イスラエル 装甲兵員輸送車 ナグマショット
「イスラエル 装甲兵員輸送車 ナグマショット (プラモデル) (ホビーボス 1/35 ファイティングビークル シリーズ No.83872 )」です
●イスラエル軍の装甲兵員輸送車「ナグマショット」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●主力戦車「センチュリオン」をベースとした「ナグマショット装甲兵員輸送車」を再現、車体中央部に兵員室を備え、多くの機銃を装備した、重厚なフォルムを再現した内容となっています
●ホビーボス社製「装甲歩兵戦闘車 ナグマホン (ドッグハウス 2)」をベースとして、「ナグマショット」を再現するために、転輪や車体上部、兵員室などを新規パーツに変更したバリエーションキットです
【 「イスラエル 装甲兵員輸送車 ナグマショット」のキット概要 】
●車体などの基本構造部は一体成型を多用しながらも、細部に関しては細分化したパーツとエッチングを交えたパーツ構成
●表面上のボルトなどは繊細なモールド、エンジングリルのフィンは薄く成型
●操縦手ハッチや兵員室の上部ハッチは開閉状態を選択可能
●兵員室後部ハッチは、可動させることが可能
●兵員室上部に装備する「M2重機関銃」(×1)、「FN MAG機関銃」(×3)が付属
●ペリスコープ、前照灯のガラス部などはクリアパーツで再現
●ライトガード、機銃の弾薬箱固定ボックスなどを再現したエッチングパーツが付属
●履帯は、「センチュリオン」用のシングルピン履帯、履板1枚ずつに分割した接着連結式
●塗装例はイスラエル軍仕様1種、ナンバープレートやイスラエル国旗などを再現したデカールが付属
【 「ナグマショット 装甲兵員輸送車」について 】
●イスラエル軍と言えば、戦車部隊の活躍が有名ですが、歩兵が伴わなくては戦車部隊の進撃は全く意味のないものとなってしまいます
●ただし、イスラエルという国とその周辺国は、身を隠すような障害物のない砂漠が地形の多くを占めており、歩兵にも装甲された車両が必要不可欠です
●イスラエル陸軍では、装甲兵員輸送車として1970年代頃までは「M3 ハーフトラック」、後には「M113」を運用していましたが、両車両共に小火器射撃に耐えうる程度の装甲しかなく、防御力の点で難がありました
●アメリカ軍は、「M113」の後継車両として歩兵戦闘車「M2 ブラッドレー」を開発、運用していましたが、兵員数が少ないことから人的被害を最小限に止めなくてはならないイスラエル軍にとって、「M2 ブラッドレー」の装甲でも充分とは言えませんでした
●1980年代に入ると、イスラエル陸軍は国産の主力戦車「メルカバ」の配備を進め、中東戦争などで活躍した「センチュリオン」(「ショットカル」)が余剰車両として浮いてきます
●この余剰になった「センチュリオン」の強固な装甲に着目したイスラエル陸軍は、退役する車輌の有効利用も兼ねて「センチュリオン」を装甲兵員輸送車へと改造することを決定、「ナグマショット装甲兵員輸送車」を開発します
・ 「ナグマショット」は主力戦車の車体をベースとしていることから、既存の装甲兵員輸送車とは比較にならない程の重装甲を有しています
・ 車体レイアウトは砲塔を撤去した戦闘室部分に密閉型の兵員室を設け、上部に乗降用のハッチと固有武装となる機銃を装備しています
●「ナグマショット」は、センチュリオン譲りの重装甲が将兵から高い評価を受けますが、「センチュリオン」の車体をそのまま使用したことから、乗降ハッチが車体上部のみになることや、収容キャパシティが小さいなどの欠点も持っていました
●このような理由から、「ナグマショット」の運用は限定的にとどまり、「T-54/55」をベースに本格的な改造を施した「アチザリット装甲兵員輸送車」が主力になりました
●「ナグマショット」及び既存の「センチュリオン」は、治安維持用の歩兵戦闘車「ナグマホン」、そして戦闘工兵車両「プーマ」への転用が行われています
●「ナグマショット」の運用は一時期なものにとどまりましたが、主力戦車を装甲兵員輸送車に転用するというイスラエル軍独自の方法を生み出した先駆者的車両となり、後の「アチザリット」や「ナメル」の開発に大きく寄与したのです
【 「イスラエル 装甲兵員輸送車 ナグマショット」のキット内容について 】
●このイスラエル軍の装甲兵員輸送車「ナグマショット」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●車体の主要構造はスライド金型を多用した一体成型のパーツを中心に構成、車体上のディテール部分については細分化したパーツとエッチングを交えたパーツ構成で歩兵戦闘車「ナグマショット」を再現した内容となっています
●「ナグマショット」は、「兵員室」「車体」「左右のフェンダー」の4ブロックで構成しています
【 兵員室 】
●中央部を盛り上げる形で設置した「ナグマショット」の兵員室形状を再現、表面のボルトや装甲板表面の荒れなどを繊細なモールドで再現しています
●兵員室は、本体と天板の2パーツで構成
・ 「上部ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「後部ハッチ」も別パーツ化、完成後も開閉可動させることができます
・ 「ペリスコープ」はクリアパーツで再現
・ 「爆発反応装甲」は個別にパーツ化しています
・ 側面のフィンは1枚ずつ個別にパーツ化して再現
●兵員室上部に装備する「M2重機関銃」(×1)、「FN MAG機関銃」(×3)が付属しています
・ 「M2重機関銃」は、本体、グリップの2パーツで再現、銃架は6パーツで再現しています
・ 「FN MAG機関銃」は、銃架を含めた一体成型のパーツで再現、弾薬箱の固定ボックスはエッチングパーツで再現しています
【 車 体 】
●イスラエル軍仕様となる「ショット・カル」に準じた車体レイアウトを再現、エンジングリルのスリットなどをシャープなモールドで再現しています
●車体は、バスタブ状に一体成型となった車体下部パーツに車体上部の各パネルを貼り合せて作製します
・ 「操縦手ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「ペリスコープ」はクリアパーツで再現
・ 「前照灯」は前後に分割したパーツで再現、前部のガラス部はクリアパーツです
・ 「ライトガード」はエッチングパーツを組み合わせて作製します
●サイドスカートは、左右それぞれ一体成型のパーツで再現
●フェンダーは前後に分割したパーツで再現
・ 「フェンダー支持架」は別パーツ化しています
・ 「エアフィルター」はそれぞれ6パーツで再現
・ 「ジェリカンラック」は一体成型のパーツで再現、積載する「ジェリカン」(×2)が付属しています
●足周りは、「センチュリオン」譲りの「ホルストマン・サスペンション」を用いた構造を再現
・ 「サスペンションユニット(ホルストマン・サスペンション)」は前後に分割したパーツで再現、「サスペンションアーム」と上部のフレームは別パーツ化しています
・ 「転輪」は、ホイール部分とゴムの部分とに分割しています
・ 「転輪」のゴムの部分は軟質素材製で、ホイールのリムをモールドで再現しています
・ 「起動輪」は、前後に分割したパーツで再現
・ 「誘導輪」は、前後に分割したパーツと、ハブキャップとで再現しています
【 履 帯 】
●履帯は、接地部分に複数の凹みが付いた「センチュリオン」用のシングルピン履帯を再現しています
・ 履帯は、履板1枚ずつに分割したプラスチック製の接着連結式となっています
●ペリスコープ、前照灯のガラス部などを再現したクリアパーツが付属
●ライトガード、機銃の弾薬箱固定ボックスなどを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「ナグマショット」の塗装とマーキング 】
●「ナグマショット」のマーキングとして、イスラエル軍仕様となる1種類の塗装例がカラー塗装図に記載されており、ナンバープレートやイスラエル国旗などを再現したデカールが付属しています
●「イスラエル 装甲兵員輸送車 ナグマショット」の完成時のサイズ
・ 全長 : 22.3cm
・ 全幅 : 10cm
●パーツ数 :700点以上
【 「イスラエル 装甲兵員輸送車 ナグマショット」のパッケージ内容 】
・ ナグマショット 装甲兵員輸送車 ×1
・ エッチングシート ×2
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2016年 一部新金型