ドイツ Sd.Kfz.251/17 Ausf.C 対空自走砲/コマンドバージョン (2in1)
「ドイツ Sd.Kfz.251/17 Ausf.C 対空自走砲/コマンドバージョン (2in1) (プラモデル) (サイバーホビー 1/35 AFV シリーズ ('39~'45 シリーズ) No.6592 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ空軍の対空自走砲「Sd.Kfz.251/17 C型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「ヘルマン・ゲーリング降下戦車師団」の装備車両としてドイツ空軍用に独自に作られた「Sd.Kfz.251/17 C型」を再現、兵員室を拡大して「20mm機関砲 Flak38」を搭載し、平面で構成された形状を持つ特徴的なスタイルを表現した内容となっています
●「20mm機関砲 Flak38」を装備した「Sd.Kfz.251/17 C型」と、「Sd.Kfz.251/17」の車体形状のまま、機関砲の代わりに無線機を装備した指揮車型とを選択して作製することができます
【 「Sd.Kfz.251/17 Ausf.C」について 】
●ドイツ軍は機動戦で勝利するために、戦車部隊に追従する装甲擲弾兵部隊に戦車と同様な機動力と一定の装甲防御力を持つことを求め、「Sd.Kfz.3 3tハーフトラック」のシャーシを利用した装甲兵員輸送車「Sd.Kfz.251」を開発します
●この「Sd.Kfz.251」は、1個分隊(10名)の兵員を輸送するキャパシティを持っていたため、その広さを利用した様々なタイプの派生型が登場し、派生型として製造された各タイプには「Sd.Kfz.251/1」~「Sd.Kfz.251/23」という固有番号が付けられました
●「Sd.Kfz.251/17」は、ドイツ空軍が隷下の「ヘルマン・ゲーリング降下戦車師団」用の装備車両として開発した、「20mm機関砲 Flak38」を装備した対空自走砲型です
・ この「Sd.Kfz.251/17」は、ドイツ陸軍を含めて広く運用されているものと思われていました
・ しかし、最近の研究によって、本車両は「ヘルマン・ゲーリング降下戦車師団」所属車両しか認められず、そのことから「ヘルマン・ゲーリング降下戦車師団」用として空軍が作った車両と判断されています(今後の研究でさらに替わる可能性もありえます)
・ 「Sd.Kfz.251/17」という名称は、20mm機関砲装備車両であることから、現在では「Sd.Kfz.251/17」というと専用の小型の防盾と砲架に「20mm機関砲 Flak38」を装備した車両を示すものとなっています(ドラゴン社製「Sd.Kfz.251/17 Ausf.D 対空自走砲」がこれに相当します)
・ もちろん、キットの表記である「Sd.Kfz.251/17 C型」は決して間違いではなく、正確には「Sd.Kfz.251/17 C型 ヘルマン・ゲーリング降下戦車師団仕様車両」となります
・ ちなみに、「ヘルマン・ゲーリング降下戦車師団」は空軍所属の戦車師団というだけで、空挺降下を行う能力はありません
●この「Sd.Kfz.251/17」は、10数両が作られており、その中の2両程度は「20mm機関砲 Flak38」を搭載しないで無線機を装備した指揮車型となっています
●「ヘルマン・ゲーリング降下戦車師団」は、その一部が初陣として北アフリカ戦線に投入、「Sd.Kfz.251/17」も一定数が同戦線に送られました
●「ヘルマン・ゲーリング降下戦車師団」は、空軍のエリート部隊として活躍しましたが、圧倒的な兵力差によりチュニジア戦で壊滅してしまいます
●残存していた兵力とチュニジアから脱出した兵士により「ヘルマン・ゲーリング降下戦車師団」は再編成が行われ、シシリー戦、イタリア戦、東部戦線と各戦線を転戦、ドイツ軍きってのエリート部隊としてその名に恥じない活躍を見せたのでした
【 「ドイツ Sd.Kfz.251/17 Ausf.C 対空自走砲/コマンドバージョン (2in1)」のキット内容について 】
●このドイツ空軍の対空自走砲「Sd.Kfz.251/17 C型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●細分化したパーツ構成とエッチングパーツ、金属挽き物パーツにより、「Sd.Kfz.251/17 C型」の細部表現に重点を置いた内容となっています
●「20mm機関砲Flak38」を装備した「Sd.Kfz.251/17 C型」と、「Sd.Kfz.251/17 C型」としての車体形状を持ちながら、機関砲の代わりに無線機を装備した指揮車型とを選択して作製することができる2in1キットです
●サイバーホビー社製「Sd.kfz.251/17 Ausf.C 2cm砲搭載型」をベースに、指揮車型に使用する無線機、フレームアンテナなどのパーツを追加したバリエーションキットとなります
●車体側面の張り出し部は、開閉状態を選択して組み立てることができます(支えるステーがありますので完全な開放状態にはなりません)
●「Sd.Kfz.251/17 C型」の車体は、「車体上部」「車体下部」「後部パネル」「車体内部」「機関砲」、左右の「フェンダー」の7ブロックで構成されています
【 車体上部 】
●車体上部の主要躯体は、前部、後部、左右の張り出し部の4パーツで構成されています
・ 前面、前面パネル、前部の吸気口カバーは別パーツとなります
・ 左右の張り出し部は開閉状態を選択することが可能、支えるステーが別パーツ化されています
・ 操縦席のクラッペは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ エンジン点検ハッチは別パーツで、開閉状態を選択可能です
・ 車体外部に装備されたライフルラックが付属、ライフルラックに装着される「モーゼル Kar98k ライフル」(×6)もセットされています
【 後部パネル 】
●車体後部パネルは上下に分割したパーツ構成、後部ドアは別パーツ化されています
・ 後部ドア内側の複雑な開閉機能のディテールが再現され、ドアは開閉状態が選択できます
・ 後部ドアにはジェリカンラックの装備の有無を選択することができます
【 フェンダー 】
●左右のフェンダーは一体成型のパーツで再現
・ 前部の車幅ポールは金属製パーツで再現されています
・ 車載工具類は、パーツ上に固定具が一体成型して再現されています
・ サイドミラーのミラー面を再現するための鏡面シールが付属
・ 前照灯は管制カバーが付いた状態を再現しています
【 車体内部 】
●車体内部は、フロアパーツにメーターパネル、座席などを取り付ける構成となっています
・ 操縦席の各種レバー類は別パーツ化して再現
・ メーター類はモールドで再現されていますが、メーター類を再現したデカールも付属しています
・ 兵員室後部に設置された座席は、背もたれが付いたタイプとベンチシートが付属、選択して使用することができます
・ 側面の張り出し部内部に装備される弾薬箱(×4)が付属
●「指揮車型」を再現するための「無線機」4種、「フレームアンテナ」などがセットされています
・ 各無線機は、箱組み状に各パネルを貼り合わせて作製、これに固定用のフレームを取り付けます
・ 無線機は2個が1セットとなったものを2セット分装備した状態と、4個が1セットとしてまとめた状態とを選択することができます
・ 無線機用の変圧器(×2)も独立したパーツで再現されています
・ フレームアンテナはロの字状の本体と4本の支柱とで構成されています
・ 車体の前後に装備される「MG34 機関銃」(×2)及び機銃架、シールドなどが付属
・ 機関銃に装着する対空照門を再現したエッチングパーツがセットされています
【 車体下部 】
●車体下部は、前部と後部との2ブロックに分割されています
・ 車体内部の燃料タンク、トランスミッションなどは別パーツ化されています
・ サスペンションアームも別パーツです
・ 前輪のステアリングゲージは7パーツで構成され、ステアリングは任意の位置で固定させることが可能です
・ 起動輪は、外周部に巻かれたゴムの部分がブロック状のタイプとリング状のタイプとが付属、選択して使用します
・ 前輪のタイヤは前後に分割したパーツ構成となっています
【 履 帯 】
●履帯は、1枚ずつを分割した連結可動式履帯が付属しています
・ 履帯部は、パッドと履帯本体とで構成され、履帯のダボを挟み込んで接着することにより可動式とすることができます
・ 履帯は、表面部にラバー製のパッドが付いた「Sd.Kfz.251」用の通常型履帯が再現されており、モデルカステン製「Sd.kfz.251 ハノマーグ用履帯」がこれに対応しています
【 機関砲 】
●「20mm対空機関砲 Flak38」は、砲身部、砲架、防盾、照準席、台座の5ブロックで構成されています
●砲身は、フラッシュハイダーも含めた一体成型のパーツで再現、砲口は開口されています
・ フラッシュハイダーのディテールは凹凸あるモールドで再現されています
・ 機関部は、形状が異なる3種類のパーツが付属しており、選択して使用します
●砲架は、円形のベース部分と左右に分割したパーツで構成されており、これに操作ハンドル、照準器などを取り付けて作製します
・ 砲身の仰角は、「水平」「20度」「40度」「60度」の4種類の角度から選択することが可能です
・ 照準パーツ器には、反射照準器が付属しています
・ 排莢ネットはエッチングパーツにて再現
・ 砲架は旋回させることができます
●防盾は、各パネルを貼り合わせて作製します
●照準席の主要部は4パーツで構成されています
●台座は3層で構成されており、これに砲架のベース部分を取り付けます
●車体上部に装備される予備銃身ケースが付属しています
【 フィギュア 】
●操縦手のフィギュアが1体付属しています
・ フィギュアは接着及び塗装が可能な軟質素材製となっています
・ 操縦席に着座したポーズです
・ 服装は、「M43野戦服」を着用、ブーツを履き、規格帽を被った姿です(この服装は、陸軍の兵士ですので、空軍所属のこの「Sd.Kfz.251/17 C型」には適していません)
・ 服の皺はスケールに沿っており、ポケットや服の縫い目などの細部はシャープなモールドで再現
・ フィギュアは、頭部、上半身、下半身、両腕のパーツ構成です
●フェンダーの内側のディテール、座席のバネ、対空機銃照門、機関砲の薬莢受けなどを再現したエッチングパーツが付属しています
●サイドミラー用の鏡面シールが付属
●車幅ポールを再現した金属製パーツが付属しています
【 「Sd.Kfz.251/17 C型」の塗装とマーキング 】
●「Sd.Kfz.251/17 C型」のマーキングとして、ドイツ空軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ ヘルマン・ゲーリング降下戦車師団 (1942年)
・ ヘルマン・ゲーリング降下戦車師団 (チュニジア / 1943年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マーク、車両番号、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
【 「ドイツ Sd.Kfz.251/17 Ausf.C 対空自走砲/コマンドバージョン (2in1)」のパッケージ内容 】
・ ドイツ空軍 対空自走砲 Sd.Kfz.251/17 C型(ヘルマン・ゲーリング降下戦車師団仕様車両)、もしくは Sd.Kfz.251/17 C型の指揮車型 ×1
・ フィギュア ×1
・ デカールシート ×2
・ 鏡面シート ×1
・ 金属挽き物パーツ(車幅ポール) ×2