量調整や戦車モードの選択など各種の設定も送信機で可能で、様々な走行とバトルシステムの可動ギミックを楽しむことができます
●走行部・砲塔部の駆動部組立は、「ギアボックス」「砲塔旋回ユニット」「電池ボックス」「バトルシステムユニット」「バトルシステム受光部」などを取り付けて配線する形式、複雑な工程を経ることなくブロック式で手軽に駆動部を組立てることができます
●送信機は完成済み、電池を入れるだけですぐ使えます
●走行は「前後進」「左右 信地旋回」「左右 超信地旋回」をさせることが可能
・ 半組立て式のギアボックスを左右の各1個づつ配置
・ 走行時の速度は、3段階の速度が送信機で選べます
●砲塔部は単独で「砲塔旋回」、砲身も独立して「上下」させることができます
●車体内部にスピーカーを搭載、エンジン音、主砲発砲時の砲撃音などのサウンドが楽しめます
【 バトルシステム 】
●車体には、「バトルシステムユニット」を搭載、リアルな「戦車戦」を楽しむことができます
・ 弾丸の代わりに赤外線を発光し、受光ユニットが赤外線を受けると被弾を認識するシステムを採用しています
・ 車体内部にセットされる「バトルシステムユニット」が様々なアクションに音と光を同調させ、リアルな戦車戦を演出するシステムです
・ この「バトルシステムユニット」とスピーカーにより、様々な動作にサウンドが同調、主砲発砲時の閃光と砲撃音、車体反動も再現
・ そして、タミヤ独自の光学システムを採用して2台以上での戦車戦が楽しめるメカを標準装備、被弾音とエンジンの不調音、速度低下、撃破時には主砲が下がるなどもギミックも発生し、リアルなバトルが楽しめます
・ また、車体後部には、「バトルシステムユニット」と同調したLEDインジケーターが搭載、点灯と点滅により被弾状況などが表示されるようになっています
●受信機用として「6P形 9V アルカリ電池」、走行用に「単4形 アルカリ電池」×4本を使用(別売り)、送信機用は裏側に備えた電池ボックス用の蓋、走行用は車体上部を外すことにより電池交換が行えます
【 塗装とマーキング 】
●車体は塗装されていませんが、「1/35 MMシリーズ」と同じ手法で塗装をする事ができます
・ お好みの塗装やウェザリングを施して、よりリアルな仕上りの「10式戦車」を楽しむことができます
●「10式戦車」の塗装及びマーキングとして、陸上自衛隊仕様となる1種類の塗装例と3種類のマーキング例が説明書に記載されています
・ 富士学校機甲科部
・ 第1機甲教育隊 第2中隊
・ 富士教導団 戦車教導隊 第1中隊
●説明書のマーキング例に基づく、部隊マーク、部隊表示、陸上自衛隊マーク、車番表示などを再現したデカールが付属しています
●「10式戦車」の完成時のサイズ
・ 全長 : 273mm
●走行用「単4形 アルカリ電池」×4本、送信機用「6P形 9V アルカリ電池」×1本は別にお求め下さい
【 「10式戦車」について 】
●戦後、日本では陸上自衛隊が装備する戦車として国産化が図られ、戦後第1世代戦車の「61式戦車」、同第2世代戦車「74式戦車」、同第3世代戦車「90式戦車」が開発、生産されます
●1990年に制式化された「90式戦車」は、当時世界の最新鋭の主力戦車で採用されていた複合装甲を採用、西側諸国では標準装備となる「44口径 120mm滑腔砲」を装備しており、主砲の自動装填機能も備えた、戦後第3世代の最新鋭戦車として世界レベルに到達しました
●これら装備の大型化、新鋭化により、「74式戦車」の38tに対して「90式戦車」の重量は50tに達しており、「レオパルド 2」「M1エイブラムス」と比べて軽量であるものの、日本の戦車としては最重量級のサイズとなっています
●わが国日本において、戦車の開発は常に大きさと重量とが考慮され、「61式戦車」は貨車に積載できるサイズ、「74式戦車」は新幹線の軌道に合わせたサイズで開発されましたが、「90式戦車」では戦後第3世代の機能を持たせるために、大きさと重量の制限はある程度緩和されて設計されました
●このことがアダとなり、日本の道路事情において、輸送用のトランスポーターに「砲塔」と「車体」とを分離させて積載しなければ「90式戦車」を輸送することができず、国内での運用を考慮すると不自由さが拭えませんでした
●また、広大な平原のような地形が少ない日本国内では、大型で大重量の戦車の必要性が低いという意見もあり、調達価格が高価で生産数の少ない「90式戦車」は実質的には北海道専用の戦車として配備されています
・ このような日本の国土から想定した戦車の制限は戦前の国産戦車にも提唱されており、各国の戦車と比べて日本の戦車は小型軽量となっていました
●「90式戦車」の生産により「61式戦車」は退役が進み、2000年には「61式戦車」全車がその任を解かれました
●「74式戦車」も、制式化されて30年を過ぎており、当時は最新鋭の技術を誇った同車も戦後第3世代戦車、第3.5世代戦車と比べると旧式化は免れず、徐々に退役が行われています
●西暦2000年を越える頃から、世界各国の主力戦車にはカタログスペックに現れない射撃管制装置の性能向上や、部隊間の情報共有システム「C4I」が重要視されるようになりましたが、このようなシステムのアップデートを行うスペース上の余裕は「90式戦車」にはなく、電子機器、通信技術の急激な発展を盛り込んだ近代化装備は新型戦車「TK-X」に装備することとされました
●また、上記のように「90式戦車」は重量過大という意見もあり、その「TK-X」の開発にあたってはコンパクト性と重量の低減が命題となり、同戦車は「90式戦車」の後継というよりは退役が進む「74式戦車」と同じスタンスに位置づけられています
●この「TK-X」に関してはベースとなる基礎開発が1996年に開始され、2002年からは全体試作が開始、数両に試作の後に2010年に「10式戦車」として制式化されます
●「10式戦車」は、西側諸国の一部の車両で運用が行われていた交換が可能な「モジュラー装甲」を採用、主砲である「44口径 120mm滑腔砲」も従来のタイプよりも軽量化と威力の向上が行われ、その威力は「55口径 120mm滑腔砲」に匹敵すると言われています
●最新式の射撃管制装置と、部隊間の情報共有システム「C4I」も搭載、それらシステムにより総合的な戦闘能力は「90式戦車」を遥かに上回るものとなりました
●重量は、世界の主力戦車が60t、70tクラスへと拡大する中で、「10式戦車」は44tに抑えられ、エンジンは「90式戦車」の1500馬力に対して同車は1200馬力へと減少するものの、新型のトランスミッションの採用も相まって実際の機動性能は向上しています
●また、自動的に車体の挙動を制御するセミアクティブ式の油気圧サスペンションを装備、スラローム行動中に正確な行進間射撃が可能となるなど、戦車としての能力は極めて高いものとなっています
●「10式戦車」は、最新鋭戦車として世界のトップレベルの能力を持ち、これからの陸上自衛隊の戦車戦力の主力となる予定です
●同車の高い機動性能とその戦闘能力は世界が注目するところであり、日本の戦車技術の粋を結集した存在としてその戦車史に輝かしいページを飾ることになるでしょう