三式戦 飛燕 2型改 涙滴風防
「三式戦 飛燕 2型改 涙滴風防 (プラモデル) (アオシマ 1/72 真・大戦機シリーズ No.旧015 )」です
●太平洋戦争時における日本陸軍の戦闘機「3式戦闘機 飛燕 2型改」の「涙滴風防型」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●エンジンを「ハ140」に換装して性能向上を図った「3式戦闘機 飛燕 2型改」を再現、液冷エンジン搭載機特有の流れるようなフォルムを再現した内容となっています
・ 「ファストバック型」との形状の違いを再現するために、機体胴体パーツは「三式戦 飛燕 2型改 角型風防」とは異なったものになっています
●「第56戦隊」所属の機体を再現可能なデカール(尾翼のマークは、白、黄、赤の3種)をセットしています
【 3式戦闘機 飛燕 2型改 について 】
●昭和初期における日本の工業技術力はまだ未熟であり、航空機は先進国を師として技術を学ぶことで急速に発展を遂げました。
●工業技術力に乏しい日本にとって、高い技術を必要とする液冷エンジンの開発や生産は難しいものがありましたが、液冷エンジンは空冷エンジンよりも空力的に高速性を発揮できる機体となることから、ドイツの「ダイムラー・ベンツ DB601Aエンジン」をライセンス生産することを決定、この日本版となる「ハ40」を搭載した戦闘機が「3式戦闘機 飛燕」です。
●「3式戦闘機 飛燕」は、エンジンの不調を原因とする稼働率の低さに悩まされましたが、高速性能の部分では高い評価を獲得し、特に日本本土防空戦では日本陸軍機の主力迎撃機となり、強力な「B-29」相手に奮戦しました。
●その後、エンジン開発によって1100馬力級の「ハ40」の発展型となる1500馬力級の「ハ140」が登場、これを搭載した「3式戦闘機 飛燕 2型改」が作られます。
●速度性能を大きく向上させた「3式戦闘機 飛燕 2型改」は新型戦闘機として量産され始めます。
●しかし、肝心の「ハ140 エンジン」の生産は遅々として進まず、完成した多くの機体がエンジンの搭載を待っている状況の中、エンジン供給に目途の立たない「3式戦闘機 飛燕 2型改」の生産は中止となり、エンジン未装備の状態で余った機体は「5式戦闘機」として改修されています。
●結局、「3式戦闘機 飛燕 2型改」は99機しか生産されませんでしたが、完成した機体は高い評価を得ています。
【 三式戦 飛燕 2型改 涙滴風防 (アオシマ 1/72 真・大戦機シリーズ No.15) プラモデルの内容 】
●この日本陸軍の戦闘機「3式戦闘機 飛燕 2型改」の「涙滴風防型」を再現したプラスチックモデル組立キットです。
●「3式戦闘機 飛燕 2型改」の「涙滴風防型」を1/72スケールに沿って再現、機体パーツ全体には主要なパネルラインや動翼のラインなどをはっきりとした凹モールド、部分的にリベットを凹モールド化し、動翼の羽布張り構造は凸状のモールドで再現した内容となっています。
■ 機体胴体
●「3式戦闘機 飛燕 2型改 涙滴風防型」の機体胴体は垂直尾翼を含めた左右分割のパーツで構成、主翼・水平尾翼部は別ブロック化しています。
●「過給器用の空気取入口」の先端部分は別パーツ化して再現。
・ 機首左側面に設置された「過給器用の空気取入口」のふくらみは胴体パーツと一体成型化して再現していますが、取入口先端部のみを別パーツ化していますので、縁を薄く加工するなどしてシャープな印象を与えることが可能です。
●機体胴体下面に設置された「冷却器カバー」は胴体パーツと一体化して再現。
・ 空気取入口の格子状のスリットはやや肉厚の形状ですが、手を加えやすいように別パーツ化して再現しています。
・ 冷却器の前方に取り付けられた「燃料冷却器」も別パーツ化して再現しています。
■ エンジン・カウリング・プロペラ
●「ハ140 エンジン」を独立したパーツで再現、機首上部パネルとカウリングパネルは別パーツ化して再現しています。
・ 「ハ140」は、エンジンフレームを含め7分割したパーツで再現、あっさりとした彫刻ながらエンジンディテールをスケール感をそこなわぬように再現しています。
・ 機首左右に並んだ排気管は別パーツ化して再現、左右それぞれ一体成型のパーツとなっていますが、繊細な彫刻で排気管の形状も再現しています。
●プロペラは、前後に分割したスピナーとプロペラとで構成、プロペラをスピナーパーツで挟んで作製します。
・ 機首にプロペラを装着した状態と、回転軸のみが露出した状態とを選択して作製することができます。
・ プロペラはブレードにピッチをつけて一体成型のパーツで再現。
・ エンジンパーツ内部に挟み込むポリキャップに軸を通してプロペラを機首に取り付けますので、完成後も可動させることができます。
■ 主翼・尾翼
●主翼は左右をまとめた上下分割のパーツで構成。
・ 主翼表面には主なパネルライン及びフラップ部分のみをはっきりとした凹モールドで再現し、補助翼の帆布構造は柔らかな凸モールドで再現しています。
・ 主翼下面は一体成型のパーツ、主翼上面は左右それぞれ独立したパーツで再現。
・ 主翼下面のうち胴体部分にあたるところは別パーツ化して再現しています。
・ 脚収納庫は主脚パーツが収まるように凹んだ状態になっています。
・ 機銃口カバーとピトー管は別パーツ化して再現。
・ 左主翼の「着陸灯」は別パーツ化、クリアパーツで再現しています。
・ 「翼端灯」は主翼パーツ上にモールドで再現。
●水平尾翼は一体成型のパーツで再現。
・ 「方向舵」「昇降舵」ともに尾翼パーツ上に凹モールドで再現、帆布構造をややはっきりめの凸モールドで再現しています。
・ 垂直尾翼は胴体パーツに一体成型化しています。
■ 降着装置
●主脚部は、脚柱、左右の脚カバー、タイヤとに分割して再現。
・ 胴体側の脚カバーのラッチを繊細なパーツで再現しています。
・ 組立説明書内には脚を展開した「駐機状態」のみしか指示されていませんが、主翼側の凹みに合わせて主脚部を格納し「飛行状態」も再現することも可能です。
・ 尾輪は脚柱、タイヤを含めた一体成型のパーツで再現。
■ コクピット
●キャノピーは3ピースに分割したクリアパーツで再現、キャノピーフレーム部分はパーツ上に凸モールドで再現しています。
・ アンテナ支柱は別パーツ化して再現。
●コクピットは独立したブロック構成で、コクピットブロックを胴体パーツで挟み込む形となっています。
・ コクピット内は床面、シート、前面計器パネル、操縦桿、両側面のフレーム構造とそこに装備された補機類を再現しています。
・ 前面計器パネルは、1/72スケールながら凝った再現になっており、計器パネル表面に各メーター枠を繊細な凸モールドで再現しているほか、機銃基部と照準器(クリアパーツ)を別パーツ化して再現しています。
・ シートは3つのパーツに分割して再現、一段凹んだ座面の形状、背もたれにあたるクッション部分などをモールドで再現、別パーツ化した防弾鋼板は胴体パーツ側に取り付ける指示になっています。
・ コクピットに収まる着座姿勢のパイロットフィギュア(×1)が付属しています。
■ 三式戦 飛燕 2型改 涙滴風防 のアクセサリーパーツ
●機体完成後、「飛燕 2型改」のディスプレイを演出することができるアクセサリーパーツが付属、未完で終わることが多かった「飛燕 2型改」が工場内に留まるシーンの再現に役立てることができます。
●アクセサリーパーツの内容は
・ 懸架台 ×3 (1組)
・ 脚立(幅広) ×3
・ 整備兵フィギュア ×3 (3体とも両腕のみを別パーツ化しています)
となっています。
【 三式戦 飛燕 2型改 涙滴風防 (アオシマ 1/72 真・大戦機シリーズ No.15) 機体マーキング 】
●「3式戦闘機 飛燕 2型改 涙滴風防型」のマーキング及び塗装例として
・ 第56戦隊所属
の1種を説明書内に記載しています。
●国籍マーク、尾翼のマーク(白、黄、赤の3種)、識別帯、主翼の「フムナ」の注意表示(3色)、各種表示ライン(3色)などを再現したデカールが付属しています 。
【 三式戦 飛燕 2型改 涙滴風防 (アオシマ 1/72 真・大戦機シリーズ No.15) パッケージ内容 】
・ 3式戦闘機 飛燕 2型改 涙滴風防型 ×1
・ パイロットフィギュア ×1
・ 整備兵フィギュア ×3
・ 懸架台 ×3
・ 脚立 ×3
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 機体胴体、主翼など一部新金型 (「三式戦 飛燕 2型改 角型風防」と同時発売)