BRDM-2
「BRDM-2 (プラモデル) (ドラゴン 1/35 Modern AFV Series No.3513 )」です
●現用のソ連軍(ロシア軍)の装甲偵察車「BRDM-2」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
【 「BRDM-2」について 】
●ソ連軍の装甲偵察戦闘車の原点は、第2次世界大戦時にアメリカから供与された「M3 スカウトカー」に遡ります
●この「M3 スカウトカー」は、アメリカ軍では主に本国での使用に止まり、その役割をハーフトラックへと引き継いでいましたが、ソ連軍には余剰車輌として大量に供与され、戦車以外の機械化に遅れたソ連軍にとっては、数少ない兵員用装甲車輌として重宝されました
●第2次世界大戦が終結し、車輌の国産化を進めたソ連軍は、「M3 スカウトカー」の後継車両として「BTR-40」を開発・生産しますが、同車は性能的に「M3 スカウトカー」の延長線上の存在でしかなく、路外での機動能力は低く、オープントップ車輌のためにNBC防御能力も有していませんでした
●そこで、密閉型車体の「BRDM-1」を開発、ソ連軍及びワルシャワ条約機構軍に広く運用されることになります
●「BRDM-1」は、路外での機動力を向上させるため、車体中央部に補助輪を装備、必要に応じて下方に下げて、チェーンで駆動するという方式を採用しました
●また、同車は浮航推進能力を重視し、車体の先が船を連想させる傾斜のついた形状になっているのが特徴でした
●1966年、「BRDM-1」の改良型である「BRDM-2」が登場、「BRDM-1」が固有の武装を持たないのに対して砲塔式の武装を持ち、その砲塔には「14.5mm機関砲」と「7.62mm機関銃」を装備しています
●そして、車体形状も船形へと変更して実用面を向上させ、その代わりに車体前部にトリムベーンを装備しています
●「BRDM-2」は、生産性と使い勝手の良さから偵察用の車輌として「ソ連軍」「ワルシャワ条約機構軍」、そしてソ連の友好国で広く運用、2万両程度を生産し、現在においても8000両余りが使用され続けています
●また、「BRDM-2」は、車体に設けられた戦闘室のスペースを活かし、装甲車両のプラットフォームとしても流用され、「指揮通信型」や「対戦車ミサイル装備型」「対空ミサイル装備型」などのバリエーション車両が存在しているのです
【 「BRDM-2」のキット内容について 】
●このソ連軍(ロシア軍)の装甲偵察車「BRDM-2」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●「BRDM-2」をパーツ数を抑えて再現したドラゴン社のAFV開発初期のキット、細かなディテールの再現度は現在の同社に及ばないものの、ポイントを押さえたディテール再現と車体フォルムの造型、そして適度なパーツ分割で、AFVモデルとしてバランスの取れた内容となっています
●「BRDM-2」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●砲身は一体成型のパーツで再現、砲身部表面のディテールをモールドで再現しています
・ 砲身は上下に可動させることができます
●砲塔は上下に分割したパーツで構成、防盾前の装甲パネルは別パーツ化しています
・ 「吊り下げフック」も別パーツ化して再現
【 車体上部 】
●車体上部は、一体成型のパーツで再現、戦闘室上部、前面パネルを別パーツ化しています
・ 戦闘室前面のウィンドは、付属のクリアフィルムを切り出して再現します
・ 前面ウィンドの「装甲パネル」は開閉状態を選択して作製することができます
・ 操縦手席側の「上部ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ状に一体成型となったパーツで再現、前部両側面と後面パネルは別パーツ化しています
・ 「前部デファレンシャル」は8パーツで構成、ステアリングを左右に可動させることができます
・ 「後部デファレンシャル」は上下に分割したパーツで再現
・ 「補助輪」は、左右に分割したパーツで構成
●タイヤは、ホイール部とゴムの部分とに分割しています
・ ゴムの部分は軟質素材で、トレッドパターンをモールドで再現しています
【 「BRDM-2」の塗装とマーキング 】
●「BRDM-2」のマーキングとして、6種類の塗装例が説明書に記載されています
・ イラク軍所属車両
・ ポーランド軍所属車両
・ ソ連軍所属車両
・ ソ連海軍歩兵部隊所属車両
・ 東ドイツ軍所属車両
・ ルーマニア軍所属車両
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、親衛マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「BRDM-2」のパッケージ内容 】
・ BRDM-2 ×1
・ クリアフィルム ×1
・ デカールシート ×2
・ 組立て説明書 ×1