帝国陸軍 三式中戦車 チヌ (モデルカステン製組立組立式可動履帯付)
「帝国陸軍 三式中戦車 チヌ (モデルカステン製組立組立式可動履帯付) (プラモデル) (ファインモールド 1/35 ミリタリー No.FM011K )」です
●「帝国陸軍 三式中戦車 チヌ (モデルカステン製組立組立式可動履帯付)」です
●太平洋戦争末期における帝国陸軍の戦車「3式中戦車」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●キットは、ファインモールド社製「三式中戦車 チヌ」をベースに、モデルカステン社製「97式中戦車用履帯」を1パッケージとした、限定アイテムとなります
●量産化された帝国陸軍の戦車としては最も強力な「3式中戦車」を再現、従来の日本戦車とは異なる力強いフォルムが表現されています【 「3式中戦車」について 】
●1939年、帝国陸軍は「ノモンハン事件」においてソ連軍と交戦、その戦車、装甲車を中心とした近代的装備に苦戦し、従来の歩兵戦闘を中心とした戦術を見直すことが必要となります
●しかし、国力の乏しい日本では軍事予算が限られており、装備の近代化は進まず、新型の対戦車砲として「47mm砲」の開発を開始する程度でした
●太平洋戦争が開戦すると帝国陸軍は南方への進撃を開始、その尖兵となった戦車部隊は各地で活躍し、戦車戦力の突破力と打撃力を連合軍に知らしめます
●ところが、太平洋戦争が中盤に入り、アメリカ軍が「M4中戦車」を投入すると、日本軍が装備していた「97式中戦車」は全く歯が立たず、更には前述の「47mm砲」を装備した「97式中戦車改」でも対抗できませんでした
●帝国陸軍では「97式中戦車」の後継車両として「1式中戦車」を開発していましたが、航空機、艦艇の開発が優先された日本では戦車は副次的なものとなっており、量産化は遅れ、生産が開始されたのは1944年の春となってしまいます
●この「1式中戦車」は、実質的に「97式中戦車」を改良した程度であり、出現時から「M4中戦車」に対抗できないのは明らかでした
●1944年5月、従来の歩兵戦闘を前提とした方針を変更して対戦車戦闘を重視した「4式中戦車」の開発が開始、ただし、同車は戦力化に時間が必要なことから既存の「1式中戦車」をベースとした火力増強型として「3式中戦車」の開発も同時期に始まります
●この「3式中戦車」の開発は戦況の逼迫から急ピッチで行われ、1944年10月に試作車が完成し、直ちに量産が開始されました
●「3式中戦車」は、前述のように「1式中戦車」の車体をベースとして、ターレットリングを拡大、大型の砲塔を搭載したもので、その主砲には「90式75mm野砲」を車載型とした「3式75mm戦車砲2型」が装備されています
・ この「3式75mm戦車砲2型」は、従来の「47mm砲」と比べて破格の威力を誇りましたが、それでも「M4中戦車」との正面戦闘は厳しく、基本的には側面などの装甲の弱い箇所に攻撃を加えるものとなっていました
●同車は、終戦時までに200両余りが生産、帝国陸軍が装備した戦車としては最強の存在(「4式中戦車」は試作段階で終わっています)であり、本土決戦用の切り札として九州及び関東方面の戦車部隊に配備されました【 「三式中戦車 チヌ」のキット内容について 】
●この帝国陸軍の「3式中戦車」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ファインモールド社のリサーチ力により「3式中戦車」を再現、そのフォルムとディテール、そして同車の特徴であるリベットと溶接接合を併用した構造が表現されています
●また、全体のパーツ数は抑えられており、パーツ同士の合いも良好で、「3式中戦車」の姿を気軽に楽しむことができる内容となっています
●キットは、ファインモールド社製「三式中戦車 チヌ」をベースに、モデルカステン社製「97式中戦車用履帯」を1パッケージとしたものです
・ 「三式中戦車 チヌ」にセットされていたベルト式履帯は付属していません
●「3式中戦車」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています
●「3式75mm戦車砲2型」の砲身は左右分割式で、先端のマズルブレーキは別パーツです
・ マズルブレーキは前後2分割式で、中央部分のフィンも再現
・ 砲身下部の揺架は左右分割式です
・ 砲身部は完成後も上下可動式とすることができます
●砲塔は上下分割式で、防盾パネル部、後部パネルは別パーツです
・ 左側面のピストルポートは砲塔部にモールドにて再現、右側面のピストルポートは別パーツとなっています
・ 装填手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 後部の砲身交換用ハッチは別パーツです
・ 上部の対空機銃架は、托架の装着の有無を選択できます
●車長キューポラは上下分割式です
・ キューポラ内部の視察装置はクリアーパーツとなっています
・ 車長ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
●車体上部は、フェンダーも含めて一体成型され、戦闘室前面パネルは別パーツです
・ スポンソン部の底面パネルがパーツ化
・ 前部の点検ハッチは別パーツです
・ 操縦手用の視察ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 前照灯のガラス部を再現するクリアーパーツが付属
・ 左右の排気管は6パーツにより細かく表現され、排気管カバーは排気管本体と沿うように曲げられた状態で成型されています
・ 車載工具類は固定具を含めた状態でパーツ化されています
●車体下部は、側面パネルと底面パネルとが一体成型され、これに前面と後部パネルを取り付けます
・ サスペンションアームは別パーツで、サスペンションコイルのパーツを噛み合わせて車体に取り付けます
・ 転輪は左右2分割式で、中央の4輪はボギー部を挟み込む方式となります
・ 車体後部は、牽引ワイヤーの固定具が再現
●履帯は、モデルカステン社製「97式中戦車用履帯」が付属しています
・1枚ずつが分割された連結可動式履帯です
・詳細は、個別ページを参照してください
●視察装置、前照灯のガラス部、尾灯などを再現するクリアーパーツが付属しています
●「3式中戦車」のマーキングとして、帝国陸軍仕様の4種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 陸軍技術本部
・ 戦車第30連隊
・ 戦車第29連隊
・ 戦車第28連隊
●説明書の塗装例に基づく、星章、銘板、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
●限定アイテム