KTO ロソマク 装輪装甲車 グリーンデビル
「KTO ロソマク 装輪装甲車 グリーンデビル (プラモデル) (IBG 1/35 AFVモデル No.35032 )」です
●ポーランド軍の装輪装甲兵員輸送車「KTO ロソマク M1M」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●フィンランド製の装輪装甲兵員輸送車「パトリア AMV」をベースとしたポーランド軍仕様、そしてアフガニスタンで使用された「KTO ロソマク M1M」を再現、対武装勢力との戦闘対策用に追加装甲を装着し、金網状のシールドを付けた、現代装甲車の雛形を踏襲したとも言える姿を再現した内容となっています
【 「KTO ロソマク 装輪装甲車 グリーンデビル」のキット概要 】
●従来のIBG社製フォーマットとは異なり、細分化したパーツと、エッチングパーツ、クリアパーツを交えたパーツ構成により細部再現に重きを置いた内容
●スライド金型を多用した造形、そして各部のボルトなどの細部のモールドは繊細なタッチ
●エンジンルームを含めて車体内部を再現
●金網状のシールドは、枠の部分はプラスチック製パーツ、金網の部分はエッチングパーツで再現
●タイヤはプラスチック製の一体成型のパーツ
●前照灯や照準サイトのガラス部などを再現したクリアパーツが付属
●エンジングリルの異物混入防止用ネットやシールドの金網部分などを再現したエッチングパーツが付属
●塗装例はポーランド軍のISAF仕様3種、パーソナルネームなどを再現したデカールが付属
【 「KTO ロソマク 装輪装甲車」について 】
●フィンランド軍の装備は各国から兵器を輸入するという方針を採っていますが、フィンランド軍独自の改造や、入手後に手を入れ発展型の開発などを続けるうちにフィンランド国内の兵器開発技術の素地が整い、今やフィンランドオリジナルの軍用車両を開発を行うこともできるようになっています
●1990年代中頃、フィンランド軍は装甲兵員輸送車「XA-180」の後継車両の開発を指示、これを受けて兵器マーカー「パトリア」社が2000年代初頭に開発したのが「パトリア AMV」です
●この「パトリア AMV」は、モジュラー構造を採用した8輪式の装甲車で、モジュラー部分を変更することで、基本型の兵員輸送車をはじめ、火砲搭載型、通信車両型、指揮車型、装甲救急車など様々なタイプへと転用することができます
●また「パトリア AMV」は、水陸両用機能を持ち、水上の最高速度は10km/h、そして路上の最高速度は100km/hと、高い機動性能を持っています
●そして「パトリア AMV」は、装甲兵員輸送車としての強靭な防御力を持つだけでなく、現代の状況を反映して対地雷、対IEDのための装甲板を車体底面にも装備し、対テロ戦闘も前提としている点にも特徴があります
●この「パトリア AMV」の優れた汎用性と水陸両用機能にアメリカ海兵隊が注目、次期装甲兵員輸送車の候補として検討が進められています
●ポーランドは、この「パトリア AMV」のライセンス生産権を獲得、自国軍仕様の装甲兵員輸送車として開発したのが「KTO ロソマク」です
●「KTO ロソマク」は、イタリアの「オート・メラーラ」社製の砲塔を装備、この砲塔には「Mk.44 ブッシュマスター 25mm機関砲」と同軸機銃を装備、対戦車ミサイルは装備していないものの、高い戦闘能力を有しています
●ポーランドはPKO活動に積極的であり、アフガニスタンの国際治安支援部隊「ISAF」にも参加しています
●この「ISAF」に参加するポーランド軍の装備としてこの「KTO ロソマク」を投入、ただし、「タリバン」などの武装勢力が跳梁跋扈する地域で活動することから、アフガニスタン仕様としての改良が行われたタイプが「KTO ロソマク M1M」です
●「KTO ロソマク M1M」では、追加装甲を装着、カメラを増設などして視察能力が大きく向上しています
●さらに、車体側面には、対「RPG-7」用として金網状のシールドも装備、対武装勢力への防御を施すことも忘れていません
●「KTO ロソマク M1M」は、武装勢力からの攻撃に対する強靭な防御力と、アフガニスタンの到着時にはポーランド軍のダークグリーンの塗装で塗られていたことから、「グリーンデビル」とも呼ばれ、高い評価を受けているのです
【 「KTO ロソマク 装輪装甲車 グリーンデビル」のキット内容について 】
●このポーランド軍の装輪装甲車「KTO ロソマク M1M」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●従来のIBG社のフォーマットを一新、ブロンコモデル社などの中国系メーカーのフォーマットに準じ、細分化したパーツと、エッチングやクリアパーツを交えたパーツ構成で「KTO ロソマク M1M」のディテールの再現に重きを置いた内容となっています
●エンジンルームを含む車体内部を再現しています
●「KTO ロソマク M1M」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」「シャーシ」の4ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●追加装甲を装着した「KTO ロソマク M1M」の面構成となった砲塔形状を再現、表面の滑り止めパターンを強弱を付けたモールドで再現しています
●「Mk.44 ブッシュマスター 25mm機関砲」の砲身は前後に分割したパーツで再現、スライド金型を使用して、砲口とフラッシュハイダーの穴を開口しています
・ 「防盾」は一体成型のパーツで再現、「同軸機銃」は別パーツとなっています
●砲塔は、上下に分割したパーツで構成
・ 前部の追加装甲板は1枚ずつ個別にパーツ化
・ 「上部ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「ペリスコープ」は1基ごと個別にパーツ化
・ 「照準サイト」は、枠の部分は成型色パーツ、ガラス部はクリアパーツで再現
・ 「スモークディスチャージャー」は1本ずつ個別にパーツ化、砲塔に直接取り付けます
●砲塔内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ 砲塔バスケット
・ 各座席
・ コンソールパネル
・ ディスプレイ
・ 操作用ジョイステック
など
【 車体上部 】
●モジュラー構造のため、凹凸や形状変化の少ない、大きな面構成となった「KTO ロソマク M1M」の車体上部レイアウトを再現、表面の滑り止めパターン部、ボルト、ボルト受け、パネルラインなどを強弱を付けたモールドで再現しています
●車体上部は、一体成型のパーツで再現
・ 上部の各「ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 「前照灯」のガラスの部分はクリアパーツで再現
・ 「サイドミラー」は、ミラー本体とステーの3パーツに分割して再現
・ エンジングリルの異物混入防止ネットはエッチングパーツで再現
●金網状のシールドは、フレームの部分はプラスチック製パーツ、金網の部分はエッチングで再現
・ エッチングは、金網状に編み込んだ状態を再現しています
【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現、後部パネルは別パーツとなっています
●後部パネルは一体成型のパーツで再現
・ 「後部ドア」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 後部の「ステップ」は、フレーム状のパーツを組み合わせて作製します
・ 「アンテナマウント」は一体成型のパーツ、「後方カメラ」は2パーツに分割して再現
●車体内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ 操縦席
・ メーター及び操作パネル
・ 変速レバー
・ ハンドル
・ 各ペダル
・ 兵員用座席
・ 隔壁
・ エンジン
・ トランスミッション
・ クラッチ
・ 冷却装置
など
【 シャーシ 】
●シャーシのメインフレームは、縦方向のフレームと横方向のフレームを組み合わせて作製します
・ 「ダブルウェッシュボーンサスペンション」は、上下のアームと車軸、そしてホイールデフの4パーツで再現しています
・ 「ショックアブソーバー」は独立したパーツで再現
・ ステアリングは前方に固定した状態となります
●タイヤは、ホイールとゴムの部分とに分割しています
・ タイヤゴムの部分はプラスチック製パーツ、スライド金型を使用して円周状の形状を一体成型のパーツで再現
・ タイヤゴムの表面にはトレッドパターンを深めのモールドで再現しています
●前照灯や照準サイトのガラス部などを再現したクリアパーツが付属
●エンジングリルの異物混入防止用ネットやシールドの金網部分などを再現したエッチングパーツが付属しています
【 「KTO ロソマク M1M」の塗装とマーキング 】
●「KTO ロソマク M1M」のマーキングとして、ポーランド軍のISAF仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されており、部隊マーク、「ZOLTY」「BESTIA」のパーソナルネーム、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
【 「KTO ロソマク 装輪装甲車 グリーンデビル」のパッケージ内容 】
・ KTO ロソマク M1M ×1
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 完全新金型