イギリス ブレンガンキャリアー Mk.2
「イギリス ブレンガンキャリアー Mk.2 (プラモデル) (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.016 )」です
●「イギリス ブレンガンキャリアー Mk.2」を1/48のスケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦時におけるイギリス軍の汎用装甲兵員輸送車「ユニバーサルキャリアー Mk.2」を再現したキットです
・ 「ブレンガンキャリアー」とは、元来機関銃を装備した「ユニバーサルキャリアー」の前身の車輌を示しますが、「ユニバーサルキャリアー」を示す名称として定着しています【 「ユニバーサルキャリアー」について 】
●1927年から生産が開始されたイギリスの「ガーデンロイド豆戦車」は、世界恐慌による軍縮ムードの中、手軽に数を揃えることができるために世界的なベストセラー車輌となります
●しかし、この「ガーデンロイド豆戦車」は、戦車として運用するのは車格が小さすぎ、武装も機銃程度しか搭載することができず、貧弱さが否めませんでした
●各国は、同車を参考にした小型戦車を開発しましたが、イギリス軍ではやはり戦車としての活用は考慮されず、牽引及び兵員輸送車として発展して行きます
●1934年に「ヴィッカース社」は、牽引任務も兼ねた機関銃搭載車輌「ブレンガンキャリアー」を開発、一方で、兵員輸送型、偵察型、砲兵用型などの専用のタイプも作られました
●しかし、このように各兵科用に専用の車体を製作するのは効率的ではなく、汎用車体としての「ユニバーサルキャリアー」が開発されます
●この「ユニバーサルキャリアー」は、小型の車体に7mm~10mm厚の装甲を装備、65馬力のフォードV8エンジンを搭載して、最高速度48km/hという軽快な機動力を持っていました
●ただ、小型の車体のために搭載能力が低く、小銃分隊を乗せるには3両程の「ユニバーサルキャリアー」が必要となりました
●そこで、大型のアメリカ製の「M3ハーフトラック」系列が供与され始めると機甲歩兵の主力装備車輌は同ハーフトラックとなり、「ユニバーサルキャリアー」は、小型の車体と全装軌式の機動力を活かした、偵察、牽引、前線への弾薬運搬などの役割りを受け持つこことなります
●同車は、1940年から量産が開始され、大戦中に65,000両が生産、イギリス連邦軍の機械化部隊の足、もしくは主力対戦車砲である「6ポンド砲」の牽引用などとして全戦線に渡って活躍しました
●「ユニバーサルキャリアー」は、「Mk.1」~「Mk.3」の3タイプが作られました
●「Mk.2」は、「6ポンド砲」を牽引するために作られたタイプで、後部に大型の牽引装置を装着、前照灯も1灯式に変化しています
●この「ユニバーサルキャリアー Mk.2」は、大戦後期における「ユニバーサルキャリアー」シリーズの主力となっています
【 「イギリス ブレンガンキャリアー Mk.2」のキット内容について 】
●この汎用装甲兵員輸送車「ユニバーサルキャリアー Mk.2」を再現したプラスチック組立てキットです
●キットは、「ユニバーサルキャリアー Mk.2」をシャープに再現、車体各部はタミヤタッチにより繊細且つ表現豊かな仕上りで、同1/48スケールの美点である作り易さも考慮された内容となっています
●「ユニバーサルキャリアー」の車体は各パネルを組み合わせる箱組み方式となっています
・ 車体の主要躯体は、底板、左右側面、前面、後面、操縦席前面板の6パーツで構成されています
・ 側面パーツには、フェンダーと兵員室側面とが一体成型
・ 側面前部のサイドフェンダーと、側部の足掛けは別パーツです
・ 各パーツの外側には繊細な彫刻によりリベットがモールドされています
・ 前照灯、バックミラー、牽引ワイヤー、車体後部のシャベル、バールは別パーツにて再現
・ 後部のデファレンシャルは2分割式となっています
●オープントップ部分の車体内部が再現されています
・ 操縦手及び前方機銃手の座席は別パーツとなっています
・ ハンドル、変速レバー、計器盤がパーツ化
・ 前方機銃、車内の予備機銃、「エンフィールド」ライフル(×2)、「M1928A1 トンプソン」サブマシンガンの小火器が付属
・ 後部の座席がパーツ化されています
・ 無線器、各携行缶、弾薬箱、消火器などが別パーツとなっています
●足回りは、起動輪、誘導輪、転輪が履帯と一体成型されており、これにサスペンションパーツを取り付ける構成となっています
●畳んだ状態のキャンバスカバーと、後部のキャンバス製の収納袋が付属
●イギリス軍のドライバーが1体と、車長が1体の合計2体のフィギュアが付属しています
・ ドライバーは、座った姿勢にハンドルを握ったポーズ、車長は立った姿勢で前方を指差しているポーズとなっています
・ フィギュアの服装は、通常の野戦服(ヨーロッパ戦線)を着用し、ベレー帽を被った状態です
●マーキングは、4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ イギリス陸軍 第6機甲師団 自動車化歩兵大隊 ライフル旅団 第10大隊 (チュニジア / 1943年)
・ イギリス陸軍 近衛機甲師団 自動車化歩兵大隊 近衛擲弾兵 第1大隊 (北西ヨーロッパ戦線)
・ イギリス陸軍 第7機甲師団 第131歩兵旅団 第5クイーンズロイヤル連隊 第1大隊 (北西ヨーロッパ戦線)
・ イギリス陸軍 第3歩兵師団 第185歩兵旅団 キングスシュロップシャー軽歩兵 第2大隊 (北西ヨーロッパ戦線)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊記号、重量表記、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●2005年 完全新金型