米国海軍 航空母艦 CV-9 エセックス
「米国海軍 航空母艦 CV-9 エセックス (プラモデル) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.W185 )」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ海軍の航空母艦「エセックス級」の1番艦「CV-9 エセックス」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次大戦時、アメリカ海軍の航空母艦の理想形として登場した航空母艦「エセックス級」のネームシップとなる「CV-9 エセックス」を再現、船体中央に大型の島型艦橋を備え、その反対側にサイドエレベーターを装備した、均整の取れた姿を再現した内容となっています
【 「米国海軍 航空母艦 CV-9 エセックス」のキット内容について 】
●アメリカ海軍の航空母艦「エセックス級」の1番艦「CV-9 エセックス」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ピットロード社の外国艦シリーズのフォーマットにのっとり「CV-9 エセックス」を再現、船体、飛行甲板の主要構造は一体成型のパーツを多用しながら、格納庫側面のシャッターや機銃のスポンソンを個別にパーツ化、機銃類などの艤装は細分化したパーツで再現しており、アメリカの工業力を集めて建造された航空母艦の構造を細やかに再現した内容となっています
●艦首部分の機銃座が1つとなった、「エセックス級」の「短船体」型の「CV-9 エセックス」を再現
●「CV-9 エセックス」は、終戦後に数度の改修を受けており、キットは改修を受けていない第2次世界大戦時における姿を再現しています
●格納庫内部を再現しています
●艦体喫水線までを再現した洋上モデルと、艦底部も再現したフルハルモデルとを選択して作製することができます
●バキューム成型の海面シートが付属しています (クリアーパーツ)
・ 「CV-9 エセックス」の船底が収まる部分は平らな状態になっています
●「CV-9 エセックス」は、「船体」「飛行甲板」「上甲板」「格納庫」「艦橋などの上部構造物」「両用砲などの艤装類」を、それぞれブロック化して分割した構成となっています
●各ブロックをそれぞれ個別に組み立てて、飛行甲板、格納庫、構造物、艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます
●船体は、喫水線のラインで上下に分割したパーツ構成
・ 船体側面には、「舷窓」や「ホースパイプ」などのディテールを彫刻で再現しています
・ 洋上モデル用の船体下を塞ぐ平らな船底パーツと、フルハルモデル用の艦底部を再現したパーツをセット、再現したい状態に応じて選択して使用します
・ フルハルモデル用の船体下部の「推進軸」(×4)、「スクリュー」(×4)、「舵」(×1)を別パーツ化して再現
・ フルハルモデル用のディスプレイスタンドが付属しています
●格納庫は、船体とは別パーツ化しており、各パネルを貼り合わせて作製します
・ 側面のシャッターは個別にパーツ化、取り付けの有無を選択できます
・ 格納庫甲板は上甲板に一体成型化しています
●上甲板は格納庫甲板を含んだ状態で、前後に分割したパーツで再現
・ 上甲板上には、「アンカーチェーン」「ケーブルホルダー」「ボラード」などのディテールを彫刻で再現
・ 上甲板の機銃座は、それぞれ独立したパーツで再現
●飛行甲板は、一体成型のパーツで再現、エレベーターは別パーツとなっています
・ 飛行甲板上には、木甲板表現の他に、「カタパルト」などの細かなディテールをモールドで再現しています
・ エレベーターとサイドエレベーターは上げた状態と下げた状態とを選択して組み立てることができます
・ 兵員用スポンソンは飛行甲板に一体成型化して再現しています
「CV-9 エセックス」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています
●艦橋構造物
・ 艦橋構造物は左右に分割したパーツで再現、これに各スポンソンなどを取り付けて作製します
・ 艦橋の前後面パネルを別パーツ化、円形の「艦橋窓」はヌケた状態で開口しています
・ 艦橋の「窓」「扉」「梯子」などをモールドで再現
・ 煙突及び煙突トップは別パーツ化しています
・ 艦橋に装備する、「Mk.37 射撃指揮装置」(×2)、「40mm 4連装機銃」(×3)、「20mm連装機銃」(×13)などを別パーツ化しています
●マスト
・ マストは前後に分割したパーツで再現、上部のフラットは別パーツ化しています
・ マストに装備する、「レーダー」2種(×各1)は別パーツ化して再現
●アンテナマスト
・ アンテナマストは一体成型のパーツで再現
●高角砲スポンソン、機銃用スポンソンはブロックごと個別にパーツ化しています
●高角砲 「38口径 5インチ両用連装砲」 ×4
・ 高角砲は、一体成型のパーツで再現した砲塔と、1本ずつに分割した砲身とで再現
・ 砲身基部には防水布をモールドで再現しています
●高角砲 「38口径 5インチ単装砲」 ×4
・ 高角砲は、砲身と砲架の2パーツで再現
●対空機銃 「56口径 40mm 4連装機銃」 ×10
・ 4連装機銃は、連装状の銃身2パーツと銃架の3パーツで構成
●対空機銃 「エリコン 20mm単装機銃」 ×53
・ 単装機銃は一体成型となったパーツで再現
●艦載機
・ F6F ヘルキャット ×12
・ SBD ドントレス ×12
・ SB2C ヘルダイバー ×12
・ TBF アベンジャー ×12
●艦載機は、胴体、脚、プロペラに分割したパーツ構成で、クリアパーツとなっています
●内火艇、カッターなど
・ カッター ×1
・ 救命筏 ×14
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 錨
・ ケーブルホルダー
・ パラベーン
・ クレーン
などをセットしています
●フルハルモデル用のディスプレイスタンドとネームプレートが付属しています
●飛行甲板の艦番表示、表示線、艦載機用の国籍マークなどを再現したデカールが付属しています
●完成時の全長 : 約379㎜
【 「米国海軍 航空母艦 CV-9 エセックス」のパッケージ内容 】
・ 航空母艦 CV-9 エセックス ×1
・ F6F ヘルキャット ×12
・ SBD ドントレス ×12
・ SB2C ヘルダイバー ×12
・ TBF アベンジャー ×12
・ ディスプレイスタンド ×1
・ ネームプレート ×1
・ デカールシート ×1
・ 海面シート ×1
・ 組立て説明書 ×1
・ カラー塗装図 ×1
●2016年 「米国海軍 エセックス級航空母艦 CV-9 エセックス (W090)」の品番替え再販アイテム
【 「航空母艦 エセックス級」について 】
●1920年代から1930年代、アメリカ海軍では航空母艦の運用方法の試行錯誤が行われ、大型空母「レキシントン級」において一定の実績を獲得、1930年代後期に建造が行われた「ヨークタウン級」で航空母艦としての仕様がほぼ確定しました
●また、軍縮条約の規定に基づき、さらなる航空母艦の保有枠を獲得したアメリカ海軍は「ヨークタウン級」の4番艦として「CV-9 エセックス」の建造を計画します
●ところが、条約から日本が脱退したことにで軍縮条約の制限は意味のないものとなり、無制限での建造を行うことができるようになったアメリカ海軍は「ヨークタウン級」をベースとしながらも、大幅に大型化した新たな航空母艦の建造へと舵を切ります
●さらに1939年の第2次世界大戦の勃発により予算上の制限も受けることがなくなったため、アメリカ海軍は航空母艦の理想の姿を追求、1941年から建造が始まり、1942年末日から続々と竣工したのが航空母艦「エセックス級」です
●「エセックス級」は排水量27,000tと、「ヨークタウン級」の20,000tよりも2回り程大きい船体となり、純粋に航空母艦として建造が行われた艦として、第2次大戦中最大級の艦となります
・ 排水量45,000tを誇る航空母艦「ミッドウェイ級」が存在しますが、大戦には間に合っていません
●「エセックス級」は、それまで培った航空母艦の運用方法を反映して、格納庫に開口部を設けたオープンハンガー方式を採用、この方式は強度面や波浪性に難がありましたが、被弾時に爆風を逃すことができ、炎上時には誘爆の危険性が高い爆弾や魚雷を海上に投棄することが可能で、高い防御力を備えていました
●飛行甲板は無駄の少ない角型の形状となり、前方には艦載機を射出する2基の油圧式カタパルトを装備しています
●さらに、この「エセックス級」では舷側部にサイドエレベーターを設置、このエレベーターは飛行甲板の発着艦に関わらず作動を行うことができ、作業性は一気に高まりました
●「エセックス級」では「ヨークタウン級」よりもレベルの高いダメージコントロールシステムを採用、元々の船体の大きさとオープンハンガー方式の採用で防御力が上がった上に、被弾時において素早い対応を行うことができ、「エセックス級」は航空母艦として極めて強靭な艦となりました
・ 「エセックス級」の中には、大戦末期において大きな損害を受けた艦も存在しますが、戦没した艦はありません
●また、第2次世界大戦の開戦後に建造を開始したことから、「エセックス級」は多数の対空兵装を搭載しており、まるで艦を覆うように対空機銃を装備してるのが外観上の特徴となっています
●「エセックス級」はアメリカの工業力をバックとして、32隻もの大量建造が進められ、大戦終了に伴って建造が中止となった8隻を除いて24隻が竣工、大戦後期ではこの「エセックス級」が機動部隊の中核となりました
●また、この「エセックス級」以外にもアメリカ海軍では小型空母「インディペンデンス級」や100隻以上にもなる護衛空母を保有、このため防御力が高く、搭載機数も多い「エセックス級」は常に第一線での運用が行われ、航空機輸送や島嶼における対地支援には護衛空母を投入するという方法が採られています
●「エセックス級」は、アメリカの物量を象徴する存在として、太平洋戦域における反攻作戦に参加、「エセックス級」の登場は太平洋戦争の行く末を決定付けるものとなったのでした
【 「CV-9 エセックス」について 】
●「CV-9 エセックス」は「エセックス級」の1番艦として、1941年4月に起工、1942年12月に竣工しました
●「CV-9 エセックス」は1943年春頃から太平洋戦域の実戦に参加、当時の日本海軍はソロモン海方面での消耗戦から航空戦力が大幅に低下しており、航空母艦を使用した海戦は発生せず、「CV-9 エセックス」は各島嶼の攻略作戦をはじめ、日本軍の航空基地への攻撃や、日本海軍の艦艇に対しての攻撃に従事します
●1943年11月、「CV-9 エセックス」は日本軍最大の航空基地「ラバウル」への空襲任務に参加、2回に渡る攻撃により「ラバウル」の日本軍の航空戦力を大きく削ぐことに成功します
●1944年2月、アメリカ海軍は南方における日本海軍の最大拠点「トラック島」への攻撃を実行、「CV-9 エセックス」は搭載する艦載機で日本海軍の航空機、艦船、港湾施設を破壊、この攻撃により「トラック島」は機能を喪失してしまいます
●その後、「CV-9 エセックス」はグアム、サイパン等のマリアナ諸島への上陸作戦に参加します
●1944年6月、日本海軍が艦隊航空戦力の総力を挙げたマリアナ沖海戦が発生、「CV-9 エセックス」も同海戦に参加し、完全勝利に貢献します
●1944年10月、アメリカ軍はフィリピン東方のレイテ島に上陸、「CV-9 エセックス」も上陸支援に参加しました
●しかし同年11月、「CV-9 エセックス」は特攻機の攻撃を受けて1機の特攻機が艦に突入、「CV-9 エセックス」は小破し、戦線を一時離れます
●戦線に復帰した「CV-9 エセックス」は、アメリカ軍の上陸作戦に合わせて各地を転戦、大戦末期には日本本土への攻撃にも参加し、大きな戦果を挙げました
●1945年8月、第2次世界大戦が終結すると「CV-9 エセックス」は本国へ帰還、1947年には一旦予備役となります
●その後、「CV-9 エセックス」は大掛かりな近代化改装を受け艦容を一新、アメリカ海軍の空母戦力として、朝鮮戦争、キューバ危機における海上封鎖作戦などに参加、1969年に退役し、その生涯を閉じています