ガリレオ出版 マーダー対戦車自走砲 Vol.2 (マーダー3) グランドパワー別冊 L-04/25 別冊

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マーダー対戦車自走砲 Vol.2 (マーダー3)

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「マーダー対戦車自走砲 Vol.2 (マーダー3) (別冊) (ガリレオ出版 グランドパワー別冊  No.L-04/25 )」です


●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の対戦車自走砲「マーダー3」を解説した資料集です

●本書は、グランドパワー2001年7月号、同2007年6月号、同2007年12月号、同2010年10月号に収録していた「マーダー3」関連の記事と同2008年3月号に収録していた「75mm対戦車砲搭載 RSO」の記事を再編集した内容となっています

【 「マーダー対戦車自走砲 Vol.2 (マーダー3)」の概要 】


●ドイツ軍は、第2次世界大戦中、世界で最も対戦車自走砲を有効活用した軍隊でした

●大戦初期のドイツ軍の戦車は連合軍の戦車よりも性能的に劣り、優れた戦術でそれをカバーしていましたが、それでも倒せない連合軍戦車に対しては「88mm高射砲」や急降下爆撃機「スツーカ」などという諸科連合で切り抜けて行きました

●しかし、独ソ戦が開戦すると強力なソ連戦車に苦戦、さらにドイツ戦車部隊を恐怖に陥れたのがソ連軍の野砲「76.2mm野砲 F-22」でした

●この「76.2mm野砲 F-22」は装甲貫通能力が極めて高く、その火力はドイツ戦車を圧倒しましたが、独ソ戦の緒戦においてドイツ軍はこの「76.2mm野砲 F-22」を大量に鹵獲しています
●ドイツ軍は「76.2mm野砲 F-22」の仕様を変更して「76.2mm対戦車砲 Pak.36®」として運用、この「76.2mm対戦車砲 Pak.36®」は「88mm高射砲」に次ぐ装甲貫通能力を持つ火砲として活躍します
●同時に、この強力な火力を持つ「76.2mm対戦車砲 Pak.36®」の有効利用法として自走化も行われ、当時では性能的に旧式化しつつあった「38(t)戦車」の車体を利用して登場したのが「Sd.Kfz.139 マーダー3」です

●「Sd.Kfz.139 マーダー3」は、小型の車体ながら強力な火力によって対戦車戦闘に活躍、戦車猟兵の主力車両となりました
●また、「76.2mm対戦車砲 Pak.36®」と同程度の火力を持つ「75mm対戦車砲 PaK40」の生産が始まると、「75mm対戦車砲 PaK40」を搭載した「Sd.Kfz.138 マーダー3H型」が登場、後にはこれを進化させた「Sd.Kfz.138 マーダー3M型」へと生産が移行します

●一方、ドイツ軍では同様な対戦車自走砲として「2号戦車」の車体を利用した「Sd.Kfz.132 マーダー2」が平行して運用されていましたが、「2号戦車」の車体は自走榴弾砲「ヴェスペ」専用とすることが決定、「マーダー3」シリーズは対戦車自走砲の主力として終戦まで活躍することになるのです

●本書「マーダー対戦車自走砲 Vol.2 (マーダー3)」は、「マーダー対戦車自走砲」の第2弾として、この「マーダー3」を特集、最初のタイプである「Sd.Kfz.139 マーダー3」から、最終型の「Sd.Kfz.138 マーダー3M型」までを実車写真と戦場写真を交えて詳しく解説します

●実車写真では、アバディーン博物館に現存している「Sd.Kfz.139 マーダー3」の細部写真をはじめ、「Sd.Kfz.138 マーダー3M型」の戦闘室内部を撮影した、当時の貴重な写真も収録、オープントップ車両として目立つ戦闘室内部の写真は、模型製作においてとても役立つことでしょう
●そして、戦闘室内部の無線機や配電盤、配線などが写ったクリアーな写真は必見の価値ありです

●巻末には、大戦末期に登場した対戦車自走砲の「75mm対戦車砲搭載 RSO」を解説、地味な車両で、資料的にも恵まれていなかった同車の貴重な資料となります

●対戦車自走砲として、機甲部隊のみならず歩兵師団の貴重な機甲戦力として活躍した「マーダー3」、その姿を詳細に解剖した一冊となっています


【 「マーダー対戦車自走砲 Vol.2 (マーダー3)」の内容目次 】


●76.2mm対戦車砲搭載 マーダー3 (Sd.Kfz.139)
●アバディーン博物館の76.2mm対戦車砲搭載 マーダー3
●75mm対戦車砲搭載 マーダー3H型 (Sd.Kfz.138)
●75mm対戦車砲搭載 マーダー3M型 (Sd.Kfz.138)
●75mm対戦車砲搭載 RSO

【 「マーダー対戦車自走砲 Vol.2 (マーダー3)」の内容 】


■76.2mm対戦車砲搭載 マーダー3 (Sd.Kfz.139) (18ページ)
●「マーダー3」の最初のタイプである「38(t)戦車」の車台に戦闘室と「76.2mm対戦車砲 Pak.36®」を搭載した「Sd.Kfz.139 マーダー3」を解説
●開発、生産、車体構造と主砲、車体名称の変化、生産中の改良部分などの各項目ごとに詳しく解説します
●後半は、「Sd.Kfz.139 マーダー3」の戦場写真を掲載、北アフリカ戦線と東部戦線において、強力な火力を持つ「動く対戦車砲」として運用されている姿を収録しています

■アバディーン博物館の76.2mm対戦車砲搭載 マーダー3 (14ページ)
●アバディーン博物館に野外展示されている「Sd.Kfz.139 マーダー3」の写真を掲載
●舐め回すように撮られた写真により、「Sd.Kfz.139 マーダー3」の細部が良く分かります
●また、このアバディーン博物館の車両は、部品の欠損が少なく、ライトコードの取り付け器具なども残っていますから、模型製作におけるディテールアップにとても役立つ資料となっています

■75mm対戦車砲搭載 マーダー3H型 (Sd.Kfz.138) (22ページ)
●「38(t)戦車」の機関室をそのまま車体後方に位置して、戦闘室を車体中央部に設置し、「75mm対戦車砲 Pak40」を搭載した「Sd.Kfz.138 マーダー3H型」を解説
●開発時の軍事的状況、生産状況、名称変更等を解説するとともに、車体各部の構造を詳しく解説します
●「Sd.Kfz.138 マーダー3H型」の配備状況と実戦での評価も収録しています

■75mm対戦車砲搭載 マーダー3M型 (Sd.Kfz.138) (30ページ)
●「38(t)戦車」の機関室を車体中央部に移動させて、車体後部に戦闘室を設置した「Sd.Kfz.138 マーダー3M型」を解説
●車体各部の細部構造をイラスト多数とともに詳細に解説
●また、「生きている」状態の「Sd.Kfz.138 マーダー3M型」の戦闘室内部の写真も掲載、無線機や配電盤、そしてその配線などの様子が分かる写真を収めており、模型製作における貴重な資料として役立ちます
●後半は、「Sd.Kfz.138 マーダー3M型」の戦場写真を掲載、各戦線において活躍する姿から、連合軍によって捕獲使用されている姿まで収録しています

■75mm対戦車砲搭載 RSO (10ページ)
●ドイツ対戦車砲の中心的存在だった「75mm対戦車砲 Pak40」を輸送トラクター「RSO」に搭載した「75mm対戦車砲搭載 RSO」の車体構造を解説
●対戦車車両の必要性の大きさからその穴埋め的車両として「ヒトラー」が直接開発を命じましたが、東部戦線の第一線部隊では不評な車両でした
●この「75mm対戦車砲搭載 RSO」の部隊配備や、少数生産で終了した経緯などを写真を交えて紹介します


【 「マーダー対戦車自走砲 Vol.2 (マーダー3)」の奥付 】


●版型 : A4版 / ソフトカバー
●全96ページ / モノクロ写真220点収録
●発行日 : 2016年3月1日
●ISBNコード : 4910135020360



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