ドイツ 4号戦車 J型 (プラモデル)タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.181 スケール:1/35
|
||||||||||||||||
「ドイツ 4号戦車 J型 プラモデル (タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.181 )」です●第2次世界大戦後期におけるドイツ軍の主力戦車「4号戦車J型」を1/35のスケールで再現したプラスチックモデル組立てキット ●大戦後期のドイツ軍の機甲戦力の一翼を担った「4号戦車J型」を再現、ドイツ戦車らしい角張った車体に、シュルツェンを装備した勇壮な姿が表現されています ・ その特徴的な姿は、甲冑を着たドイツ騎士に例えられています 【 「4号戦車J型」について 】●ドイツ軍は、ヒトラー政権によるヴェルサイユ条約の破棄、そして再軍備化の宣言に従い「1号戦車」~「4号戦車」という4種類の戦車の開発を開始します ●「4号戦車」は、当時の重戦車という位置付けで、主力戦車である「3号戦車」をサポートする「支援戦車」という役割を持たされました ●そのため、「4号戦車」は、「3号戦車」と比べて車格が大きく、主砲も短砲身ながら75mm砲を搭載しました ●しかし、独ソ戦が開始されると、ソ連軍の新鋭中戦車「T-34」や重戦車「KV-1」が登場、そのような戦車の前では、当時の「3号戦車」が装備していた42口径の50mm砲では無力であり、威力を増した60口径50mm砲へと変換が行われるも、根本的な解決とはなりませんでした ●そこで、装甲貫通能力の高い長砲身の75mm砲を搭載することが検討されましたが、「3号戦車」は車体の大きさから搭載は無理であり、その代わりに車格の大きな「4号戦車」が選ばれます ●これにより「4号戦車」は、従来の「支援戦車」という役割から「主力戦車」としての途を進むこととなります ●最初に長砲身の75mm砲を搭載したのが「4号戦車G型」で、当初は43口径の75mm砲を装備、これは後に48口径75mm砲へと変更されます ●また、防御力も徐々に強化され、その後期型では車体前面に追加装甲が付けられ、合計の装甲厚は80mmに変更しています ●続く「4号戦車H型」では、前面装甲を「G型」での追加装甲分も含めたものへと変更、各部も防御力向上のためにリファインされ、「4号戦車」としての進化の頂点とも言うべき存在となりました ●この「4号戦車H型」は、東部戦線やイタリア戦線、そしてノルマンディ戦などで活躍、ドイツ軍の戦車部隊の主力兵器として運用されました ●しかし、「4号戦車」の元々の設計は1930年代の中頃であり、車体前面の装甲厚は80mmと優秀ながらも、砲塔前面は50mm、車体、砲塔の側面は30mm厚の装甲しか持っていませんでした ●そして、ウィークポイントとなったのが車体前面のトランスミッションとブレーキの点検ハッチで、この弱点を補うために予備履帯が装着されましたが、構造上の欠点は隠しようの無いものでした ●1943年7月には新型の中戦車である「パンター」が登場、同戦車は緒戦の戦訓に基づいて設計されたものであり、攻撃力、防御力、機動力の全ての点で「4号戦車」の能力を凌駕していました ●「ヒトラー」を始めとするドイツ軍の首脳部の一部には生産を「パンター戦車」に集中するという案も提示されましたが、生産コストの問題や、生産ラインの切り替えに伴う遅れの発生を嫌い、引き続き「4号戦車」の生産が継続されます ・ 「パンター」の生産コストは「4号戦車」の2倍、「タイガー」に関しては3倍と言われています ・ 大戦後期のドイツ軍の戦車師団では「4号戦車」と「パンター戦車」との混合編成となっており、その割合は概ね1:1でした ●もっとも、「4号戦車」自体は十分強力な戦車であり、搭載する主砲は装甲貫通能力に優れた「75mm対戦車砲Pak40」を戦車用の車載型としたもので、ソ連軍の「JS-2」などの重戦車以外に対しては、通常の戦闘距離で撃破できる能力を持っていました ●一方、ドイツ軍は1944年に入ると防戦一方となり、より大量の戦車の必要性が唱えられ、1944年6月からは「4号戦車H型」の簡易型とも言うべき「4号戦車J型」が生産されます ●この「4号戦車J型」は、砲塔の動力旋回装置を撤去、それに伴い旋回用の補助エンジンが廃止され、空いたスペースには燃料タンクを増設、その分行動距離が長くなりました ●同型は、生産時期によって更に生産の簡略化が行われ、その後期ではマフラーを縦型に、牽引フックをより簡略化したタイプへと移行して行きます ●「4号戦車J型」は、ノルマンディ戦の後期から前線に登場、ドイツ軍の戦車部隊の中核車両として以後の戦いに参加します ●同車は無理が少ない堅実な設計により、機械的に高い信頼性を持っており、アルデンヌ戦、ハンガリー戦などの主要な戦いに参加、ドイツ軍の最期となるまで将兵と共に戦い抜いたのでした 【 「ドイツ 4号戦車 J型」のキット内容について 】●この「4号戦車J型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです ●タミヤらしいシャープなモールドと、模型的な捉え方の良さにより「4号戦車J型」を再現、無骨さと華奢さという相反する特徴を併せ持つ同車の魅力が表現されています ●また、複雑な形状を持つ同車の特徴やディテールをしっかりと押さえながらも、パーツ数は極力抑えた構成となっており、タミヤMMシリーズの美点であるビギナーからベテランモデラーまで広く「模型を楽しむ」ことができる内容となっています ●「4号戦車J型」は、砲塔、車体上部、車体下部、後部パネルの4ブロックで構成されています ●砲身は左右分割式で、マズルブレーキは別パーツです ・ マズルブレーキは左右分割式です ・ 砲尾部分も再現されており、閉鎖ハンドル、防危板、薬莢受けなどがパーツ化されています ・ 砲身基部の装甲スリーブ部は3パーツで構成 ●砲塔は、前面、左右側面、天板の4パーツで構成されています ・ 側面のハッチは別パーツで開閉状態が選択可能です ・ 車長キューポラの基部を保護する防弾リングが天板パーツに一体成型されています ・ 「Sマイン発射器」の装備の有無が選択可能 ・ 砲手用の砲塔前部のクラッペは別パーツとなっています ・ 砲塔後部のゲベックカステンは上下分割式で、側面の取り付け具は別パーツです ●車長キューポラは、本体と天板とで構成され、5箇所のビジョンブロックは別パーツとなっています ・ 車長ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます ・ 対空機銃及び機銃架のパーツが付属、その装着の有無が選択できます ●砲塔のシュルツェンは、シュルツェン架が6パーツ、シュルツェン自体は5パーツで構成されています ●車体上部は、前部のフェンダーも含めて一体成型されており、戦闘室前面板と車体後面板は別パーツです ・ エンジン点検ハッチは別パーツとなっています ・ フェンダーの後部パーツには、マッドフラップが一体成型されており、マッドフラップ側面部は別パーツにて再現 ・ 吸気口の蓋は左右各1パーツで再現 ・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます ●車体下部は、バスタブ式に一体成型されています ・ 車体前面パネルは別パーツとなっており、牽引フックのベース部分がモールドにて再現 ・ ダンパーは別パーツです ・ 上部転輪は鋼製タイプとなっています ・ サスペンションは各1パーツで構成(全8パーツ) ・ 起動輪は内臓させるポリキャップにより可動します ・ 誘導輪は、パイプ製タイプと鋳造製タイプとが付属しており、選択して使用します ・ 履帯は、接着及び塗装が可能な素材によるベルト式履帯が付属しています ●後部パネルは1パーツで構成され、牽引装置部は別パーツとなっています ・ 誘導輪基部は後部パネルに一体成型され、誘導輪の調整ボルトは別パーツにて再現 ・ マフラーは5パーツで構成 ●車体のシュルツェンは、シュルツェン架のみがパーツ化されています ・ シュルツェン架の装着の有無を選択できます(車体のシュルツェンは装備していない、もしくはシュルツェン架すら付けていない車両も多く存在しました) ●車体前面の予備履帯は、繋がった状態のパーツが付属しています ●戦車長のフィギュアが1体付属しています ・ 車長キューポラから上半身を出して、ハッチを片手で持ったポーズです ・ 服装は、戦車服を着用し、略帽を被った姿です ・ フィギュアは、頭部、胴体、両腕のパーツ構成となっています ●マーキングは、ドイツ軍の3種類の塗装例が説明書に記載されています ・ 所属不明 1032号車 ・ 所属不明 723号車(ノルマンディ / 1944年8月) ・ 所属不明 806号車(フランス / 1944年) ●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号を再現したデカールが付属しています ●1994年 完全新金型 --------------------------------------------- 【 「ドイツ 4号戦車 J型」のワンポイント】●キットは1994年製ですが、タミヤらしいシャープな彫刻と、模型としてのセンスが現在でも色褪せていない傑作キットです ●「4号戦車」といえば、最近ではトライスター社やドラゴン社のキットが注目されていますが、ディテール表現に凝った造りとなっており、そのパーツ数の多さから「難キット」となっているのも事実です ●キットは、パーツ数を抑えながらも、実車のポイントやディテールの本質を捉えており、素組みで「4号戦車J型」の姿を楽しむことや、キットをベースにディテールアップを自分のペースで「楽しむ」ことができる格好の素材となっています
通販のご利用方法の詳しくは、コチラより「ご利用ガイド」 |
|
|||||||||||||||