M-50 オントス (SSP)
「M-50 オントス (SSP) (プラモデル) (レベル 1/35 ミリタリー No.85-7823 )」です
●1950年代に登場したアメリカ軍の自走無反動砲「M50 オントス」を1/32スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●106mm無反動砲を6連装状に装備した自走無反動砲「M50 オントス」を再現、平面を基調とした鋭角的なスタイルの車体に無反動砲を露出して装備した、特異な姿を再現した内容となっています
【 「自走無反動砲 M50 オントス」について 】
●第2次世界大戦後期、アメリカ軍はロケットランチャー(バズーカ砲)の代わる兵器として無反動砲を開発、当初は歩兵が肩撃ちできる小口径のタイプでしたが徐々に大型化し、戦後には「106mm無反動砲 M40」が登場しました
●この「106mm無反動砲 M40」は、通常の火砲よりも発砲時の反動が遙かに少なく、砲架を軽便なものとすることができ、車載用として西側諸国で多用されるようになります
●一方、1960年代までのアメリカ軍では戦闘車両の形態の試行錯誤が行われ、戦車などの主要戦闘車両の他に、いろいろなタイプの車両が登場しました
●このような背景の下で、1955年に制式化が行われたのが自走無反動砲「M50 オントス」で、小型の車体に6門の「106mm無反動砲 M40」を装備、強力な火力に敵を一掃する能力を持ちました
●ただし、「M50 オントス」は制式化が行われたものの、陸軍では採用されることはなく、海兵隊のみが採用、海兵隊では軽便な自走砲としてベトナム戦争において実戦に投入しています
●ベトナム戦争における「M50 オントス」は、小型軽量で幅が広い履帯を装備していたことから戦車などが運用できない軟弱地が多いベトナムの地に適した車両で、その火力から歩兵支援に活躍しました
●しかし、「M50 オントス」が装備する「106mm無反動砲 M40」は、次発装填を乗員が車外に出て行う必要があることから、その再装填の度ごとに車両は一旦後方へ下がらなければならず、これは運用上に大きな欠点となりました
●また、無反動砲は発砲時に大きなブラストを発生することから、基本的に待ち伏せやヒットエンドラン戦法を行う兵器であり、6門の砲を構えた「M50 オントス」は通常の正規軍同士の戦いでは用兵上に大きな問題点があるのも事実でした
●このため、「M50オントス」は1960年代までの運用にとどまり、1969年には全車が退役しています
【 「M-50 オントス (SSP)」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の自走無反動砲「M50 オントス」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●キットは、レベル社「SSP」シリーズとして、旧「レンウォール」社の金型を使って復刻再販したものであり、プラスチックモデル黎明期の再現内容となっています
・ ただし、当時(1960年代)のアメリカ製のプラスチックモデルは世界の最先端であり、基本フォルムや全体の雰囲気、そしてフィギュアの仕上がりなどは同時代の日本製キットを凌駕しています
●車体は、上下に分割したパーツ構成となっています
・ 車長キューポラは別パーツ化
・ 操縦手ハッチ、車長ハッチ、後部ハッチは別パーツ化しており、開閉可動とすることができます
●履帯は、軟質素材によるベルト式履帯が付属しています
●「106mm無反動砲 M40」は、1門ずつ個別にパーツ化しています
・閉鎖器、閉鎖ハンドルなどを再現
●乗員を再現した3体のフィギュアが付属しています
●総パーツ数:108点
【 M-50 オントス (SSP)「」のパッケージ内容 】
・ アメリカ軍 自走無反動砲 M50 オントス ×1
・ フィギュア ×3
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 復刻再販アイテム