グランドパワー 2015年3月号
「グランドパワー 2015年3月号 (雑誌) (ガリレオ出版 月刊 グランドパワー No.250 )」です
(2015年1月27日発売)
●第1次世界大戦から現代に至るまでの戦闘車両をピックアップして深く掘り下げて解説する「月間 グランドパワー」です
●「グランドパワー 2015年3月号」ではアメリカ軍の重戦車「M26 パーシング」を特集、試作車両や派生型を含めマニュアル写真を中心とした構成で、「M26」の実態に迫ります
【 「グランドパワー 2015年3月号」について 】
■M26重戦車シリーズ (1)
●第2次世界大戦前には貧弱な戦車しか装備していなかったアメリカ軍は、戦時体制に移ると戦車数を揃えるために「M4 中戦車」シリーズを大量に生産します
●この「M4 中戦車」シリーズは実質的に中戦車「M2」から発展したため機械的信頼性が高く、余裕を持った設計で火力や防御力などの向上も可能であり、アメリカ軍のみならず、イギリス軍やイギリス連邦軍などの主力戦車となりました
●「M4 中戦車」シリーズは傑作戦車であったがために、軍の首脳部はその性能に満足してしまい、後継車両の必要性はあまり唱えられていませんでした
●一方で、アメリカ軍の兵器開発を担当する兵器局では次々と後継車両の開発が行われ、1944年中頃には「M26」のベースとなる「T26E1」が開発されていました
●1944年6月、ノルマンディ戦が開始されるとアメリカ軍は強力なドイツ戦車と対峙、性能的に劣る「M4 中戦車」シリーズを装備する戦車部隊は、乗員の犠牲を強いながら、数で対抗するという戦術を採らざるを得なくなります
●戦車部隊側からは、より強力な戦車を求める声が大きくなり、「T26E1」を改良した「T26E3(後に「M26」として制式化)」が1945年の初め頃から部隊に配備、ようやく戦力化が進む頃にはドイツ軍の戦車部隊は壊滅状態となっていました
●軍の首脳部の判断ミスによって本来の活躍を行うことができなかった「M26」ですが、従来の中戦車「M2」~「M4」とは一線を画した設計と性能を持ち、戦後のアメリカ戦車のベースとなり、形状を大きく変えながらも基礎となる部分は「M60」シリーズまで受け継がれました
●「グランドパワー 2015年3月号」では、戦後のアメリカ戦車史に欠かせない重戦車「M26 パーシング」を特集、始祖となった試作中戦車「T23」からはじまり、試作重戦車「T25」「T26」を経た開発の経緯と「M26」自身の構造を、各車両ごとのマニュアル写真を交えて詳しく解説します
●また、あまり知られていない「M26」の派生型も実車写真を交えて紹介、第2次世界大戦末期から1950年代におけるアメリカ軍の重(中)戦車の軌跡を追った内容となっています
【 「グランドパワー 2015年3月号」の内容目次 】
●平成27年第1空挺団降下訓練始め
●2014年日米共同訓練
●平成26年度自衛隊音楽まつり
●M26重戦車シリーズ (1)
・ 「T23」中戦車生産車 マニュアル図解
・ 「T25E1/T26E1」 マニュアル図解
・ 「T26E3(M26)」 マニュアル図解
・ 「T26E2(M45)」 マニュアル図解
・ スーパーパーシングのディテール
・ 「M46/M46A1」マニュアル図解
●マニュアルで見る「M24」軽戦車 その2
●ソ連軍「T-26」軽戦車の派生型 (7)最終回 観測戦車/牽引車
【 「グランドパワー 2015年3月号」の内容について 】
■巻頭カラーページ (16ページ)
●前半は、平成27年1月11日に行われた陸上自衛隊第1空挺団の平成27年降下訓練始めの様子を収録、訓練展示として登場した「74式戦車」や「10式戦車」の写真も収めています
●後半は、平成26年12月1日~12日に熊本県大矢野原演習場と高遊原演習場で行われた2014年日米協同訓練を収録、アメリカ海兵隊の輸送ヘリ「CH-53D」、陸上自衛隊の輸送ヘリ「CH-47D」を中心に、展開する陸上自衛隊員や海兵隊員の姿を紹介します
●末項には、平成26年11月13日~15日に行われた平成26年度自衛隊音楽まつりの様子を収録しています
■M26重戦車シリーズ(1) (82ページ)
●まずは、「M26パーシング」に至るまでの道程を紹介、「M4 中戦車」シリーズの後継として開発が行われた「T23」シリーズを各試作車ごとに解説、車内を写したマニュアル写真も収録しています
●続いて、90mm砲を搭載した試作重戦車「T25」と「T26」を、マニュアルの写真を交えて解説します
●重戦車「M26」の生産と改良点を収録、「M26」の構造では、車体、機関系、足周り、砲塔、武装の各部位ごと詳細に解説します
●項の後半にはマニュアルの写真を掲載、車体の内外のクリアーな写真を収めています
●「M26」の派生型となる、105mm榴弾砲を搭載した「T26E2」、「73口径 90mm砲」を装備した「T26E1-1 スーパーパーシング」を解説、「T26E2」はマニュアルの写真、「T26E1-1 スーパーパーシング」はヨーロッパで撮影が行われたディテールの写真を収録しています
●更に「T26E1-4 スーパーパーシング」、装甲を強化した「T26E5」、機動力向上型「M26E2」、主砲を換装した「M26A1」を写真を交えて解説します
●ファミリー車両として開発が行われた試作自走榴弾砲「T84」「T92」「T93」、試作弾薬運搬車「T31」、試作戦車回収車「T12」などの各車両についても紹介
●第2次世界大戦後に、「M26」から発達した「M46」「M46A1」についても開発過程と構造を多数のマニュアル写真とともに細部を解説します
■マニュアルで見る「M24」軽戦車 その2 (34ページ)
●アメリカ陸軍が1951年に製作した軽戦車「M24」のマニュアルから、今回は技術教範から、エンジンと周辺の付属装置の部分を抜粋して収録
●マニュアル用のクリアーな写真により、エンジン部分の構造を明確に写真と解説から知ることができる写真集となっています
■ソ連軍「T-26」軽戦車の派生型 (7)最終回 観測戦車/牽引車 (6ページ)
●「グランドパワー 2014年6月号」の「T-26」軽戦車特集に続く記事の第7弾の最終回として、「T-26」軽戦車の派生型となる観測戦車と牽引車について収録
●TN観測戦車、BSNP観測戦車、写真偵察戦車、T-26T牽引車、T-26T装甲牽引車の各車両の開発経過とメカニズムを解説します
【 「グランドパワー 2015年3月号」の仕様 】
●版型 : B5版
●全144ページ / モノクロ写真212枚、カラー写真31枚収録
●発行日 : 2015年3月1日
●コード : 4910135010354