ドイツ ワッフェンSS タンククルー 1944-45
「ドイツ ワッフェンSS タンククルー 1944-45 (プラモデル) (ドラゴン 1/35 39-45 Series No.6014 )」です
●第2次世界大戦後期におけるドイツ武装親衛隊の戦車兵5体を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
【 「武装親衛隊の戦車兵の服装」について 】
●第2次大戦前からドイツ軍を構成していた武装親衛隊は、ドイツ国防軍とは別のものとして組織化されていたので、国防軍がcg着用していた軍装を回してもらうことができず、親衛隊が独自で軍装を生産していました
●軍装自体は国防軍のタイプに準じたものとなっていましたが、伝統に捉われる必要がなく、兵員数も少なかったためにカモフラージュ機能に優れた迷彩服が大戦初期から支給されています
●武装親衛隊の戦車兵の服装は、大戦初期では国防軍と同じ黒色の戦車服(パンツァージャケット)が支給されましたが、デザイン自体は若干異なり、前部の襟の折り返し部分の大きさが小さい、服の合わせ目の角度が垂直上となる、裾の長さが短い、などの違いがありました
●しかし、この黒色の服装は素人目でもカムフラージュ効果が低いことが想像され、1943年に入ると戦車兵初の迷彩服となる「迷彩ツナギ」が登場します
●1944年には従来の戦車服と同じデザインながら迷彩生地によって作られた「迷彩戦車服」が登場、ノルマンディ戦頃からはこの服装が主流となります
●ところが、勲章を付けて戦いに臨むという他国では考えられないドイツ人気質により、従来の黒色の戦車服も人気が高く、更には海軍から入手した黒色の「Uボートコート」や、イタリア軍から徴用された生地も愛用されており、大戦後期における武装親衛隊の戦車兵は様々な服装が入り乱れていたのが実情です
【 「ドイツ ワッフェンSS タンククルー」のキット内容について 】
●この第2次世界大戦後期に見られたドイツ武装親衛隊の戦車兵を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●フィギュアは、若干リラックスした状態で戦車などの装甲車両に搭乗しているシーンが中心となっており、汎用性に優れた内容となっています
・ このフィギュアキットはドラゴン社の初期のものであり、戦車などに乗せるために同時期のフィギュアよりも細身となっていますが、それでも体格が大きいので、使用する場合には車両との摺り合わせを入念に行うようにして下さい
●フィギュアの内訳は、車長3体、ドライバー1体、車外に立つ戦車兵1体の合計5体です
●服装は、車外に立つ戦車兵のフィギュアは「Uボートコート」にイタリア軍生地のズボンを着用、将校帽を被った姿で、その他のフィギュアは「迷彩戦車服」もしくは「戦車服」を着用した姿です
・ 上記のように「迷彩戦車服」と「戦車服」との違いは生地が異なる程度ですので、塗装によりどちらも再現することができます
●服の皺の表現はスケールに沿っており、服の縫い目などの細部は繊細なモールドで彫刻されています
・ 襟の部分や裾、ポケットなどの造形は現在のドラゴン社製フィギュアよりも立体感が抑えめとなっています
●フィギュアは、頭部、胴体、両腕、両足のパーツ構成となっています
【 「ドイツ ワッフェンSS タンククルー」のフィギュアのポージングについて 】
●車長のフィギュアの2体は、ハッチから上半身を出し、片手をハッチ部分に置いているポーズ(2体はポージングが若干異なります)
・ 2体共に、黒色の戦車規格帽を被っています
・ フィギュアの1体は、肩章を付けていませんが、「迷彩戦車服」はこの状態が正規なものとなります(しかし、多くの兵士が肩章を付けていました)
●車長のフィギュアの1体は、戦車上などで片膝を付き、片手を指差して指示しているポーズです
・ 略帽を被った姿です
●ドライバーのフィギュアは半身像で、両手で操行レバーを持っているポーズです
・ 迷彩帽を被っています
●車外に立つ戦車兵のフィギュアは、立った姿勢で地図を持ち、肩にサブマシンガンを掛けているポーズとなっています
■付属している装備品類
・ MP40サブマシンガン ×1
・ 拳銃ホルスター ×4
・ 双眼鏡 ×1
・ ヘッドフォン ×8(4体分)
・ 将校帽 ×1
・ 戦車規格帽 ×2
・ 迷彩帽 ×1
など
●咽頭マイク、ヘッドフォンのバンド部分を再現したエッチングパーツが付属しています