Sd.Kfz.186 ヤークトティーガー 12.8cm PaK.80(L/66)砲搭載型
ヤクトタイガー Pak80 128mm砲搭載型ヤクトタイガー ヘンシェル型 中期型ヤークトタイガー ヘンシェルSd.Kfz.186 ヤクトタイガーキングタイガー系車輌WW2 ドイツ 重駆逐戦車WW2 ドイツ 駆逐戦車WW2 ドイツ 自走砲
「Sd.Kfz.186 ヤークトティーガー 12.8cm PaK.80(L/66)砲搭載型 (プラモデル) (ドラゴン 1/35 '39-45' Series No.6827 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の計画車両、重駆逐戦車「Sd.kfz.186 ヤークトティーガー」の「PaK80 66口径 128mm対戦車砲」搭載型を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●火力向上を狙い、長砲身128mm砲を装備した「Sd.kfz.186 ヤークトティーガー PaK80 66口径 128mm対戦車砲搭載型」を再現、「Pak44」よりもまだ長く伸びた主砲を装備した、迫力溢れるフォルムを再現した内容となっています
●ドラゴン社製「Sd.Kfz.186 ヤークトタイガー (ヘンシェルタイプ)」をベースに、「ヤークトティーガー PaK80 66口径 128mm対戦車砲搭載型」を再現するため、新たに作り起こした砲身パーツを追加したバリエーションキットです
【 「Sd.Kfz.186 ヤークトティーガー 12.8cm PaK.80(L/66)砲搭載型」のキット概要 】
●ドラゴン社の従前のフォーマットに従い、ディテール再現を重視しながらもパーツ数を抑えた内容
●戦闘室や車体後部の防水布用フックはエッチングパーツで再現するが、小ささとエッチングパーツの硬さにより製作は難しい
●各乗員ハッチは開閉状態を選択可能
●初版のキットとは異なり、サイドフェンダーのパーツが付属
●砲尾部分や戦闘室のフロアパネルなどを再現
●ペリスコープなどを再現したクリアパーツが付属
●エンジングリルの異物混入防止ネットなどを再現したエッチングパーツが付属
●履帯は、「ヤークトティーガー」用の通常型履帯「Gg26/800/300」、1枚ずつに分割した接着連結式(マジックトラック)
●塗装例はドイツ軍仕様2種、国籍マークを再現したデカールが付属
【 「Sd.kfz.186 ヤークトティーガー PaK80 66口径 128mm対戦車砲搭載型」について 】
●1941年、「独ソ戦」が開戦すると、ドイツ軍は破竹の勢いでソ連領内に進撃し、多大な戦果を挙げましたが、「T-34」や「KV-1」のようなソ連軍の新鋭戦車相手に苦戦を強いられました
●「西方電撃戦」でも同様に、ドイツ軍は厚い装甲の連合軍戦車に苦しみましたが、短期間で終了した「西方電撃戦」と比べて「独ソ戦」は長期化しており、無尽蔵のように繰り出してくるソ連軍の戦車によってドイツ軍は徐々に疲弊、将兵達はソ連軍戦車よりも強力な戦車の登場を望むようになります
●対するソ連軍も、戦車の個々の性能には勝るものの、ドイツ軍戦車兵の錬度の高さと作戦、戦術の巧妙さから、数多くの戦車を失ってしまい、これをカバーするためにより強力な戦車を求めたことで、独ソの間では戦車の発展及びモンスター化が進むようになります
●1942年末に登場した「ティーガー1」によって、ドイツ軍はソ連軍戦車よりも能力の点で上回る戦車を確立、その後も重駆逐戦車「フェルディナント」、中戦車「パンター」など、強力な戦闘車両を次々と登場させます
●ソ連軍も、「T-34」や「KV-1」の能力向上に務めると共に、イギリスやアメリカから大量の戦車が供与されるようになり、ドイツ軍への圧力を強めて行きます
●1943年、ドイツ軍はこのような状況から、「ティーガー1」や「パンター」を大きく上回る能力を持ち、ソ連軍戦車を圧倒するような強力な戦車及び自走砲の開発を決定、重戦車「ティーガー2」の開発と平行する形で、128mm砲を装備する重駆逐戦車「ヤークトティーガー」の開発を進めました
●「ヤークトティーガー」は、超重戦車「マウス」に搭載予定の「PaK44 55口径 128mm対戦車砲」を装備した駆逐戦車で、この砲は、当時、最大の火力を誇り、距離2000mにおいて148mm厚の装甲板を貫通することが可能で、これは当時の全てのソ連軍戦車を撃破する能力を持つことを示していました
●この砲を搭載するために、最大の戦車である「ティーガー2」の車体を利用することを考えましたが、「PaK44 55口径 128mm対戦車砲」は余りに大きく、「ティーガー2」の車体を更に30cm延長することとなりました
●この改修を受けて完成した「ヤークトティーガー」は、戦闘重量は75トン、特に戦闘室前面の装甲厚は250mmと、従来のどの国の戦闘車両も用いることができない防御力を有する、まさしく「モンスター」車両として、最強の存在となります
●一方、ドイツ軍の火砲の開発もモンスター化が進み、超重戦車「マウス」や「ヤークトティーガー」が装備した「PaK44 55口径 128mm対戦車砲」は十二分な装甲貫通能力を持ち、砲自体の重量ももはや対戦車砲と言えない程の巨体になっていましたが、さらに強力な対戦車砲として、長砲身化した「PaK80 66口径 128mm対戦車砲」を生み出します
●1943年11月、この「PaK80 66口径 128mm対戦車砲」を「ヤークトティーガー」に搭載する計画を「クルップ」社の技術者が提案します
●この「ヤークトティーガー PaK80 66口径 128mm対戦車砲搭載型」は、55口径の砲身長の主砲を装備した通常の「ヤークトティーガー」よりも遥かに強力な車両となる筈でしたが、高コスト車両である「ヤークトティーガー」自体の生産が遅々として進まない状況にあって、さらなる生産の遅延を招く長砲身砲の搭載は見送りとなり、結局「ヤークトティーガー PaK80 66口径 128mm対戦車砲搭載型」は机上のプランのみに終わっています
【 「Sd.Kfz.186 ヤークトティーガー 12.8cm PaK.80(L/66)砲搭載型」のキット内容について 】
●このドイツ軍の計画車両、重駆逐戦車「Sd.kfz.186 ヤークトティーガー PaK80 66口径 128mm対戦車砲搭載型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ドラゴン/サイバーホビー社がスマートキット化する前のフォーマットに従い、重駆逐戦車「Sd.kfz.186 ヤークトティーガー PaK80 66口径 128mm対戦車砲搭載型」を再現、最近の細分化したパーツ構成ではなく、ディテール再現を重視しながらも、一体成型の多用とパーツ上に施されたモールドを主体とした細部再現により、パーツ数を抑え、1/35スケールの戦車模型として、ディテール再現と組みやすさのバランスに優れた内容となっています
●予備履帯ラックを戦闘室の前後にのみに装備した、「ヤークトティーガー」の「中期型」をベースにした状態を再現しています
●「ヤークトティーガー PaK80 66口径 128mm対戦車砲搭載型」は、「砲身部」「車体上部」「車体下部」「後部パネル」の4ブロックで構成しています
【 砲身部 】
●66口径という長砲身の「PaK80 128mm対戦車砲」を再現、防盾には独特の鋳造肌を強弱を付けたモールドで再現しています
●「PaK80 66口径 128mm対戦車砲」の砲身は、左右に分割したパーツで再現
・ 「防盾」は前後方向に3分割したパーツで再現、上部のフックは別パーツとなっています
・ 「砲尾」は上下に分割したパーツで再現、駐退器や砲尾ガードもパーツ化して再現
・ 戦闘室のフロアパネルもパーツ化しています
・ 「防盾」は、完成後も上下に可動させることができます
【 車体上部 】
●「ティーガー2」よりも延長された車体長となった「ヤークトティーガー」の車体上部レイアウトを再現、装甲板の微妙な荒れや切断面などを強弱を付けたモールドで再現しています
●車体上部は、戦闘室部分も含めて一体成型となったパーツで再現、戦闘室前面及び後面パネルは別パーツとなっています
・ 戦闘室の「後部ハッチ」は別パーツ化、裏側のロック機能も再現しており、開閉状態を選択できます
・ 「操縦手ハッチ」「前方機銃手ハッチ」「車長ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 「前方機銃」は、機銃の銃身、マウント、マウント基部の3パーツで再現
・ 各「ペリスコープ」はクリアパーツ、「ペリスコープガード」はプラパーツで再現
・ 「トラベリングロック」は8パーツで構成、「開閉ハンドル」などはエッチングパーツで再現しています
・ 戦闘室や車体後部の「防水布用フック」は、エッチングパーツで再現します
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
・ 「牽引ワイヤー」は、アイの部分はプラパーツ、ワイヤー本体は付属の金属製ワイヤーを使用して作製します
●「ティーガー2」と同様の構造となった「ヤークトティーガー」のエンジンデッキレイアウトを再現
・ 「エンジン点検ハッチ」は別パーツ化
・ エンジングリルの異物混入防止ネットはエッチングパーツで再現
・ 「対空機銃架」は3パーツで再現、装備する「MG42機関銃」が付属しています
●サイドフェンダーは、左右各3パーツで再現
【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現、後部パネルは別パーツとなっています
・ 「サスペンションアーム」は別パーツ化
・ 「起動輪」は前後に分割したパーツで再現、「誘導輪」は前後方向に3分割したパーツで再現していますす
・ 「転輪」は個別にパーツ化しており、ハブキャップは別パーツ化して再現
●後部パネルは一体成型のパーツで再現
・ 「車間表示灯」はモールドにて再現
・ 「後部フェンダー」は一体成型のパーツで再現しています
・ 「排気管」は2パーツで再現、先端部を開口しており、異物混入防止用のポールをモールドで再現
・ 「ジャッキ」は3パーツで再現、固定具は別パーツ化しています
【 履 帯 】
●履帯は、「ヤークトティーガー」用(「ティーガー2」用)」の通常型履帯「Gg26/800/300」を再現しています
・ 履帯は、1枚ずつに分割した接着連結式履帯(マジックトラック)となっています
・ より精密で立体感ある履帯に交換したい場合には、「ヤークトティーガー用履帯 (可動式)」がこれに対応しています
●ペリスコープなどを再現したクリアパーツが付属
●エンジングリルの異物混入防止ネットや防水布用フックなどを再現したエッチングパーツが付属
【 「ヤークトティーガー PaK80 66口径 128mm対戦車砲搭載型」の塗装とマーキング 】
●「ヤークトティーガー PaK80 66口径 128mm対戦車砲搭載型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されており、国籍マークを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
【 「Sd.Kfz.186 ヤークトティーガー 12.8cm PaK.80(L/66)砲搭載型」のパッケージ内容 】
・ ヤークトティーガー PaK80 66口径 128mm対戦車砲搭載型 ×1
・ エッチングシート ×1
・ 金属製ワイヤー×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 一部新金型