1/72 ミリタリー M60A3 中戦車 Revell (レベル)

「M60A3 中戦車 プラモデル (レベル 1/72 ミリタリー  No.03140 )」です

●現用アメリカ軍の主力戦車「M60A3」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット

●戦後第2世代戦車である主力戦車「M60」の最終型「M60A3」を再現、舟型の車体に先鋭状の砲塔を搭載した迫力あるフォルムを再現した内容となっています

【 「主力戦車 M60A3」について 】

●戦後のアメリカ戦車の歴史は、大戦末期に登場した「M26」をベースとして、「M46」「M47」、そして「M48」へと開発が進められました

●この「M48」は堅牢な造りと信頼性、そしてキャパシティの大きさから高い評価を得ましたが、ソ連軍が「115mm滑腔砲」を装備する「T-62」を開発すると、主砲の威力不足が問題となり、「105mm砲」を搭載する戦車として登場したのが「M60」です

●この「M60」は戦力化を急ぐあまり、当初、砲塔は「M48」とほぼ同型を搭載しており、後に砲塔形状を先鋭的なデザインへと変更し、防御力を向上した「M60A1」が登場します

●一方、このような「M26」の基本レイアウトを踏襲する形で進んでいた戦車開発に対して、全く違う思想で一から戦車を設計するという本格的な戦後第2世代戦車「MBT-70」計画が進行、しかしこの計画は様々な機能を盛り込み過ぎて1台あたりの単価が極めて高く、計画は頓挫してしまいました

●このため、本来「M60A1」は「MBT-70」までの繋ぎとしての役割でしたが、性能向上によって延命を図り、戦後第3世代戦車となる「M1 エイブラムス」の戦力化までのアメリカ戦車部隊の主力となりました

●「M60A1」をベースとした改良型が「M60A3」で、射撃指揮装置を新型へと変更、主砲にはサーマルジャケットを取り付け、大型の赤外線投光器も小型なものへと換装しています
●また、スモークディスチャージャーも装備、性能的には戦後第2世代戦車としてトップクラスとなりました

●1990年代以降になると「M1 エイブラムス」シリーズの配備が進み、「M60A3」は徐々に退役、現在アメリカ軍では全車が退役しています

【 「M60A3 中戦車」のキット内容について 】

●この主力戦車「M60A3」を再現したプラスチックモデル組立キットです

●レベル社らしい堅実でシャープなモールド、そしてミニスケールに沿ったパーツ数を抑えた構成で、「M60A3」のフォルムとディテールとを再現した内容となっています


●「M60A3」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています

【 砲 塔 】
●「105mm戦車砲 M68」の砲身は、左右に分割したパーツ構成で、砲口部分は別パーツとなっています
　・ 防盾は一体成型のパーツで再現、防塵カバーを付けた状態を再現しています
　・ 防盾の投光器支持架と吊り下げフックは別パーツ化
　・ 投光器は付属していません

●砲塔は上下に分割したパーツで構成
　・ 装填手ハッチは別パーツ化、開閉状態を選択することができます
　・ スモークディスチャージャーは、本体とベース部分の2パーツで構成
　・ 砲塔側面のレンジファインダーは別パーツ化
　・ 砲塔側面の手摺りもパーツ化しています
　・ 砲塔後部のバスケットは、縦方向の4本の支柱に横方向のフレーム3本を組み合わせて作製します
　・ 砲塔の吊り下げフック、照準サイト、環境センサーなどを別パーツ化しています

●銃塔は、上下に分割したパーツで再現、これに銃身、防盾などを取り付けて作製します
　・ 防盾は、防塵カバーが付いた状態を再現しています
　・ 車長ハッチは別パーツ化、開閉状態を選択することができます
　・ ペリスコープの前扉も別パーツ化、開閉状態を選択可能です

【 車体上部 】
●車体上部は、フェンダーを含めて一体成型となったパーツで再現
　・ フェンダー上の各雑具箱、エアフィルターなども車体上部パーツに一体成型して再現しています
　・ 操縦手ハッチはモールドで再現
　・ 前照灯、ライトガード、トラベリングロック、吊り下げフックなどを別パーツ化しています

【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現、側面上部と後部パネルは別パーツとなっています
　・ サスペンションアームは別パーツ化
　・ 転輪、誘導輪は前後に分割したパーツで再現しています
　・ 起動輪は前後方向に4分割したパーツで構成

【 履 帯 】
●履帯は、一部連結式履帯が付属しています
　・ 履帯の上下の直線部は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は1枚ずつに分割したパーツで構成


【 「M60A3 中戦車」の塗装とマーキング 】
●「M60A3 中戦車」のマーキングとして、アメリカ軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されています
　・ 第3機甲師団 第3戦車大隊 （西ドイツ / 1980年代）
　・ 第1機甲師団 第1戦車大隊 （西ドイツ / 1991年）
　・ 第8歩兵師団 第68機甲連隊 （西ドイツ / 1988年）

●説明書の塗装例に基づく、部隊表示、車体番号などを再現したデカールが付属しています

【 「M60A3 中戦車」のパッケージ内容 】

　・ M60A3 中戦車 ×1
　・ デカールシート ×1
　・ 組立て説明書 ×1