KV-1(M1940) & KV-2 ソビエト重戦車
「KV-1(M1940) & KV-2 ソビエト重戦車 (プラモデル) (ペガサスホビー 1/72 ミリタリーミュージアム No.7665 )」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の重戦車「KV-1」(1940年型)と「KV-2」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●強靭な重装甲によりドイツ軍を震撼させた「KV-1」(1940年型)と「KV-2」を再現、分厚い装甲で覆われた角型の車体と砲塔とを組み合わせた、重厚なフォルムを再現した内容となっています
●「KV-1」(1940年型)と「KV-2」を選択して作製できるコンバーチブルキットで、2両分のパーツをセットしています
・ 「KV-1」(1940年型)と「KV-2」をそれぞれ1両ずつ、もしくはどちらか1種を2両製作することができます
【 「KV-1重戦車とKV-2重戦車」について 】
●1930年代後半、ソ連軍の重戦車は多砲塔式の戦車「T-35」でした
●しかし、この「T-35」は生産コストが高い上に、配備部隊では運用の難しさなどを指摘されており、後継車両の開発が行わることになります
●この後継車両として「T-35」のような多砲塔式の重戦車「SMK」「T-100」、そして単砲塔の「KV-1」を開発、この3つの車両は「フィンランド戦」に投入され実戦での試験を経て、その結果「KV-1」が新型重戦車の座を射止めます
・ 「KV-1」は、トランスミッションを後方に配置したことにより、重量配分の関係から前面の装甲を厚くすることができ、その最大装甲は90mmという厚さを誇り、当時の戦車としては破格な防御力を持ちました
・ 主砲は、「30.5口径 76mm砲 L-11」を搭載、これは後に長砲身砲の「39口径 76mm砲 F-32」へと換装が行われ、強力な火力も持っていました
・ ただし、このような戦車としての優位性も、後方に配置したトランスミッションへの負担が大きく、これは「KV-1」シリーズのアキレス腱となっています
●1939年に開戦した「フィンランド戦」では、大兵力を攻め込むソ連軍に対してフィンランド軍が善戦、特に森林地帯に設けられたフィンランド軍の要塞戦でソ連軍は苦戦し、陣地制圧用の大口径の火砲を搭載した戦闘車両が求められるようになりました
●そこで、「KV-1」の車体をベースに「152mm榴弾砲 M10」を装備した砲塔を搭載した「KV-2」を開発、強靭な防御力と強力な火力を備えた「KV-2」は高い評価を得ます
●1941年、独ソ戦が開戦すると「KV-1」と「KV-2」は、ドイツ軍の「対戦車砲」をものともしない厚い装甲でドイツ軍兵士達を震撼させ、両車を撃破するには急降下爆撃機「スツーカ」、もしくは「88mm高射砲」を使用する他に手段がありませんでした
●このようにドイツ軍に対して無敵振りを発揮した「KV-1」と「KV-2」ですが、緒戦におけるソ連軍の対応の不備やドイツ軍の優れた作戦、そして両重戦車自身の機械的トラブルの多発などから本来の能力を発揮できず、不本意な戦いを強いられたのです
【 「KV-1(M1940) & KV-2 ソビエト重戦車」のキット内容について 】
●このソ連軍の重戦車「KV-1」(1940年型)と「KV-2」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●独ソ戦初期において無敵振りを発揮したソ連軍の重戦車「KV-1」及び「KV-2」を再現、実車のポイントをしっかりと押さえながらパーツ数を極力抑えており、気軽にその姿を楽しめる内容となっています
●キットには、車体、「KV-1」の砲塔、「KV-2」の砲塔を各2両分パッケージ、「KV-1」と「KV-2」をそれぞれ1両ずつ、もしくは「KV-1」と「KV-2」のどちらか1種を2両作製することができます
●「KV-1」「KV-2」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 「KV-1」の砲塔 】
●「KV-1」の「1940年型」と言われる角型の砲塔形状を再現、砲塔側面の大型のボルト、上部のボルト穴などをモールドで再現しています
●「39口径 76mm砲 F-32」の砲身は一体成型のパーツで再現、砲口部分は開口した状態となっています
・ 防盾は砲塔前面部にモールドで再現、固定した状態となります
●砲塔は、上下及び前面部の3パーツで構成、これに両側面部を取り付けて作製します
・ 砲塔上部ハッチは別パーツ化しています
・ 砲塔上部のベンチレーター、ペリスコープなどはモールドにて再現
・ 後部機銃は、マウントを含めた一体成型のパーツで再現しています
【 「KV-2」の砲塔 】
●切り立った形状となる「KV-2」の砲塔形状を再現しています
●「152mm榴弾砲 M10」の砲身は、一体成型のパーツで再現、砲口部分は開口した状態となっています
・ 防盾は一体成型のパーツで再現、防盾は完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は上下及び後部パネルの3パーツで構成
・ 砲塔上部ハッチは別パーツ化しています
・ 砲塔上部のベンチレーター、ペリスコープなどはモールドで再現
・ 後部機銃は後部パネルに一体成型化しています
・ 砲塔側面の手摺りは再現していません
【 車体上部 】
●車体本体から側面へと伸びるフェンダーを装備した「KV-1」「KV-2」の車体上部レイアウトを再現、フェンダー上の細かなリベットもモールドで再現しており、フェンダー支持架は薄く成型しています
●車体上部は、フェンダーを含めて一体成型のパーツで再現しています
・ 戦闘室前面の追加装甲板は別パーツ化
・ 操縦手ハッチ、エンジングリル、排気管はモールドにて再現
・ 前方機銃、前照灯、雑具箱などを別パーツ化して再現しています
【 車体下部 】
●車体下部はバスタブ状となった一体成型のパーツで再現、後部パネルは別パーツ化しています
・ 牽引フックは別パーツとなっています
・ 後部の牽引フックはモールドで再現
●左右の足周りは、履帯、転輪、起動輪、誘導輪を一体成型化したパーツで再現、これに個別にパーツ化した内側の転輪、起動輪、誘導輪を取り付けて完成させます
・ 履帯は上部転輪による弛みを再現、履帯には表面の滑り止めパターンと裏側のセンターガイドを再現しています
【 「KV-1(M1940) & KV-2 ソビエト重戦車」のパッケージ内容 】
・ 重戦車「KV-1」及び「KV-2」 ×2両分 (「KV-1」と「KV-2」とを選択して製作可能)
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 完全新金型