世界の駄っ作機 9
「世界の駄っ作機 9 (本) (大日本絵画 世界の駄っ作機 No.009 )」です
●「月刊 モデルグラフィックス」誌上にて連載中の人気コラム「世界の駄っ作機」を1冊にまとめた単行本も、はや9冊目となりました「世界の駄っ作機 9」です。
●20年以上毎月休まず書き続け、登場した飛行機は実に250機を軽く突破、人が飛ぶことを夢見る限り、ダメ飛行機のタネも尽きるまじ、今回も古今東西の「駄っ作機」達の生い立ちを存分にお楽しみ下さい。
【 世界の駄っ作機 9 (大日本絵画 世界の駄っ作機 No.9) について 】
●珍作・凡作・愚作・怪作など、傑作機の栄光の影にかくれ、誰にも知られずに消え行く運命だった古今東西のダメ飛行機たちに「岡部ださく(いさく)」氏がスポットライトを当てて、愛情溢れた文章とイラストで現代に甦らせるコラム「世界の駄っ作機」、2017年に編集された「世界の駄っ作機 8」、そして2019年に編集された番外編にあたる「世界の駄っ作機 蛇の目の花園」を含め、実に12冊分もの数々の飛行機たちを紹介、よくもこれだけの多くの飛行機たちが眠っていたと、人類の知恵と努力には限りがない思いに至ります。
●「駄っ作機」というネーミングを使用していますが、岡部氏が紹介する「駄っ作機」がダメ飛行機か否かは、言うまでもなく岡部氏の主観によるもの、このシリーズによる紹介をきっかけに違う視点で見たり、時代背景についての視野をもっと広げてみれば、また違う評価を出す事ができるかもしれません。
●「世界の駄っ作機」シリーズが、飛行機についての幅広い視点や、時代や各国の状況への新しい理解や洞察することへの入り口になれば、傑作機の波間に消えた飛行機たちも浮かばれるのではないかと考え、飛行機への限りない愛を込め、これからも岡部氏は記述を連ねていくことでしょう。
●「世界の駄っ作機 9」に収録するのは、書き下ろしの3機を加え、「月刊 モデルグラフィックス 2016年4月号」から「2018年11月号」まで誌上に連載した35篇34機。
●カバーイラストはおなじみ、アビエーションアート界の第一人者「佐竹政夫」氏の描くフランスの「リウ 102T アレリオン」、飛べなかった、飛べるわけなかった「アレリオン」ですが、佐竹政夫氏の筆で見事大空に羽ばたくことができました。
●さらに本巻にて紹介された「駄っ作機」のカラー塗装図を、二宮茂樹氏のカラーイラストで4ページ収録、ダメな飛行機でも似合う衣装(マーキング)を合わせると一人前に見えるものです。
【 世界の駄っ作機 9 (大日本絵画 世界の駄っ作機 No.9) 内容目次 】
●駄っ作機の塗装とマーキング (二宮茂樹)
●序 愛すべき駄作たちから学ぶ飛行機開発の挫折の歴史 (内海昌浩)
●〈File No. 01〉 ブラックホーク、ダウン! (カーチス XP-87 ブラックホーク)
●〈File No. 02〉 安定性めちゃくちゃ (アラド Ar240)
●〈File No. 03〉 ただ小ささだけを求めて (スター・バンブルビー 2)
●〈File No. 04〉 強い抵抗に遭ってしまいました (ロワール 250)
●〈File No. 05〉 天空のカツオ (ベル XFL‐1 エアラボニタ)
●〈File No. 06〉 過敏にして無益 (ハンドレーページ HP88)
●〈File No. 07〉 宙返りはしたくありません! (ウェストランド F20/27 インターセプター)
●〈File No. 08〉 あ、やっぱり手を出さなきゃよかった (コンヴェア 106 スカイコーチ)
●〈File No. 09〉 揺れるわ酔うわ、凍りつくわ、翼が折れるわ (アントノフ An-10)
●〈File No. 10〉 駄作の重み (ベランカ XSOE-1)
●〈File No. 11〉 尾翼はないけど竜頭蛇尾 (アームストロング・ホイットワース AW52)
●〈File No. 12〉 つまりカッコ悪すぎ (ダグラス XT3D)
●〈File No. 13〉 ヘンだけど重くて遅くて (ニューポール・ドラージュ Ni-D37)
●〈File No. 14〉 謎の高速機、砂漠に燃える (ヒューズ D-2)
●〈File No. 15〉 駄目、いや、むしろひどい! (ラーヴァチキン LaGG-3)
●〈File No. 16〉 軽飛行機の餅屋のヘリコプター (セスナ CH-1 スカイフック)
●〈File No. 17〉 木製の恐怖 (カーチス YC-76 キャラヴァン)
●〈File No. 18〉 主翼が1枚多かった (グレガー FDB-1)
●〈File No. 19〉 「史上最もうるさい飛行機」 (リパブリック XF-84H サンダースクリーチ)(前編)
●〈File No. 20〉 もはやほぼ人体に有害 (リパブリック XF-84H サンダースクリーチ)(後編)
●〈File No. 21〉 轟くドラム (ショート S.3b シャモワ)
●〈File No. 22〉 二重の日陰者、そして小芝居の役者 (メッサーシュミット Bf162)
●〈File No. 23〉 目論見も思惑も外れて (ポテ 631)
●〈File No. 24〉 空中巡洋艦の来なかった明日 (スタンプ&フェルトンゲン SV10)
●〈File No. 25〉 259機の要らない戦闘機 (リパブリック P-43 ランサー)
●〈File No. 26〉 羽ばたけ、アレリオン! (リウー 102T アレリオン)
●〈File No. 27〉 会計士、大赤字 (エヴィエーション・トレイダース ATL90 アカウンタント)
●〈File No. 28〉 半分は働いていなかった (グリゴロヴィッチ TB-5)
●〈File No. 29〉 ダメです、少佐、やめてください! (ノースアメリカン NA-98X スーパーストレイファー)
●〈File No. 30〉 スイッチが切れた野心 (ビーチクラフト 34 ツインクワッド)
●〈File No. 31〉 こんなに揺れたらダメじゃいろ (ウェストランド C29)
●〈File No. 32〉 果敢な挑戦の当たり前な結論 (アヴロ・アヴォセット)
●〈File No. 33〉 視界を立てれば速度が立たず (グールドゥー・ルスール GL-482)
●〈File No. 34〉 速度を立てれば視界が立たず (ミュロー 170)
●〈File No. 35〉 パラソルに穴をあけて (ニューポール・ドラージュ NiD121/122)
●あとがき
【 世界の駄っ作機 9 (大日本絵画 世界の駄っ作機 No.9) 内容目次 】
●著者 : 岡部ださく
●版型 : 46版 / ハードカバー
●全228ページ / うちカラー4ページ
●発売日 : 2019年7月11日
●発行日 : 2019年8月8日 初版発行
●ISBNコード : 9784499232708