アメリカ陸軍 ブルドーザー
「アメリカ陸軍 ブルドーザー (プラモデル) (ミニアート 1/35 WW2 ミリタリーミニチュア No.35195 )」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ陸軍のブルドーザー「キャタピラー D7」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
・ 型式名は「キャタピラー D7 4T」になると思われます
●アメリカ陸軍の工兵活動の原動力として活躍したブルドーザー「キャタピラー D7」を再現、「キャタピラー」社純正のドーザーブレードを装備し、ウインチなどを装備しない端整なスタイルを再現した内容となっています
●ミニアート社製「アメリカ トラクター w/アングルドーザーブレード」をベースに、ブルドーザー「キャタピラー D7」を再現するために、ドーザー部分などを新規パーツに変更したバリエーションキットです
【 「キャタピラー D7」について 】
●アメリカの建機メーカー「キャタピラー」社は、ブルドーザーや油圧ショベルなどの土木車両を取り扱う世界的なトップメーカーです
●「キャタピラー」社は20世紀初頭に創業した「ホルト」社が元となっており、この「ホルト」社では履帯を使用する装軌式車両の一形式を1910年代に開発、これを「キャタピラー」と称して商標登録を行い、後には社名も「キャタピラー」へと変更しています
●第1次世界大戦後、「キャタピラー」社の装軌式車両は世界へと輸出が行われ、民間用の農業トラクターや軍用の火砲牽引車などに広く使用が行われました
●しかし、「キャタピラー」社では意外なことにブルドーザーの製作にはあまり力を入れておらず、「キャタピラー」の最初のブルドーザーとして1940年に登場した「キャタピラー D7 7M」は、「ル・トゥルノー」社がドーザーブレードとそれを動かすアタッチメントの開発を行っていました
●「キャタピラー D7 7M」は、ベースとなった「キャタピラー」社の車体が不整地踏破能力と牽引能力の高さで定評があったことから、作業能力が高く、アメリカ軍の工兵活動に極めて大きな貢献を果たします
●このようなブルドーザーの活躍に影響を受けて「キャタピラー」社独自にドーザーブレードなどを開発したのが「キャタピラー D7 3T」と「キャタピラー D7 4T」です
●両車は1944年から生産が始まり、工兵活動に活躍、以後「キャタピラー」社が開発するブルドーザーの原型ともなったのでした
【 「アメリカ陸軍 ブルドーザー」のキット内容について 】
●このアメリカ陸軍のブルドーザー「キャタピラー D7」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●徹底して細分化したパーツ構成と細部ディテールを再現したエッチングで、建設機械特有の構造を持つブルドーザー「キャタピラー D7」を再現、細部再現に重きを置いた内容となっています
・ 小柄な車両ながら極めてパーツ数が多く、繊細な取り付けも必要となりますから上級者を対象としたキットとなります
●「キャタピラー D7」は、「ボンネット」「エンジン」「運転台」「ドーザー」「シャーシ」の5ブロックで構成しています
【 ボンネット 】
●ボンネットは各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 繊細なモールドでフロントグリル部のメッシュパターンを再現しています
・ フロントグリルの前方の「パンチングパネル」は一体成型のパーツで再現、繊細なモールドでパンチング状のパターンを再現しています
・ ボンネット上部の「排気管」「始動ハンドル」は別パーツ化して再現
・ 「前照灯」は、本体、ガラス部、アームの3パーツで構成、ガラス部はクリアパーツで再現しています
【 エンジン 】
●細分化したパーツ構成でエンジン部を詳細に再現、トランスミッション、クラッチ、ラジエターなどの基本構造をはじめ、上方に伸びる排気管、冷却ファン、ファンベルト、キャブレター、エアフィルターなどの補器類も細かく再現しています
・ エンジンは約50パーツ、トランスミッションは11パーツ、クラッチは5パーツで構成
・ ラジエターは前後方向に3枚のパネルを貼り合わせて作製します
【 運転台 】
●運転台は、シャーシ部分に操行レバー、ペダルなどを取りつけ、これにフロアパネルを接着、その上に座席などを配置して完成させます
・ 座席は、各パネルを貼り合わせて作製します
・ 「走行レバー」「変速レバー」「クラッチペダル」「アクセルペダル」は1本ずつ個別にパーツ化して再現
・ 側面の「ステップ」は、ステップ本体と支持架とで構成
【 ドーザー 】
●ドーザーは、「ブレード」と「フレーム」、左右の「アーム」「駆動シリンダー」の各ブロックに分割して構成
・ ブレードは、前後に分割したブレード本体に左右のパネルを取り付けて作製します
・ フレームは上下に分割したパーツで再現
・ 左右の「アーム」は、それぞれ3パーツで構成、接地パッドとその基部は別パーツ化しています
・ 「駆動シリンダー」は前後に分割したパーツで再現、各パネルで構成するドーザー基部へと取り付けます
・ 「駆動シリンダー」の配線をプラパーツにより1本ずつ個別にパーツ化しています
【 シャーシ 】
●シャーシのメインフレームは、各パネルを貼り合わせて作製します
・ 足周りの「ガータービーム部」は左右に分割したパーツ構成で、転輪と内部の各パネルを挟んで接着します
・ ガータービーム部の上部の「スプリング」は、螺旋状の彫刻を施した2つのパーツを組み合わせて再現、上部のカバーを取り付けて作製します
・ 転輪は前後に4分割もしくは6分割したパーツで再現
・ 起動輪は1パーツ、誘導輪は3パーツで構成
【 履 帯 】
●履帯は、1枚ずつに分割した連結可動式履帯が付属しています
・ 1枚の履帯(履板)は、左右に分割した内側フレームと軸、外側の履板との4パーツで構成、フレーム部を繋いで接着することにより可動とすることができ、これに履板を貼り付けて完成させます
●前照灯のガラス部などを再現するクリアパーツが付属
●シャーシのスプリング部のプレートなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「キャタピラー D7」の塗装とマーキング 】
●「キャタピラー D7」のマーキングとして、3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ アメリカ陸軍所属 (フランス / 1944年)
・ 第2カナダ軍団 王立工兵大隊所属 (フランス・ファレーズ / 1944年)
・ アメリカ陸軍 第1304工兵大隊 (インド~中国 援蒋ルート / 1944年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マーク、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●総パーツ数 : 726点
【 「アメリカ陸軍 ブルドーザー」のパッケージ内容 】
・ ブルドーザー キャタピラー D7 (キャタピラー D7 4T) ×1
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 一部新金型