アメリカ M4A1 シャーマン戦車
「アメリカ M4A1 シャーマン戦車 (プラモデル) (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.023 )」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ軍の中戦車「M4A1」の「初期型」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
・ 「M4A1」の「初期型」として、車体前部のハッチが縦置きの小型タイプ、砲塔は後部が斜めとなる「75mm砲搭載型」の初期タイプが再現されています
●「M4中戦車」シリーズで最初に生産が開始され、鋳造式の車体を持つ「M4A1」を再現、特徴的な丸みを持った車体と砲塔に75mm砲を搭載した姿を表現した内容となっています
●「M4A1」の生産初期における状態を再現するパーツがセットされていますが、より後の生産タイプや現地改修された車両を作製できるように、違う形の転輪などの選択パーツが豊富に付属しています
【 「中戦車 M4A1」について 】
●「M4中戦車」シリーズは、1942年に初めて実戦に参加した後、終戦まで使用され続け、各型あわせて4万両以上が生産されました
( 当時のドイツ軍の主力戦車である「4号戦車」の生産台数は、派生型も合わせて1万両程度です)
●アメリカ軍だけでは無く、イギリス及びイギリス連邦、ソ連、中国などにも供与され、連合軍の勝利に大きく貢献した、連合軍の主力となった戦車です
●この「M4中戦車シリーズ」は生産のタイプから主に「M4」「M4A1」「M4A2」「M4A3」「M4A4」の5種類に分類することができます
・ 「M4」などの形式名の違いは、武装や装甲厚の変化によりA、B、Cなどと名称が変わるドイツ軍とは異なり、主に搭載されているエンジンの違いによって分類されていました
・ 「M4中戦車シリーズ」は、大量に生産する為に、基本設計は同一にして、既存のエンジン工場の生産ラインを生かすような形で量産を図りました
●「M4A1」は、「M4」とはエンジンが同一で、「M4A1」が鋳造車体、「M4」が溶接車体となっていました
●鋳造車体の「M4A1」は、高度な技術を要する溶接技術を持たない生産工場の為に設計された車両です
・ 内部容積の広い「M4」の方が現地部隊では好まれましたが、一方その形状から「被弾経始が良い」との評価もされました
●「M4A1」は、「M4中戦車」シリーズの中では最も早く生産開始が開始され、1942年から実戦に参加、当時としては突出した性能を持たない凡庸とも言える戦車でしたが、稼働率の高さ、機械的信頼性、各性能のバランスの良さ、榴弾の炸薬の多さ、など汎用性に優れ、アメリカ軍だけではなくイギリス軍及びイギリス連邦軍の主力戦車となりました
・ 初陣は、1942年の北アフリカ戦のエルアラメイン戦で、イギリス軍に供与された車両です
●その後、「M4A1」は、様々な改修を受けながら終戦まで使用、連合軍の勝利に大きく貢献した戦車となったのです
【 「アメリカ M4A1 シャーマン戦車」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の中戦車「M4A1」の「初期型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●タミヤ社1/48スケールのミリタリーミニチュアシリーズとして、やや小スケールの精密感を演出しながら、作りやすさが追求されており、戦車模型初心者からベテランユーザーに至るまで、肩の張らないモデリングを楽しむことができます
●キットの彫刻はタミヤスタンダードで非常にシャープ、「M4A1」の特徴であるなだらかな曲面を描く車体の鋳造構造を再現、短めの「75mm砲」を搭載した独特なシルエットが表現されており、いわゆる「丸みを帯びたシャーマン」を気軽に楽しむことができる内容となっています
●キットの内容は、「M4A1」の「初期型」を再現したものとなります
・ 1943年の末頃には、「M4A1」は前部ハッチの形状や車体のデザインが変わった「後期型」(「76mm砲搭載型」が主となります)に生産が移りましたが、既存の「初期型」も戦場ではそのまま使われ続け、終戦時までその姿を見ることができます
●「M4A1」の生産初期における状態を再現するパーツがセットされていますが、より後の生産タイプや現地改修された車両を作製できるように、違う形の転輪などの選択パーツが豊富に付属しています
●「M4A1」の「初期型」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は後部が斜めとなった「75mm砲搭載型」砲塔の初期タイプを再現
●「75mm」の砲身は本体部分が一体化されており、砲口部分が別パーツとなっています
・ 砲身部分は、ポリキャップ内蔵により上下が可動式です
●主砲の防盾は幅の狭い「M34」タイプと、幅の広い「M34A1」タイプの2種が付属、説明書に指示のあるマーキング例に合わせて選択して使用することができます
・ 「M34」を使用する場合には、同軸機銃用の防盾の有無も選択できます
●砲塔部分は鋳造砲塔を再現、装填手用ハッチが無く、後部の上面が傾斜している「初期タイプ」の砲塔を再現
・ 砲塔の車長用ハッチは開閉状態を選択して組み立てることができます
・ キューポラのパーツはペリスコープの無い「前期型」のタイプを再現したものが付属
・ 説明書には書かれていませんが、実車は回転式ですので、砲塔側のツメを削って機銃架等の位置を変えてみるのも面白いでしょう
・ 砲塔に装着される追加装甲のパーツが付属、装備の有無を選択することができます
【 車体上部 】
●車体上部は、前部のハッチが縦置きとなっている「M4A1」の「初期型」の車体を再現、選択パーツにより細かな仕様変更を再現することができます
●車体上部は一体成型となっています
・ 操縦手ハッチと前方機銃手ハッチは別パーツで、開閉状態を選択することができます
・ 前方機銃は、マウントも含めて1パーツにて再現
・ 前照灯、ホーン、ライトガードなどがパーツ化
・ ホーンはフェンダー上に付く車両と、車体中央部に付く車両とを選択することができ、車体中央部用のホーンにはガードが一体成型されています
・ 各車際工具は別パーツで、固定具は車体上に一体成型されています
●車体の追加装甲のパーツが付属しています
・ 各追加装甲のパーツには、曲面に貼られる為の接合ラインが再現されています
●車体後部に付くエアークリーナーは、円筒状の「前期型」と角形の「後期型」とが付属し、説明書内のマーキング指示に合わせて選択して使用するようになっています
【 車体下部 】
●車体下部は一体化されたダイキャストパーツ、前部のギアハウジングと後面パネルがプラスチック製の別パーツとなっています
・ ギアハウジングは、初期の生産車輌に見られる「3ピース型」のタイプと、より後期に付けられた「1ピース型」の2種が付属、説明書内のマーキング指示に合わせて選択して使用します
●サスペンション部分は、独特な形状の「垂直懸架式サスペンション(VVSS)」を再現しています
・ サスペンションは後方のリターンローラーのアーム部分が水平状態となる「中期型」を再現
・ サスペンションは、前後2分割のパーツで構成、転輪とリターンローラーを挟み込んで接着する方式となります
・ 転輪は「前期型」のスポークタイプと「後期型」のディシュタイプとが付属、選択して使用します
・ 起動輪は、肉抜き穴が開いている「前期型」と、肉抜き穴の無い「後期型」とが付属しています
【 履 帯 】
●履帯は、一部連結式履帯が付属しています
・ 履帯の上下の直線部分は一体成型のパーツ、前後の曲線部分は1枚ずつ分割されたパーツで構成されています
●車載工具類などのアクセサリー類を再現したタミヤ社製<Tランナー>が付属、車載工具や機銃などは同ランナーのパーツを使用します
●<Tランナー>の内容は
・ M2重機関銃 ×1
・ 重機関銃弾薬箱 ×1
・ シャベル ×1
・ ツルハシ ×1
・ ツルハシの柄 ×1
・ バール ×1
・ オノ ×1
・ ハンマー ×1
・ 大型レンチ ×1
・ 大型クランク ×1
となっています
●砲塔用のM2重機関銃と弾薬箱は、砲塔ランナーにも付属していますので、<Tランナー>に含まれる分はオマケとなります
【 塗装とマーキング 】
●「M4A1」の「初期型」のマーキングとして アメリカ軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ アメリカ陸軍 第5軍 751戦車大隊A中隊4号車 (1944年10月 /イタリア戦線)
・ アメリカ陸軍 第1機甲師団 第13戦車大隊B中隊 (1944年夏 /イタリア戦線)
・ アメリカ陸軍 第7機甲師団第31戦車大隊 B中隊 (1944年夏 /フランス)
●説明書のマーキング指示に基づいた国籍マーク、部隊番号、車輌番号などを再現したデカールが付属
【 「アメリカ M41A1 シャーマン戦車」のパッケージ内容 】
・ M4A1 初期型 ×1両
・ デカールシート ×1枚
●再販アイテム (2005年 一部新金型)
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【 タミヤ1/48ミリタリーミニチュアシリーズについて 】
●1/48スケールならではの凝縮された精密感、手頃な大きさにより、コレクションに最適です
●最近の1/35スケールのキットはパーツ数が多くなり、手軽にモデリングを楽しみたい場合やコレクション性を重視した模型作り、そして時間が限られる場合など、なかなか手を付けることが難しいのも事実です
●タミヤの1/48ミリタリーミニチュアシリーズは、1/48スケールとしての凝縮感とパーツ数を抑えた構成により手軽に組み立てることができます
●また、短時間で組立てられるということは、単品作品だけではなく、ビネットやジオラマ展開などに挑戦したくなるというユーザーの時間的と精神的な余裕を生み、完成するとそのコンパクトな大きさから複数の車輌が登場するのジオラマシーンにも適しています
●更に、1/48スケールは飛行機モデルと統一スケールですので、飛行機を絡めたシーンも再現することも可能です
●AFVモデルの原点としての様々な楽しみ方に挑戦したくなるタミヤらしい秀逸な内容のシリーズとなっています