ドイツ Sd.Kfz.234/3 シュツンメル 7.5cm砲搭載 8輪重装甲偵察車
「ドイツ Sd.Kfz.234/3 シュツンメル 7.5cm砲搭載 8輪重装甲偵察車 (プラモデル) (サイバーホビー 1/35 AFV シリーズ ('39~'45 シリーズ) No.6786 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の重装甲車「Sd.Kfz.234/3 シュツンメル」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●装甲偵察部隊の火力支援車両として開発された「Sd.Kfz.234/3 シュツンメル」を再現、オープントップ型の戦闘室に短砲身の「24口径 75mm戦車砲 K51」を搭載した独特のスタイルを表現した内容となっています
●サイバーホビー社製「ドイツ軍 8輪装甲車 Sd.Kfz.234/3 シュツンメル」をベースとして、フェンダーを兼ねた側面部の収納箱などを新規パーツへと変更したプレミアムエディションバージョンとなります【 「Sd.Kfz.234/3 シュツンメル」について 】
●第2次世界大戦の開戦時、ドイツ軍は装甲車として低コストの4輪装甲車「Sd.kfz.222」シリーズと、不整地での機動性能を重視した8輪装甲車「Sd.kfz.231」シリーズを運用していました
●しかし、8輪装甲車「Sd.kfz.231」シリーズは足周に複雑な構造をもつため装甲車としては生産コストが高く、コスト低減を図るために後継車両「Sd.Kfz 234」を開発、生産します
●「Sd.Kfz 234」は、「Sd.Kfz.231」と同じような8輪式の足周りを持つものの、モノコック式シャーシの採用や車体形状の簡略化などにより生産コストが抑えられただけでなく、タトラ社製空冷V型12気筒ディーゼルエンジンを搭載したことでより燃費も向上しました
●この「Sd.Kfz 234」シリーズは、まず「50mm戦車砲 KwK39」を搭載した「Sd.Kfz 234/2 プーマ」の生産が開始、続いて「20mm機関砲 KwK38」を搭載した主力生産型である「Sd.Kfz 234/1」の生産が始められます
●「Sd.Kfz 234/2 プーマ」と「Sd.Kfz 234/1」とは混合編成が採られ、「Sd.Kfz 234/2 プーマ」は装備する対戦車砲の火力をもって主に対戦車戦闘を担当する役目を持っていました
●しかし、プーマが登場した1943年の後期では、装備する「50mm戦車砲 KwK39」では対戦車能力の不足が目立つようになります
●そこで、「24口径 75mm戦車砲」を搭載した「Sdkfz.231」シリーズの「Sd.kfz.233」の後継車両に相当する「Sd.Kfz 234/3」に、対戦車戦闘の役割を担うことになります
●この「75mm 戦車砲」を装備した「Sd.Kfz 234/3」は、「Sd.Kfz 234」シリーズの3番目の生産型で、オープントップで固定式の戦闘室に「24口径 75mm戦車砲 K51」を搭載、そもそも「Sd.kfz.233」の後継車輌として主に対人目標とする火力支援を行う車両として開発されました
●「Sd.Kfz 234/3」が搭載する「24口径 75mm戦車砲 K51」は、大戦初期において「4号戦車」などに装備された主砲とほぼ同一の砲で、榴弾の威力は大きかったものの徹甲弾による装甲貫通能力は連合軍戦車に対抗できませんでした
●しかし、「24口径 75mm戦車砲」用として対戦車榴弾が開発、この対戦車榴弾は成型炸薬の効果によって高い装甲貫通能力を持っており、さすがに連合軍戦車との正面戦闘では不利は否めませんでしたが、側面などからの砲撃では充分に対抗できる威力を持っていました
●大戦後期、この「24口径 75mm戦車砲」を搭載した各種車両は意外にも対戦車戦闘において多くの活躍を挙げています
●「Sd.Kfz 234/3」もこの対戦車能力が高く評価され、榴弾を使用した対人戦闘から対戦車榴弾を使用する対戦車戦闘に至るまで火力支援車両として活躍、「Sd.Kfz 234/2」の代役以上の働きを見せました
●「Sd.Kfz 234/3」は、戦車師団などに配備される装甲偵察部隊において火力支援の任に当たり、消耗を続ける戦車師団においてその低コストと稼働率の高さから機甲兵力の重要な一翼を担い、大戦終結時まで活躍したのです【 「ドイツ Sd.Kfz.234/3 シュツンメル 7.5cm砲搭載 8輪重装甲偵察車」のキット内容について 】
●このドイツ軍の重装甲車「Sd.Kfz.234/3 シュツンメル」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●サイバーホビー社の現行の1/35シリーズのフォーマットに則り「Sd.Kfz.234/3」を再現、車体の基本躯体は一体成型を多用しながらも、足周りを中心としたディテール部分は細分化されたパーツ構成となっており、オープントップ式の同車の細やかな造りと複雑な構造を表現した内容となっています
●オープントップ式の車両として戦闘室部分と操縦席部分とが再現され、砲架、砲弾ラックなどの内部のレイアウトの他、前後に配置された操縦席など「Sd.kfz.234」シリーズの特徴が捉えられています
●フェンダーを兼ねた側面の大型収納箱は、各蓋がエッチングパーツとなっており、薄さを再現、開閉状態が選択することが可能です
・ 蓋を開けて収納品が見えている状態や、撃破されて蓋が開いているシーン(実車写真で比較的多く見掛けます)など、ジオラマシーンにおいて様々な演出を楽しむことができるでしょう
●「Sd.Kfz.234/4」は、「砲」「車体上部」「車体下部」「左右フェンダー」の5ブロックで構成されています
【 砲 】
●「24口径 75mm戦車砲 K51」は、細分化されたパーツ構成でその構造を再現、同軸機銃として機銃架方式で「MG42」を装備した独特のスタイルが表現されています
●「24口径 75mm戦車砲 K51」の砲身は一体成型で、砲口部分が開口処理されています
・ 防盾及び装甲スリーブは前後方向に3分割式で、これを貫通させる方式で砲身パーツを取り付けます
・ 砲尾は4パーツで構成されており、閉鎖器は開閉状態が選択可能です
・ 砲架部分はベース部分と左右パーツとの3分割式となっています
・ 砲架の防危板、照準器、薬莢受け、操作ハンドルなどがパーツ化され、照準器はクリアーパーツです
・ 機銃銃架は4パーツで構成、装備される「MG42」が付属しています
・ 砲は上下可動式とすることができます
【 車体上部 】
●車体上部は、複雑な形状を一体成型で再現、エッジ部分の溶接跡が繊細なモールドで表現されています
●車体上部は、エンジングリル部分を除いて一体成型されています
・ 戦闘室上部の装甲板は、各パネルを貼り合せる方式となっています
・ 戦闘室の側面パネルは左右分割式となります
・ 戦闘室後部に装備される機銃架と「MG42」が付属しています
・ エンジングリルはルーバーを開いた状態と閉じた状態のパーツが付属、選択して使用します
・ 操縦手用のクラッペは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 車体各部に付けられているフックは、プラパーツとエッチングパーツとを選択できます
・ 車体後部は、予備タイヤ及びラックが装着されたタイプと、ラックごと取り付けていないタイプとが選択できます
【 車体下部 】
●車体下部は、その複雑な足周りを細分化されたパーツ構成で再現、車軸とその上下を支えるダブルウィシュボーンサスペンション、そしてリーフ式サスペンションを装備した造りが細かく表現されています
●車体下部はバスタブ式に一体成型されています
・ 車軸部は各タイヤごとに1パーツで再現、この上下にダブルウィシュボーンサスペンションのアームを取り付ける構成となっています
・ ステアリングは、任意の角度で固定することができます
・ リーフ式サスペンションは1パーツで構成、サスペンションを通る配線は付属の金属線で再現します
●タイヤは、ゴムの部分とホイール部分とが分割されています
・ ゴムの部分は輪切り状に6分割されており、細かなトレッドパターンを再現
・ ホイール部分は2タイプが付属し、選択して使用します
●戦闘室内部及び前後の操縦席部分が再現されています
・ 戦闘室内部は、床面、隔壁、砲弾ラック、砲弾(×6)、無線機、砲架などが細かく再現されています
・ 操縦席部分は、座席、各種レバー、ハンドル類、ハンドルがパーツ化、メーターパネルやクラッペ内側の視察装置なども再現
【 フェンダー 】
●フェンダーを兼ねた収納箱は一体成型となっています
・ 側面の4つの蓋はエッチングパーツで、開閉状態が選択できます
・ 排気管は5パーツで構成されており、排気管先端部の向きが内側と外側で選択できます
・ ジェリカンは5パーツで構成、ジェリカンラックは上下分割式です
・ 車載工具類は固定具も含めてパーツ化
・ 車幅ポールはプラパーツで再現
●各クラッペの視察装置、照準器などを再現するクリアーパーツが付属
●収納箱の蓋、車体のフック、ジェリカンのプレスラインなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「Sd.Kfz.234/3 シュツンメル」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第116戦車師団 (ノルマンディ / 1944年)
・ Ullrich von Hutten師団 (ドイツ / 1945年)
・ 所属不明車 (ノルマンディ / 1944年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マーク、戦術マークなどを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
●2014年 一部新金型