海上自衛隊 ひゅうが型護衛艦 DDH-181 ひゅうが
「海上自衛隊 ひゅうが型護衛艦 DDH-181 ひゅうが (プラモデル) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ J シリーズ No.J-069 )」です
●海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが型」(「DDH-181 ひゅうが」「DDH-182 いせ」)を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●全通式の飛行甲板を持ちながら護衛艦の能力も充実させ、高度な指揮、情報処理能力も装備した海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが型」を再現、艦橋構造物を右舷側にまとめ、左舷にアングルドデッキ状にヘリコプター発着艦所を設けた特徴的なシルエットを再現した内容となっています
【 「海上自衛隊 ひゅうが型護衛艦 DDH-181 ひゅうが」のキット内容について 】
●海上自衛隊の「ヘリコプター搭載護衛艦 ひゅうが型 (「DDH-181 ひゅうが」「DDH-182 いせ」)」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●海上自衛隊の艦艇を積極的にモデル化してきたピットロード社のリサーチ力と、実艦への深い造詣により「ひゅうが型」を再現、全体のシルエットを捉えながら、同社らしいシャープでメリハリのある彫刻で「護衛艦 ひゅうが型」が持つ細かくもスッキリとしたディテールを表現した内容となっています
●複雑な造りとなる上部構造物はスライド式金型を用いた一体成型で再現され、「ひゅうが型」の特徴となる前後の艦橋、その上部に装備された「FCS-3射撃装置 バンドレーダー」などが立体感ある彫刻により表現されています
●ヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが型」の1番艦「DDH-181 ひゅうが」と2番艦「DDH-182 いせ」とを選択して作製することができます
・ 「DDH-181 ひゅうが」「DDH-182 いせ」に対応するデカールが付属しています
●アクセサリーパーツとして、各種ヘリコプター(×5)と、甲板上の車両(×3)が付属、全通式の飛行甲板を持ったヘリコプター搭載護衛艦「ひゅうが型」としての演出も楽しむことができるでしょう
●喫水線以下も再現されたフルハルモデルと、喫水線から上が再現された洋上モデルとを選択して製作することができます
●「ひゅうが型」の船体部は、船体、船底部、飛行甲板の上下方向に3分割されており、これに上部構造物、艤装類などを取り付ける構成となっています
・ 船体側面は舷窓のないフラットな舷側を再現、船体上部各部のルーバー、スポンソン部の防水扉、右舷の大型扉などが凹凸あるモールドで再現されています
・ 作業艇、短魚雷発射管などの収納デッキは開口され、スライド式金型によりその内部のディテールも再現
・ 船底部は、フルハルモデル用の喫水線以下が再現されたパーツと、洋上モデル用の底が平らとなったパーツとが付属、選択して使用します
・ フルハルモデル用のスタビライザー、プロペラ(スクリュー)、舵、推進軸は別パーツ化して再現されています
●飛行甲板は全通式に一体成型のパーツで再現
・ エレベーター部は別パーツ化されており、エレベーター壁面が再現されており、昇降状態を選択して組み立てることができます
・ 甲板上には、表示線と機体を固定する眼環が凹モールドで再現されています
●甲板上の構築物となる「16セル Mk.41 VLS」「上部構造物(艦橋)」「マスト」「CIWS ファランクス」などは個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「ひゅうが型」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●上部構造物はスライド式金型を用いた一体成型のパーツで再現、煙突トップ部分は別パーツ化されています
・ 前後の艦橋は、窓の部分が深めに彫られ、護衛艦らしいシャープな造形となっています
・ 上部構造物には、ルーバー、防水扉、梯子などがモールド
・ 前部艦橋と後部艦橋の上部には、「FCS-3射撃装置 バンドレーダー」が膨らみを付けた彫刻により再現されています
・ 煙突トップは、排気口部分が開口処理されています
・ 上部構造物に装備される、「ECM」(×2)、「NORA 1C 通信衛星アンテナ」(×1)、「NORQ-1」(×1)、「NORA-7 スーパーバードD 衛星通信用アンテナ」(×2)、「USC-42 衛星通信アンテナ」(×1)、「ORQ-1C データリンク装置」(×1)、「12.7mm単装機銃」(×1)、「探照灯」(×3)、「双眼鏡」(×2)、なども別パーツ化して再現されています
●マスト
・ マストは4層で構成され、塔状の構造を再現
・ マストに装備される、「NORA 1C 通信衛星アンテナ」(×1)、「航海用レーダー」(×2)、は別パーツ化されています
●スポンソン
・ 船体側面のスポンソンは個別にパーツ化
・ スポンソン部に装備される、「Mk.36 チャフ発射機」(×6)、「12.7mm単装機銃」(×2)、「NORC-4B インマルサット 衛星通信アンテナ」(×2)、「スーパーバード 通信衛星用アンテナ」(×1)、「USC-42 衛星通信アンテナ」(×1)などが別パーツ化して再現されています
●垂直発射機 「16セル Mk.41 VLS」 ×1
・ 1枚ものの一体成型のパーツとなっていおり、甲板の艦尾部分に装備されます
●近接防御火器 「CIWS ファランクス」 ×2
・ 「CIWS ファランクス」は台座を含めた本体と照準器の2パーツで構成
●魚雷発射管 「「HOS-303 3連装 短魚雷発射管」 ×2
・ 魚雷発射管は先端部のみが一体成型で再現され、艦尾両舷に装備されます
●機銃 「12.7mm単装機銃」 ×6
・ 機銃は、機銃及び銃架と、防盾の2パーツで構成、上部構造物、スポンソン及び甲板上に装備されます
●チャフ発射機 「Mk.36 チャフ発射機」 ×6
・ チャフ発射機は個別にパーツ化されています
・ チャフ発射機はスポンソン部に装備されます
●艦載艇 「作業艇」 ×2、「ボート」 ×1
・ 作業艇、ボートは一体成型です
・ 作業艇用のボートダビットが付属します
・ 作業艇、ボートは格納デッキに配置します
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦首、艦尾旗竿
・ 錨
・ ハイラインポスト
・ 給油ポスト
・ 救命筏
・ 航海用マスト
などがセットされています
●「ヘリコプター搭載護衛艦 ひゅうが型」の甲板上に配置できる艦載機が付属しています
・ MCH-101ヘリコプター ×1
・ SH-60Kヘリコプター ×3
・ MH-53Eヘリコプター ×1
・ ヘリコプターは、胴体、メインローター、テールローター、脚部、ポッド部で構成されています
・ メインローターは展開した状態と畳んだ状態の2種が付属、選択して使用します
●甲板上に配置できる車両が付属しています
・ 消防車 ×1
・ 牽引車 ×1
・ クレーン車 ×1
●救難飛行艇「US-2」(×1)が付属しています
・ 飛行艇は、胴体、主翼、水平尾翼、フロート、脚、プロペラに分割したパーツ構成となっています
【 「ヘリコプター搭載護衛艦 ひゅうが型」のキットに付属しているエッチングパーツ 】
●飛行甲板周囲に張られた転落防止柵を再現したエッチングパーツが付属しています
・ 転落防止柵は各ブロックごとに分離して再現されています
●フルハルモデル用のディスプレイスタンドが1組付属しています
●「ヘリコプター搭載護衛艦 ひゅうが型 (「DDH-181 ひゅうが」「DDH-182 いせ」)」のマーキング用デカールとして「ひゅうが型」の1隻分が付属
・「DDH-181 ひゅうが」と「DDH-182 いせ」の2種の艦番がセットされ、選択して使用します
・ 甲板上の表示線、艦番表示、エレベーターの表示線、船体側面の艦番表示、艦尾の艦名表記などを再現したデカールが付属
・ 艦載機用の国籍マーク、機体番号、海上自衛隊のロゴなどを再現したデカールが付属しています
●護衛艦「ひゅうが型」の完成時のサイズ
・ 全長 : 281mm
【 「海上自衛隊 ひゅうが型護衛艦 DDH-181 ひゅうが」のパッケージ内容 】
・ 海上自衛隊 護衛艦 ひゅうが型 ×1
・ MCH-101ヘリコプター ×1
・ SH-60Kヘリコプター ×3
・ MH-53Eヘリコプター ×1
・ 車両 ×3
・ 救難飛行艇 US-2 ×1
・ ディスプレイスタンド ×1
・ エッチングシート (真鍮製) ×1枚
・ デカールシート ×2枚
【 「ヘリコプター搭載護衛艦 ひゅうが型」について 】
●海上自衛隊は、海に覆われた日本では重要となる海上のシーレーン確保というのが最大の目標であり、特に米ソ冷戦下の時代ではソ連の潜水艦が最大の脅威とされていました
●このため、海上自衛隊の護衛艦は対潜能力が重要視され、ミサイル護衛艦やイージス艦といった防空能力が高い護衛艦が本格的に導入されたのは比較的最近となっています
●その米ソ冷戦下の1960年代、海上自衛隊は対潜能力を飛躍的に向上させるためにヘリ空母型の護衛艦の建造が検討されましたが、予算の都合と政治的判断から断念され、1970年代にヘリコプター3機を搭載する護衛艦として建造されたのが護衛艦「はるな型」です
●この護衛艦「はるな型」の登場が、海上自衛隊の護衛艦の歴史を大きく塗り替えることになり、各護衛隊群はヘリコプター搭載護衛艦「DDH」1隻、ミサイル護衛艦「DDG」2隻、汎用護衛艦「DD」5隻という編成が組まれるようになりました
●その「はるな型」も2000年に入ると艦齢が25年を過ぎ、老朽化が目立つようになり、「はるな型」の代艦として2006年から建造されたのが護衛艦「ひゅうが型」です
●この「ひゅうが型」は、最大の特徴として全通式の飛行甲板を備えたことで、この広い甲板によりヘリコプターを3機同時に発着艦させることが可能となっています(「はるな型」では基本的に1機のみ)
・ ヘリコプターは最大で11機を収納することができます
●「ひゅうが型」は一見するとヘリ空母としての航空兵装のみが目立ちますが、実際には従来のヘリコプター搭載護衛艦以上の能力を持ち、16セルの垂直発射機を1基装備し、対空ミサイル「シースパロー」と対潜ミサイル「アスロック」を発射可能、短魚雷発射管や近接防御火器「ファランクス」も装備しています
●艦橋上部にはフェイズドアレイレーダー「FCS-3」が装備され、その探知能力により個艦防御だけではなく僚艦を防御できる対空能力も持っています
●そして、「ひゅうが型」には高度な指揮、情報処理能力を集約した艦隊用の司令部作戦室「FIC」が設置され、護衛隊群の頭脳となる指揮艦としての機能が装備されています
●本来は、対潜能力を重視したヘリコプター搭載護衛艦としての「ひゅうが型」ですが、そのヘリコプターの搭載能力と情報処理能力の高さから防衛出動だけではなく、災害出動にも高い能力を発揮することが実証されています
●2011年3月に発生した東日本大震災では、災害派遣として「DDH-181 ひゅうが」が被災地に派遣、搭載するヘリコプターによる物資輸送に活躍し、被災地を支える人道支援に大いに役立ちました
●このことから、護衛艦「ひゅうが型」は従来のヘリコプター搭載護衛艦としての任務だけではない、様々な任務を行うことができる高い汎用性を持った護衛艦として期待されており、次型となる「いずも型」も全通式の飛行甲板を持つ形式となっています
【 「ヘリコプター搭載護衛艦 DDH-181 ひゅうが」について 】
●護衛艦「ひゅうが型」の1番艦「DDH-181 ひゅうが」は、IHI横浜工場で建造され、2009年3月に竣工しました
●竣工後「DDH-181 ひゅうが」は、第1護衛隊群第1護衛隊に配備され、護衛隊の旗艦として任命されています
●2009年9月、「DDH-181 ひゅうが」は横浜港において自治体や消防、陸上自衛隊の部隊などと共に災害時を想定した共同訓練を実施しました
●2011年3月に発生した東日本大震災において「DDH-181 ひゅうが」は災害活動に従事、搭載ヘリコプターなどによる物資、人員輸送等に活躍します
●2013年6月には、アメリカで行われた軍事演習「ドーンブリッツ13」に参加、陸、海、空の自衛隊による連携行動を中心に訓練が行われています
【 「ヘリコプター搭載護衛艦 DDH-182 いせ」について 】
●護衛艦「ひゅうが型」の2番艦となる「DDH-182 いせ」は、IHI横浜工場で建造され、2011年3月に竣工しました
●竣工後「DDH-182 いせ」は、第4護衛隊群第4護衛隊に配属され、護衛隊の旗艦としての任を受けます
●2013年11月、「DDH-182 いせ」は台風の被害を被ったフィリピンに派遣され、救援物資輸送や医療、防疫活動を実施して、その能力を発揮、同年12月に帰還しています