マーキュリー レッドストーン
「マーキュリー レッドストーン (プラモデル) (ホライゾンモデル プラスチックモデル組立キット No.2004 )」です
●1960年代、ソ連と宇宙開発競争を競ったアメリカの大型ロケット「マーキュリー レッドストーン」と有人宇宙船「マーキュリー」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組み立てキット
●パーツ構成はシンプルですが、塗装指示や付属のデカールは実機を反映した内容となっており、マーキュリー計画の「MR1(1960年11月)」から、「フリーダム7」「リバティ・ベル7」による弾道飛行に成功した「MR4」までの塗装を再現することが可能な内容となっています
【 「マーキュリー レッドストーン (ホライゾンモデル プラスチックモデル組立キット 2004)」のキット内容について 】
●1960年代の宇宙開発競争の中、有人宇宙飛行を実現すべく「マーキュリー宇宙船」を搭載し実験を重ねた大型ロケット「マーキュリー・レッドストーン」を再現した組立キット
・ 組み立てにあたり、プラモデル用の接着剤、及びエッチングパーツの取付用に瞬間接着剤が必要となります
●「マーキュリー・レッドストーン ロケット」と「マーキュリー宇宙船」をシャープに再現、ロケット部は実機の構造を反映してシンプルな円筒の形状となっていますが、宇宙船は細かなディテールを再現しています
●「マーキュリー・レッドストーン」は、「ロケット」「マーキュリー宇宙船」「ランチ」の3ブロックに分割して構成
【 マーキュリー・レッドストーン ロケット 】
●「マーキュリー・レッドストーン ロケット」は上部・下部に2分割したパーツで構成、それぞれ左右に分割したパーツで円筒状のロケットを組み立てます
・ ロケット本体には点検パネルやロケットの継ぎ目などをモールド化して再現しています
●ロケット尾部の4枚のフィンは、2枚のみ別パーツ化して再現、推進噴射口も別パーツ化して再現しています
【 マーキュリー宇宙船 】
●「マーキュリー宇宙船」は宇宙船本体、アンテナ、緊急脱出用ロケットに3ブロック化したパーツ構成
・ 宇宙船側面パネル部分は3分割して再現、パネル表面には耐熱用のディテールを細かなモールドで再現しています
・ アンテナのトラス構造は繊細に成型されたプラスチックパーツで再現
・ 緊急脱出用ロケットは左右分割のパーツで再現、3つの噴射ノズル、再現先端の燃料タンクは別パーツ化して再現しています
●ロケット固定を兼ねた「ランチ」部を再現しています
●「マーキュリー宇宙船」を単独でディスプレできるスタンドが付属
【 「マーキュリー レッドストーン」の塗装 】
●パッケージ裏面には、3種類の塗装例が記載されており、「MR1」~「MR4 (リバティ・ベル7)」までのマーキングを再現するために詳細な指示が説明書内に記載されています
・ロケット本体の白黒模様、マーキュリー宇宙船とロケット本体の「UNITED STATES」の文字、国籍マーク、ステンシル類を再現したデカールが付属
【 「マーキュリー レッドストーン (ホライゾンモデル プラスチックモデル組立キット 2004)」のパッケージ内容 】
・ マーキュリー・レッドストーン ロケット ×1
・ マーキュリー宇宙船 ×1
・ ランチ ×1
・ ディスプレイ用スタンド ×1
・ エッチングシート ×2
・ デカールシート ×2
●2017年 完全新金型
【 「マーキュリー・レッドストーン」について 】
●1953年、アメリカでは「ヴェルナー・フォン・ブラウン博士」のチームが短距離弾道ミサイル「PGM-11 レッドストーン」の開発に成功、1958年から西ドイツとアメリカ国内のオクラホマ州へと配備されました
●この「レッドストーン」ミサイルをベースに「ジュピターA」「ジュピターC」「ジュノー1」といった大型ロケットの開発が進められ、観測ロケット「ジュピター C」の上段部に宇宙船を搭載し、有人宇宙飛行計画「マーキュリー計画」を実行する際の発射ロケットとして運用されたのが「マーキュリー・レッドストーン」です
●「マーキュリー計画」は、人工衛星の打ち上げで先を越されたアメリカが、次の宇宙開発となる一手「有人宇宙飛行」でソ連に先んずべく立てられた計画で、アメリカ航空宇宙局(NASA)では「ジュピター C」を基とする「マーキュリー・レッドストーン」と、「アトラス」ロケットを基とする「マーキュリー・アトラス」の2種が選定し、開発にしのぎを削っていました
・ 軌道用の実験機としては他に「リトルジョン」ロケットが用いられています
●「マーキュリー・レッドストーン」は、「ジュピター C」の3段式ロケットの上部に「マーキュリー宇宙船」を搭載、最先端部には「マーキュリー宇宙船」用の緊急脱出用ロケットを装備していました
・ この緊急脱出用ロケットは、本体ロケットに異常が発生した場合に使用されるもので、緊急脱出用ロケットからの噴射によりロケット本体から宇宙船を分離して離脱、宇宙船に装備されたドラッグシュートによって地上に着地するようになっていました
・ この緊急脱出用ロケットは、宇宙船が軌道上に乗った時点で不用となり、切り離されました
●「マーキュリー・レッドストーン」「アトラス」ロケットに搭載された「マーキュリー宇宙船」は、搭の先端のような形状になった円錐形の1人乗りの小型カプセルで、最先端部にはドラッグシュートを装備しており、人類初(開発当時)の宇宙船になるべく最小限度の装備となっていました
●「マーキュリー・レッドストーン」は、「マーキュリー計画」の初期のロケットとして1960年から1961年までの6回の打ち上げに使用、無人飛行、チンパンジーを載せた飛行実験を経て、1961年5月には「フリーダム7」によるアメリカ最初の有人宇宙飛行に成功、続く7月には「リバティ・ベル7」による2回目の有人宇宙飛行に成功した後、「マーキュリー・アトラス」へとその役割を引き継いでいます
●ソ連では1961年4月に「ボストーク1号」による有人宇宙飛行に成功しており、またしてもソ連に先んじられる結果となりましたが、「マーキュリー計画」で培った研究データは「ジェミニ計画」「アポロ計画」へと引き継がれていくのです