ドイツ マーモンヘリントン(e) 偵察装甲車
「ドイツ マーモンヘリントン(e) 偵察装甲車 (プラモデル) (IBG 1/35 AFVモデル No.35024 )」です
●「ドイツ マーモンヘリントン(e) 偵察装甲車」です
●第2次世界大戦初期における南アフリカ製の装輪式装甲車「マーモンヘリントン Mk.1」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●南アフリカ製の装甲車として北アフリカ戦線で運用された「マーモンヘリントン Mk.1」のドイツ軍捕獲使用車両を再現、オリジナルの銃塔を撤去して使い勝手の良い形態とした独自のスタイルを再現した内容となっています【 「マーモンヘリントン Mk.1」について 】
●イギリスは、海外に多くの植民地を持ち、独立した自治権を持つ、カナダ、オーストラリア、ニュージランドなどでイギリス連邦を形成していました
●このイギリス連邦は、戦時の際には軍需品の生産や人員を供給することによりイギリスを支援することとなっており、イギリス軍の後ろ盾として大きな役割を務めています
●「マーモンヘリントン装甲車」は、このイギリス連邦の1員である南アフリカ共和国が1939年に独自に開発した装輪式装甲車で、「フォード」社の民間用トラック「4×2 3tローリー」のシャーシを利用、これに6mm~12mm程度の装甲板で構成されたボディを装備し、その上の銃塔と車体左側面に各1丁の機関銃を装備していました
●この「マーモンヘリントン装甲車」は、南アフリカ軍のみならずイギリス連邦軍の装甲車両として連邦軍内で広く運用、北アフリカ戦線を中心に実戦投入されています
・ 「マーモンヘリントン Mk.1」は最初の量産タイプで、以後構造の改良や武装の強化など「Mk.4」まで開発、生産されています
●北アフリカ戦線において、イタリア軍の劣勢から救援する形で北アフリカのリビアに到着したドイツ・アフリカ軍団は、その緒戦において補給線が延びきったイギリス軍を撃破、その戦線をリビアとエジプトの国境付近まで押し戻します
●ドイツ・アフリカ軍団は、地中海を海路で補給を受ける関係から、地中海方面でのイギリス海軍、そしてマルタ島のイギリス空軍の活動によって度々輸送船を沈められており、その補給状態は常に危機に曝されていました
●その上、戦線は補給港から遥かに遠方に位置しており、このため捕獲した車両や火砲、そして物資を使用することが日常茶飯事となります
●「マーモンヘリントン装甲車」もドイツ軍によって捕獲使用が行われており、現地部隊によってカスタマイズされた姿で運用されました【 「ドイツ マーモンヘリントン(e) 偵察装甲車」のキット内容について 】
●この装輪式装甲車「マーモンヘリントン Mk.1」のドイツ軍捕獲使用車両を再現したプラスチックモデル組立てキット
●東欧系メーカーとして素朴な印象を持たれるIBG社ながらも、同社がこれまで培ってきたミニスケールや1/35スケールのキットの製品化の経験と技術力を活かし、フロントグリルやエンジンルームのフレーム構造、車体の溶接跡、そしてタイヤのトレッドパターンなどが繊細かつシャープに彫刻され、「マーモンヘリントン Mk.1」のドイツ軍捕獲使用車両としてのフォルムと車体上のディテールを細かく表現した内容となっています
●「マーモンヘリントン Mk.1 ドイツ軍捕獲使用車両」として、銃塔と車体側面部の機関銃、及びフェンダーの前面板を撤去、側面の機関銃の開口部分には蓋が付いている状態を再現
●キットは、エンジンを含めた車体内部が再現されており、上部の開口部やハッチ部分から内部が見える様子を楽しむことができます
●「マーモンヘリントン Mk.1 ドイツ軍捕獲使用車両」は、「シャーシ」「ボディ」の2ブロックで構成されています
【 ボディ 】
●ボディは、「マーモンヘリントン Mk.1」としての複雑な面構成を、左右前後の4つのパネルで再現、表面部分には繊細なタッチで装甲板の溶接跡などが再現されています
●ボディは、フロアパネルをベースとして各パネルを貼り合わせる箱組み方式です
・ ボディ上部には銃塔を撤去した円形の開口部が表現されています
・ 側面ドアは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ エンジンルームは補強用のフレームが再現され、エンジンルームの点検ハッチは開閉状態が選択可能です
・ フロントグリルカバーは、左右各3パーツで構成されています
・ 後部ハッチは別パーツ化され、開閉状態を選択して組立てることができます
・ 車載工具類は、プラパーツによる工具本体と、エッチングパーツによる固定具とで構成
・ ボディ側面の小型フックはエッチングパーツにて再現
・ 天板部のサーチライトは、クリアーパーツによる本体と成型色パーツによる支柱とで構成されています
●前部の視察ウィンドーは、枠の部分とクリアーパーツによるガラス部とで構成されています
・ 視察ウィンドーは左右で分割され、開閉状態を選択することができます
・ ウィンドー前部に装着される防弾板は1パーツで構成され、これも開閉選択式となります
【 シャーシ 】
●シャーシは、細分化したパーツ構成で「マーモンヘリントン Mk.1」の足周りを再現しています
●シャーシのメインフレームは、縦方向のフレームと横方向のフレームとを組み合す方式です
・ 前部のステアリングゲージは10パーツ、後部のデファレンシャル部は8パーツで構成され、その構造を細かく再現
・ リーフ式サスペンションは、サスペンション本体と基部とで構成
・ 前輪のステアリングは固定式です
【 内部再現 】
●以下の車体内部が再現されています
・ エンジン及びトランスミッション(20パーツ)
・ ラジエター
・ 無線機(前部のガードはエッチングパーツ)
・ 前部座席
・ 各バッテリー
・ 後部収納箱
・ 操縦席の各種レバー、ペダル、ハンドル
など
【 タイヤ 】
●各タイヤは、タイヤ本体とホイール部分の2分割式で、タイヤ中央部にはスライド式金型を使用し、凹凸ある彫刻でトレッドパターンが再現されています
・ 両パーツ共にプラパーツです
●視察ウィンドーのガラス部、サーチライトを再現するクリアーパーツが付属
●車載工具の固定具、車体側面の小型フック、無線機のガードなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「マーモンヘリントン Mk.1 ドイツ軍捕獲使用車両」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されています
・ ドイツ・アフリカ軍団所属 (北アフリカ / 1941年夏)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、軍団マークなどを再現したデカールが付属しています
●2013年 完全新金型 (IBG社製 「マーモンヘリントン Mk.1 四輪装甲車」と同時発売)