英国海軍 航空母艦 ハーミーズ リシュリュー攻撃時
「英国海軍 航空母艦 ハーミーズ リシュリュー攻撃時 (プラモデル) (アオシマ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.051023 )」です
●第2次世界大戦時におけるイギリス海軍の航空母艦「HMS ハーミーズ」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●1940年9月の「ダカール沖海戦」時の姿を再現しています
●世界で初めて、設計当初から空母として着工を進められ、強力な日本海軍空母機動部隊を相手に奮戦したイギリス海軍の航空母艦「HMS ハーミーズ」を再現、船体と不釣合いな程に大型になった島型艦橋を備え、まだ試行錯誤を続けていた航空母艦建造黎明期の姿を再現した内容となっています
●アオシマ社製「英国海軍 航空母艦 ハーミーズ」をベースに、「ダカール沖海戦」時を再現するためデカールを変更、エッチングパーツや「99式艦上爆撃機」などを省き、「砲艦 須磨」を追加したバリエーションキットです
【 「英国海軍 航空母艦 ハーミーズ リシュリュー攻撃時」のキット内容について 】
●イギリス海軍の航空母艦「HMS ハーミーズ」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●アオシマ社のウォーターラインシリーズのフォーマットに沿って航空母艦「HMS ハーミーズ」を再現、航空母艦のディテール再現に重きを置きながらも、ウォーターラインシリーズとしての組みやすさにも配慮、バランスの取れた組み立てキットになっています
●「HMS ハーミーズ」は竣工後、逐次兵装の変更を行っており、キットは1940年9月の「ダカール沖海戦」時の姿を再現しています
●喫水線から上の部分を再現した洋上モデルです
●日本海軍の砲艦「須磨」が付属しています
・ 「須磨」は喫水線から上の部分を再現した洋上モデルです
●「HMS ハーミーズ」は、「船体」「飛行甲板」「上甲板」「艦橋などの構造物」「高角砲などの艤装類」をそれぞれブロック化して分割した構成となっています
●各ブロックをそれぞれ個別に組み立てて、上甲板、飛行甲板、構造物、艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます
●船体は、左右に分割したパーツで構成
・ 左右分割した船体を組み立る際、船体パーツの間に歪みを防ぐための「桁パーツ」を挟みこむ構成となっています
・ 船体部には、格納庫の側面を一体成型化しており、「舷側の舷窓」「塵捨管」「舷梯」などの細部をモールドで再現
・ 洋上モデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属、オモリとなる金属製バラストも付属しています
●艦尾上甲板は一体成型のパーツで再現
・ 甲板上には、「アンカーチェーン」「ボラード」などのディテールをモールドにて再現
●飛行甲板は、一体成型のパーツで再現、「エレベーター」と飛行甲板後部の下部は別パーツとなっています
・ 飛行甲板上には、「遮風柵」「着艦制動装置」などのディテールをモールドで再現
・ 艦尾下に配置した「飛行甲板支柱」は、1本ずつ個別にパーツ化
「HMS ハーミーズ」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています
●艦橋
・ 艦橋は、上下のブロックに分割したパーツ構成
・ 上部ブロックは4層のパーツで再現、トップや「測距儀」などを別パーツ化しています
・ 下部ブロックは、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製、「窓」「扉」「梯子」などのディテールをモールドで再現しています
・ 「艦橋窓枠」は、「窓ガラス」の部分を一段凹んだ状態として、立体感を演出しています
・ 艦橋に装備する、「20mm単装機銃」(×1)などを別パーツ化して再現
●煙突
・ 煙突は左右に分割したパーツで再現、トップは別パーツとなっています
●クレーン
・ クレーンは、上下に分割したパーツで再現、スライド金型を使用して各面のトラス構造をヌケた状態で開口しています
●機銃スポンソン
・ 機銃のスポンソンは飛行甲板に一体成型化しています
●主砲 「45口径 14cm単装砲」 ×6
・ 主砲は、砲身とシールドの2パーツで構成
●高角砲 「45口径 10.2cm単装高角砲」 ×3
・ 高角砲は、一体成型のパーツで再現
●対空機銃 「4連装 ポンポン砲」 ×1
・ 砲架は上下に分割したパーツで再現、これに連装状になった銃身パーツを2つ取り付けて作製します
●対空機銃 「20mm単装機銃」 ×5
・ 機銃は一体成型のパーツで再現
●艦載機
・ 艦上攻撃機 ソードフィッシュ(主翼を展開した状態) ×2
・ 艦上攻撃機 ソードフィッシュ(主翼を畳んだ状態) ×1
●艦載機のパーツ構成
・ 「ソードフィッシュ」は、胴体、上部翼、主脚に分割したパーツで再現しています
●アオシマ社製「イギリス海軍 航空母艦 ビクトリアス」「イギリス航空母艦 イラストリアス」に含まれている艦載機ランナー(×1)が付属、艦載機の一部は同ランナーを使用します
・ 艦上攻撃機 ソードフィッシュ ×4
・ 付属する他の機体(「シーファイアー」「マートレット」「コルセア」)は「HMS ハーミーズ」に搭載していません
・ 艦上攻撃機「ソードフィッシュ」は、胴体、上部翼に分割した2パーツで再現
●内火艇、カッターなど
・ カッター ×6
・ 救命ボート ×10
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 錨
・ 艦首旗竿
・アンテナ
・ 測距儀
などをセットしています
【 「砲艦 須磨」について 】
●日本海軍の砲艦「須磨」が付属しています
・ 「須磨」は喫水線から上の部分を再現した洋上モデルです
・ 1944年における対空兵装増強時の姿を再現しています
●「須磨」は、「船体」「上甲板」「艦橋などの構造物」「高角砲などの艤装類」をそれぞれブロック化して分割した構成となっています
●各ブロックをそれぞれ個別に組み立てて、上甲板、構造物、艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます
●船体は一体成型のパーツで再現、船底部は洋上モデルとしてフラットな形状となっています
●上甲板は一体成型のパーツで再現
・ 上甲板には、木甲板表現の他、「アンカーチェーン」「ボラード」などのディテールをモールドで再現
●艦橋
・ 艦橋は2層のパーツで構成
・ 「艦橋窓枠」は、「窓ガラス」の部分を一段凹んだ状態として、立体感を演出しています
●煙突
・ 煙突は、本体とトップの2パーツで再現
●前部構造物
・ 上部構造物は、左右及び天板の3パーツで構成
・ 側面には、「窓」「扉」などのディテールをモールドで再現
●後部構造物
・ 後部構造物は上下に分割したパーツで再現
・ 側面には、「窓」「扉」などのディテールをモールドで再現しています
●マスト
・ 各マストは一体成型のパーツで再現
●主砲 「45口径 15.2cm単装速射砲 Mk.7」 ×1
・ 主砲は、砲身とシールドの2パーツで構成
●対空機銃 「25mm連装機銃」 ×2
・ 機銃は、銃身及び銃架とシールドの2パーツで再現
●対空機銃 「93式 13mm単装機銃」 ×3、「92式 7.7mm単装機銃」 ×3
・ 各機銃は、機銃本体とシールドの2パーツで再現
●その他の艤装として
・ 探照灯 ×2
・ 通気筒 ×2
・ ボートダビット ×2
・ 錨 ×2
などをセットしています
●飛行甲板の各種表示線、旗竿に掲げるイギリス海軍旗、イギリス国旗、艦載機の国籍マークなどを再現したデカールが付属しています
【 「英国海軍 航空母艦 ハーミーズ リシュリュー攻撃時」のパッケージ内容 】
・ 航空母艦 HMS ハーミーズ ×1
・ 艦上攻撃機 ソードフィッシュ (主翼を展開した状態) ×2
・ 艦上攻撃機 ソードフィッシュ (主翼を畳んだ状態) ×1
・ 艦上攻撃機 ソードフィッシュ ×4(「イギリス海軍 航空母艦 ビクトリアス」「イギリス航空母艦 イラストリアス」のランナー)
・ 日本海軍 砲艦 須磨 ×1
・ 金属製バラスト ×2
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2016年 一部新金型(「砲艦 須磨」)
【 「ダカール沖海戦」について 】
●フランスは、第1次世界大戦時にドイツやオーストリア・ハンガリー帝国と戦火を交えた陸軍大国でしたが、強力な海軍力も保有していました
●1940年5月、「独仏戦」が開戦、フランス軍はドイツ軍が展開した機動戦に追従することができず、強大な戦力を有していたはずのフランス陸軍は呆気なく崩壊してしまい、翌6月にフランスはドイツに降伏します
●この降伏は無条件降伏に近いものでしたが、当時のフランスは海外に多くの植民地を抱え、それぞれの植民地には一定の軍隊が駐屯していたことと、有力な海軍力はそのまま残存していたことから、この戦力が連合軍へと流れるのを恐れたドイツは、フランスとの休戦条約を締結し、これらのフランス軍は新たに発足した「ヴィシー政府」の管轄下となりました
●イギリスにとって、この休戦条約は強力なフランス海軍が枢軸国側に就くことを意味しており、イギリス海軍はフランス海軍を無力化するためにフランスの軍港を急襲します
●1940年7月の「メルセルケビール海戦」においてイギリス海軍はフランス海軍の艦艇を攻撃、戦艦2隻を無力化することに成功しますが、この海戦においてフランス海軍は多くの将兵を失い、フランス国民の対英感情は一気に悪化してしまいました
●1940年9月、イギリス海軍はセネガルの「ダカール」に停泊していたフランス海軍の艦艇を攻撃、「メルセルケビール海戦」でのフランス海軍の艦艇は元同盟軍であったことから消極的な戦いを展開していましたが、この攻撃においては対英感情の悪化からフランス海軍は積極的に応戦、「ダカール沖海戦」が発生します
●イギリス海軍は、航空母艦の航空戦力を有効に利用して戦いを有利に進めますが、フランス海軍と沿岸砲台の必死の応戦によって、艦隊に甚大な被害が発生してしまいます
●イギリスは、これ以上戦闘が長引いた場合は、「ヴィシー政府」との全面戦争へと発展すると判断、政治的な判断からイギリス海軍は撤退し、海戦自体はフランス軍側の勝利に終わったのでした
【 「砲艦 須磨」について 】
●第2次世界大戦時のイギリスは、世界中に植民地を保有、アジア方面では「東洋のジブラルタル」と呼ばれた「シンガポール」、そして「香港」などが存在し、「シンガポール」には「イギリス東洋艦隊」、「香港」には一定の軍隊と艦艇が駐屯していました
●砲艦「HMS モス」は、砲艦「インセクト級」の1艦として1916年に竣工しました
●1920年以降、砲艦「HMS モス」は「香港」へと派遣され、「イギリス東洋艦隊」の指揮下に入ります
●太平洋戦争開戦時、砲艦「HMS モス」はドック内において修理中であり、日本軍の攻撃を受けてもはや脱出すら出来ない事態となり、ドック内において自沈しました
●「香港」を占領した日本軍は「HMS モス」を接収、日本海軍仕様の艤装が施され、砲艦「須磨」として1942年6月に日本海軍籍となります
●砲艦「須磨」は、中国沿岸部において警備や陸戦隊の上陸支援などの任務に従事、戦局の悪化に伴い、逐次対空兵装の増強を行いながら活動に当たります
●1944年に入ると、中国沿岸部にもアメリカ軍機による空襲が頻発するようになり、僚艦は次々と戦没、砲艦「須磨」も損害を受けます
●1945年3月、砲艦「須磨」は再び警備活動を行いますが、アメリカ軍機が敷設した機雷に触雷、総員退艦後にその身を波間に消したのでした