ドイツ 7.5cm Pak40/4搭載 RSOトラクター 全天候型カバー付
「ドイツ 7.5cm Pak40/4搭載 RSOトラクター 全天候型カバー付 (プラモデル) (サイバーホビー 1/35 AFV シリーズ ('39~'45 シリーズ) No.6679 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の「75mm対戦車砲 Pak40/4搭載型 RSOトラクター」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●「RSOトラクター」をベースとして「75mm対戦車砲 Pak40」を搭載した対戦車自走砲「75mm対戦車砲 Pak40/4搭載型 RSOトラクター」を再現、大戦後期のドイツ軍を象徴するように急造式のように砲を装備した簡素なフォルムを再現した内容となっています
●サイバーホビー社製「ドイツ軍 7.5cm PaK40/4搭載型 RSO」をベースとして、展開した幌のパーツを新規に追加したバリエーションキットとなります【 「75mm対戦車砲 Pak40/4搭載型 RSOトラクター」について 】
●ロシアの大地は、冬季における凍結時から雪解けの季節による泥濘時を繰り返すことから軟弱地が多く、更にロシアの財政上から道路整備は殆ど行われておらず、道路事情は劣悪でした
●独ソ戦によってロシア国土へと進撃したドイツ軍は、この道路事情により季節によっては装輪車での走行は極めて困難となり、前線への物資補給に大きな障害となりました
●特に、泥濘時における道路は泥の川のようになり、事実上雪解けの時期には両軍共に補給が停滞し、攻撃を控える程で、このような泥濘状態においては、装輪車であるトラック類は全く役に立たず、装軌車両であることが絶対条件でした
●この事態を克服するためにドイツ軍が開発したのが「RSOトラクター」で、通常の装軌式の戦闘車両と比べると、足周り部分を大幅に簡略化、速度性能を求めず、悪路走行の性能を重視した車両でした
・ RSOとは「RaupenSchlepper Ost (東部用装軌式牽引車)」の略となります
●泥濘の中でも確実に物資調達を可能にした「RSOトラクター」は東部戦線だけでなく西部戦線にも幅広く使用され、28,000両余りが生産、将兵から絶大な信頼を獲得しました
●一方、ドイツ軍が開発した対戦車砲「75mm対戦車砲 Pak40」は、装甲貫通能力の高さと対戦車砲としての理想的な低シルエットを誇る傑作火砲であり、大戦中期以降のドイツ軍対戦車部隊の主力兵器となっていました
●この「75mm対戦車砲 Pak40」は、重戦車以外の連合軍戦車の前面装甲を通常の戦闘距離において充分に貫通する能力を持っており、「マーダー2」や「マーダー3」など自走砲化が進められます
●しかし、逼迫する戦況からこのような本格的な自走砲では数を賄うことができず、様々な車両に「75mm対戦車砲 Pak40」を搭載した簡易型の自走砲が開発されました
●装軌式車両の中でも生産コストが安い「RSOトラクター」は、元々「75mm対戦車砲 Pak40」を牽引する任務が多く、当然の成り行きとしてこの簡易型の自走砲のプラットフォームにも選ばれました
●「75mm対戦車砲 Pak40/4 搭載型 RSOトラクター」は、前方の背の高いキャビンを背の低い簡素なものとし、荷台中央部に「75mm対戦車砲 Pak40」を搭載、車体前部などには薄い装甲板が付けられていましたが、基本的にはソフトスキン車両に砲を搭載しただけの構造となっています
●また、対戦車自走砲としてはシルエットが高く、牽引車として設計された「RSOトラクター」にとって「75mm対戦車砲 Pak40」の砲撃時の反動は過大なものでしたが、当時のドイツ軍にとって対戦車能力を持つ車両は1台でも欲しいという状況の表れでもありました
●「75mm対戦車砲 Pak40/4 搭載型 RSOトラクター」は、1943年に試験的に50両が生産、1944年から本格的な生産が開始され、軍直轄の戦車猟兵大隊や第1スキー猟兵師団などに配備、迫り来る連合軍戦車群に対し、奮闘を繰り返したのでした
【 「ドイツ 7.5cm Pak40/4搭載 RSOトラクター 全天候型カバー付」のキット内容について 】
●このドイツ軍の「75mm対戦車砲 Pak40/4搭載型 RSOトラクター」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●サイバーホビー社のディテール表現力により「75mm対戦車砲 Pak40/4搭載型 RSOトラクター」を再現、細分化されたパーツ構成とエッチングパーツの組み合わせにより同車のディテール表現に重きを置いた内容となっています
●ノーマルタイプの「RSO/01 トラクター」といえば、丸いキャビンを持ち全体的に「おっとり」とした雰囲気が漂いますが、「75mm対戦車砲 Pak40/4搭載型 RSOトラクター」はドイツ的に角張った形状のキャビンと、迫力を持った「75mm対戦車砲 Pak40」により、如何にも「戦う兵器」然とした印象に変わります
●「75mm対戦車砲 Pak40/4搭載型 RSOトラクター」は、戦闘時や待ち伏せによる待機時以外は幌を装着しているのが基本となっており、本キットでは幌のパーツが付属していますので、このような通常時の状態を再現する際に有用なキットです
・ 幌のパーツは装着の有無が選択できますので、戦闘時の状態も再現できます
●「75mm対戦車砲 Pak40/4搭載型 RSOトラクター」は、「砲」「キャビン」「荷台部」「車体下部」の4ブロックで構成されています
【 砲 】
●「75mm対戦車砲 Pak40」の砲身は前後2分割式となっており、先端のマズルブレーキは別パーツです
・ マズルブレーキは3種類が用意され、選択して使用します
・ マズルブレーキは各3パーツで構成され、内部構造も再現
・ 砲尾部は4分割式、閉鎖器は別パーツとなっており、開閉状態が選択できるようになっています
●揺架は左右分割式で内側の細かなリベットも再現されています
・ 揺架の先端部分は2種が付属、選択して使用します
・ 揺架は上下方向に可動式とすることができます
●砲架は左右ブロックで構成され、これに操作ハンドル、照準器、防危板などを取り付ける構成となっています
・ 照準器は2つのタイプが用意されており、選択して使用します
●防盾は前後分割式により2重構造を再現
・ 照準器カバーは上下分割式で、プラパーツとエッチングパーツとを選択できます
・ 砲身上部の小防盾は別パーツで、砲の上下に合わせて可動式とすることができます
・ 車体側の砲の台座部分は、14パーツによりその構造が細かく再現されています
【 キャビン 】
●キャビン部分は、前部が一体成型となっており、これに後部パネルを貼り合わせる構成となっています
・ 操縦手席と助手席の蓋は、プラパーツとエッチングパーツとが用意され、選択して使用します
・ 操縦手席と助手席の蓋は、開閉状態を選択することができ、開状態とする場合にはエッチングパーツを使用します
・ 操縦手席と助手席とは座席、操行レバー、レバー類などが再現されており、フロアパネルに取り付ける方式となります
【 荷台部 】
●荷台部は、「75mm対戦車砲 Pak40/4搭載型 RSOトラクター」として、荷台のフロアパネルが「75mm対戦車砲 PaK40」の砲弾ケースとなった状態が再現されています
・ 荷台部は、一体成型されたフロアパネルにガードパーツを取り付ける構成となっています
・ 砲の後方の砲弾ケース部分は内部が再現され、蓋は開閉状態を選択できます
●荷台を覆うガード部分は、射撃時での展開状態と、走行時の閉鎖状態とが選択できるようになっています
●トラベリングロックは2種類が用意され、選択して使用します
・ トラベリングロックは、砲をロックした状態と外した状態とを選べるようになっています
●展開した状態の幌のパーツが付属しています
・ 幌はボックスに描かれているような片側を開いた状態ではなく、両側面は降ろした状態となります
・ 幌は装着の有無が選択できます(幌枠のパーツは付属していません)
【 車体下部 】
●シャーシのメインフレーム中央部はバスタブ式に一体成型され、これに側面パネル、バンパー、牽引装置、エンジンなどを取り付ける構成となっています
・ 足周りは、棒状のフレームを繋ぎ合せる方式で、リーフ式サスペンションは1パーツで構成
・ 起動輪のデファレンシャル部は13パーツの構成により詳細に再現
・ 起動輪、誘導輪は左右分割式です
・ 転輪は各1パーツで構成され、ハブキャップのガード部分はエッチングパーツとなっています
・ エンジン、ラジエター、ドライブシャフトは細分化されたパーツ構成となります
【 履 帯 】
●履帯は、1枚ずつが分割された接着連結式履帯が付属しています
・ 履帯は、「RSO」用のシングルピン式履帯が再現されており、モデルカステン製「RSO用履帯(インジェクション製スプロケット付)」がこれに対応しています
【 アクセサリーパーツ 】
●アクセサリーパーツが付属
・ 砲弾2種 ×各4
・ 空薬莢 ×3
・ 砲弾ケース ×4
・ 砲弾ケース(空状態) ×6
・ 木製砲弾箱 ×2
●操縦席部分の蓋、荷台部分のヒンジなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「75mm対戦車砲 Pak40/4搭載型 RSOトラクター」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 所属不明 (東部戦線 / 1943年)
・ 所属不明 (東部戦線 / 1943年)
・ 第1スキー猟兵師団 第152戦車駆逐大隊 (東部戦線 / 1944年)
・ 第1スキー猟兵師団 第152戦車駆逐大隊 (東部戦線 / 1944年)
●説明書の塗装例に基づく、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
●2014年 一部新金型