ドイツ 駆逐戦車 ヘッツァー 中期生産型
「ドイツ 駆逐戦車 ヘッツァー 中期生産型 (プラモデル) (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.011 )」です
●第2次世界大戦後期におけるドイツ軍の駆逐戦車「ヘッツァー」の「中期生産型」を1/48のスケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●軽便な駆逐戦車として大戦後期のドイツ機甲戦力の一翼を担った「ヘッツァー」の「中期生産型」を再現、傾斜装甲に覆われ小柄な車体でありながら、マッシブさを感じさせるフォルムを再現した内容となっています
【 「Sd.Kfz.138/2 38t式軽駆逐戦車 ヘッツァー」について 】
●「ヘッツァー」は、第2次大戦後期に登場し、対戦車戦に活躍したドイツ軍の軽駆逐戦車です
●1943年、ドイツは連合軍の爆撃にさらされ、当時の主力戦闘車両である「3号突撃砲」の生産ラインも大きな被害を受けました
●このため、「3号突撃砲」の代替え兵器の開発が行なわれ、「4号戦車」の車体に「3号突撃砲」の上部構造を取り付けた「4号突撃砲」、そして「38(t)戦車」をベースとした軽駆逐戦車「ヘッツァー」が誕生します
●この「ヘッツァー」の開発にあたっては、従来の「38(t)戦車」のシャーシを使用するのではなく、同車の新型車体(偵察戦車として試作)をベースとしたため、転輪や誘導輪が大型化しており、起動輪の形状も異なっています
●車体は避弾経始を重視した傾斜装甲で覆われ、前面装甲は60mmと、このクラスの車輌としては優秀な防御力を持っていました
●また、搭載する主砲は「48口径 75mm対戦車砲 Pak39」で、当時の主力戦車である「4号戦車」と同じ攻撃力を持ち、小型で強力な理想的な軽駆逐戦車として生まれています
●そして、車体が小型化したため、従来のドイツ装甲車輌のような、豪華さで能力の高さを誇るものではなく、徹底した簡略化が行なわれているのが特徴です
・ この簡略化は兵器として不要なものを削ぎ取った先鋭的なデザインの「ヘッツァー」の魅力のひとつでもあります
●この「ヘッツァー」は、最優先生産車輌として重要視され、1944年4月から生産を開始、終戦までに2584両が作られ、大戦後期のドイツ機甲戦力の一翼を担いました
●同車は、独立戦車駆逐大隊のみならず、各歩兵師団(擲弾兵師団)内の戦車猟兵大隊に配備、戦車などを持たない歩兵師団において貴重な機甲戦力として活躍しています
●しかし、「ヘッツァー」は戦闘室が狭く、車内からの視察装置の装備も最低限で、車長を離れた位置(車体右後方)に配置するなど、乗員には不評でしたが、当時の逼迫した戦況ではこのようなコストが安く、生産性が高い車輌が必要とされ、搭乗する戦車猟兵たちは戦術の妙により同車の欠点を克服しながら戦ったのでした
●「ヘッツァー」の「中期生産型」は、1944年の夏ごろから同年12月までに生産が行われたタイプで、軽量タイプの防盾、操縦手用の直接式視察装置(後期型ではペリスコープ)、排気管が横置き型となっているのが特徴です
【 「ドイツ 駆逐戦車 ヘッツァー 中期生産型」のキット内容について 】
●この駆逐戦車「ヘッツァー」の「中期生産型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●タミヤタッチで「ヘッツァー」を再現、装甲板の切断面の「荒れ」や、防盾及び砲身基部の鋳造表現、そして細部のディテールをスケールに沿ったメリハリのある彫刻で再現しており、同車の持つ魅力を1/48という小さなスケールに凝縮した内容となっています
●1/48スケールMMシリーズとして、パーツ数を極力抑え、パーツの同士の合いも良好、そしてタミヤならではの強弱を付けたシャープなモールドにより、精密感溢れた「ヘッツァー」の姿を気軽に楽しむことができます
●「ヘッツァー」は、「砲」「車体上部」「後部パネル」「車体下部」の4ブロックで構成しています
【 砲 】
●「48口径 75mm対戦車砲 Pak39」の砲身は、本体と砲口部分との2パーツで構成
・ 砲身基部の球形の砲架により左右、上下に可動させることができます
・ 防盾は一体成型のパーツで再現、表面には鋳造表現を施しています
【 車体上部 】
●車体上部は、前部のフェンダーも含めた一体成型のパーツで再現、エンジングリル部と後部フェンダーとは別パーツとなっています
・ 車長及び装填手ハッチは別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 上部のリモコン機銃は、機銃本体、弾倉、左右の防盾の4パーツで構成
・ 砲隊鏡、照準器、照準器ガード、ペリスコープガードを別パーツ化
・ 操縦手用の視察装置を別パーツ化しており、「中期生産型」の特徴でもある2つの視察口を持つ鋳造タイプを再現しています
・ 後部フェンダーの支持架は左右それぞれ一体成型のパーツで再現、左側には車間表示灯と予備アンテナのホールド部を一体成型しています
・ シュルツェンは、左右それぞれ一体成型のパーツで再現
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
【 後部パネル 】
●後部パネルは、排気管の支持架も含めて一体成型のパーツで再現
・ 排気管は上下に分割したパーツで再現、先端部は別パーツ化しています
・ 牽引ワイヤーは、巻いた状態でパーツ化しています
【 車体下部 】
●車体下部はバスタブ状に一体成型となったダイキャスト製パーツで再現、どっしりとした重量感を楽しむことができます
・ 車体前面パネルはプラパーツにて再現
・ 各サスペンションユニットは1パーツで構成
【 履 帯 】
●履帯は、プラパーツによる一部連結式履帯が付属しています
・ 履帯は、上部と下部の直線部は繋がっている状態、前後の曲線部は2枚ずつに分割したパーツとなっています
【 「駆逐戦車 ヘッツァー」の塗装とマーキング 】
●「駆逐戦車 ヘッツァー」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第708国民擲弾兵師団 第1708突撃砲大隊 (フランス・アルヴィル / 1944年11月)
・ 第17軍所属車輌 (チェコスロバキア・ベラブス / 1945年5月)
・ 第1装甲軍 独立第744戦車駆逐大隊 第2中隊 (チェコスロバキア・ノブメスト / 1945年夏)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「ドイツ 駆逐戦車 ヘッツァー 中期生産型」のパッケージ内容 】
・ 軽駆逐戦車 ヘッツァー 中期生産型 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2005年 完全新金型