米国海軍 駆逐艦 DD-710 ギアリング
「米国海軍 駆逐艦 DD-710 ギアリング (プラモデル) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.W032 )」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ海軍のギアリング級駆逐艦「DD-710 ギアリング」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●大戦時におけるアメリカ海軍駆逐艦の最終進化形となる駆逐艦「ギアリング級」の1番艦「DD-710 ギアリング」を再現、駆逐艦としては大型の船体に両用連装砲を装備した近代的なシルエットを再現した内容となっています
●艦番号を再現したデカールとして「0」~「9」のバラ数字をプリントしていますので、「ギアリング級」の全艦96隻の中の1隻を再現することができます
【 「米国海軍駆逐艦 DD-710 ギアリング」のキット内容について 】
●第2次世界大戦時におけるアメリカ海軍の駆逐艦「DD-710 ギアリング」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ピットロード社が長年培ってきた小型艦のフォーマットに沿って駆逐艦「DD-710 ギアリング」を再現、シャープでメリハリのある造形と彫刻によって近代艦らしいフォルムとディテールを再現した内容となっています
●喫水線から上の部分を再現した洋上モデルです
●「DD-710 ギアリング」は、「船体」「上甲板」「艦橋などの上部構造物」「主砲などの艤装類」をそれぞれブロック化して分割した構成となっています
●各ブロックをそれぞれ個別に組み立てて、飛行甲板、構造物、艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます
●船体は、上下に分割したパーツで再現
・ 船体の舷側は、舷窓などがないフラットな状態を再現しています
・ 洋上モデル用の船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属しています
●上甲板は、錨鎖甲板部と、船体に一体成型となった上甲板部とで構成
・ 上甲板上には、主砲塔台座、艦尾の機銃ブルワークなどの基本躯体の他に、アンカーチェーン、ボラード、ケーブルホルダーなどの細かなディテールをモールドで再現
「DD-710 ギアリング」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています
●艦橋
・ 艦橋は一体成型のパーツで再現、後部のスポンソンと通気口は別パーツです
・ 艦橋は、竣工時となるブルワークで覆った露天状態を再現、ブルワーク内側の構造物はフラットな形状となっています
・ 艦橋に装備する、「Mk.37 射撃指揮装置」(×1)、「Mk.51 GFCS」(×2)が別パーツ化
●上部構造物
・ 上部構造物は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 上部構造物に装備する、「40mm4連装機銃」(×3)、「40mm連装機銃」(×2)、「20mm連装機銃」(×7)、「5連装魚雷発射管」(×1)、「探照灯」(×1)、「Mk.51 GFCS」(×3)、「クレーン」(×1)などが別パーツ化しています
●煙突
・ 煙突は、左右に分割したパーツで再現、トップは別パーツです
・ トップにはファンネルキャップをモールドで再現しています
・ 副管は別パーツで再現
●マスト
・ マストは、レーダーも含めて一体成型のパーツで再現しています
・ レーダーは形状が異なるタイプが付属、同レーダーを装備する場合はマストのレーダー部分を切り取って接着します
●主砲塔 「38口径 12.7cm両用連装砲」 ×3
・ 主砲塔は、砲塔を一体成型のパーツで再現、これに1本ずつ個別にパーツ化した砲身を取り付けて作製します
●魚雷発射管 「533mm 5連装魚雷発射管」 ×1
・ 魚雷発射管は一体成型のパーツで再現
●対空機銃 「40mm 4連装機銃」 ×3、「40mm連装機銃」×2
・ 機銃は、4連装状もしくは連装状に一体成型となった銃身と銃架との2パーツで再現
●対空機銃 「20mm連装機銃」 ×10
・ 機銃は、連装状に一体成型となった銃身と銃架との2パーツで再現
●カッター及びボートダビッド等
・ カッター ×1
・ 救命筏 ×6
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦首、艦尾旗竿
・ 錨
・ リール
・ プロペラガード
・ 爆雷投下軌条
などをセットしています
●艦番号、星条旗などを再現したデカールが付属しています
・ バラ数字のデカールもセットされているので数字の組み合わせで、ギアリング級96隻の艦番に対応することができます
・ アメリカ国旗デカールの他に、譲渡先であるスペイン、ギリシャ、トルコ、韓国、中華民国、パキスタン、メキシコ、ブラジルの国旗デカールもセットしています
【 「米国海軍駆逐艦 DD-710 ギアリング」のパッケージ内容 】
・ アメリカ海軍 ギアリング級駆逐艦 DD-710 ギアリング ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
【 「駆逐艦 ギアリング級」について 】
●アメリカ海軍は、1941年6月から駆逐艦「フレッチャー級」の建造を開始、フレッチャー級は駆逐艦としては大型の船体に無理なく兵装を搭載したことにより安定した性能を持ち、アメリカ海軍駆逐艦の標準的な存在となりました
●この「フレッチャー級」は175隻という大量生産が行われ、名実共にアメリカ海軍の駆逐艦の主力となりましたが、より駆逐艦の能力を向上させるため、多くの兵装を搭載した「アレン・M・サムナー級」が登場、そしてさらに兵装の増加を図ったのが「ギアリング級」です
●「フレッチャー級」の排水量は2,000tクラスだったのに対して、この「ギアリング級」では2,400tに増加、船体も一回り大きくなりました
●主砲は、対艦戦闘や対空戦闘が可能な「38口径 12.7cm両用連装砲」を3基装備、この砲は連射能力が高く、第2次世界大戦初期のアメリカ駆逐艦と比べて大幅に砲撃力が向上しています
●砲撃力を重視したことにより、魚雷発射管は5連装タイプを1基のみ搭載、これは戦訓により魚雷は敵艦へのトドメとして用いられることが多く、それに対して主砲は対艦攻撃のみならず、対地攻撃、そしてタイプによって対空戦闘も可能で、このような汎用性を高く評価したからでした
●また、「ギアリング級」では対空戦闘に大きな威力を発揮した「40mm 4連装機銃」なども搭載、両用砲とこの機銃により他の国の防空駆逐艦以上の対空能力を持ちました
●「ギアリング級」は1944年8月から建造を開始、合計96隻が竣工しています
●ただし、「ギアリング級」の竣工は1945年5月からとなり、第2次世界大戦にはほとんど寄与せず、同級の主な活躍は戦後となりました
●近代化改修や電子装備の追加などにより「ギアリング級」は運用が続けられ、アメリカ海軍だけではなく各国の海軍にも供与が行われています
●アメリカ海軍では1970年代に全艦が退役、しかし供与となった一部の艦は現在においても現役として使われているのです
【 「DD-710 ギアリング」について 】
●「DD-710 ギアリング」は「ギアリング級」の1番艦として1945年5月に竣工しました
●「DD-710 ギアリング」は習熟訓練中に終戦を迎え、戦後はヨーロッパ方面を中心に活動しています
●1961年、「DD-710 ギアリング」は大規模な近代化改装を受け、そのシルエットは大きく変化しました
●1962年における「キューバ危機」では、キューバの海上封鎖に参加、その後もヨーロッパ方面、地中海方面で作戦行動に就きます
●1973年、「DD-710 ギアリング」は退役し、解体処分が行われ、その生涯を閉じています