ロシア BTR-80 兵員輸送車
「ロシア BTR-80 兵員輸送車 (プラモデル) (ズベズダ (Zvezda) 1/35 ミリタリー No.3558 )」です
●現用ソ連(ロシア)軍の装輪式装甲兵員輸送車「BTR-80」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●「BTR-60」シリーズの最終進化型である「BTR-80」を再現、多面形で構成された、ロシア然とした装甲車のフォルムを再現した内容となっています
【 「ロシア BTR-80 兵員輸送車」のキット概要 】
●1/35スケールのAFVモデルとしてオーソドックスなパーツ構成と、モールドを主体にディテールを再現した内容
●砲塔には「KPVT 14.5mm機関銃」、同軸機銃に「PKT 7.62mm機関銃」を装備
●乗員ハッチ及び兵員ハッチ、側面ハッチは開閉状態を選択可能
●車体前部の視察ハッチも開閉状態を選択可能、内部のウィンドはクリアフィルムなどで再現(クリアフィルムは付属していません)
●タイヤは軟質素材製のパーツで再現
●塗装例はロシア軍仕様などの2種、車体番号などを再現したデカールが付属
【 「BTR-80 装輪式装甲兵員輸送車」について 】
●ソ連軍は、第2次世界大戦後に装甲兵員輸送車の本格的な開発を開始、装輪式装甲車としては「BTR-152」と「BTR-40」などを経て1959年に登場したのが装甲兵員輸送車「BTR-60」です
●この「BTR-60」はオープントップ型でしたが、1966年に登場した「BTR-60PB」では密閉型となり、上部に「14.5mm機関砲」を装備した銃塔を搭載、このスタイルは後々まで続くソ連軍装輪式装甲車輌の基本デザインとなります
●しかし、この「BTR-60PB」は、車体前部に操縦席、中央部に兵員室、後部にエンジンというレイアウトを採用したことにより、兵員の乗降は車体上部のハッチしか使用できず、乗降時には兵員が露呈してしまうという、兵員輸送車としては致命的な欠点を抱えていました
●そこで、1972年に登場した「BTR-70」では、第2、第3タイヤの間に側面ハッチを増設、側面からの乗降が可能にとなり、「BTR-60PB」の欠点が改善されました
●ところが、このハッチは小型のために様々な装備を付けた兵士にとっては不便極まりなく、また「BTR-60PB」と同じガソリンエンジンを搭載したことで、引火しやすいという弱点も持っていました
●「BTR-70」は「BTR-60PB」と並んでアフガニスタン侵攻に参加、同地で実戦の洗礼を受けた両車は上記のような問題点が噴出し、兵員や車両の損害が続出します
●このアフガニスタンでの戦訓により、その欠点を改善したタイプとして1984年の登場したのが「BTR-80」です
●この「BTR-80」は、従来のガソリンエンジン2基から260馬力のディーゼルエンジン1基へと変更、起動性能と防御力が大きく向上しています
●側面ハッチも大型化され、兵員の迅速な展開と撤収が可能となり、銃塔の仰角も60度へと引き上げられました
●これらの改良により「BTR-80」は装輪式装甲車として一つの完成形となり、ソ連崩壊後もロシア軍や東欧諸国などで広く運用されています
【 「ロシア BTR-80 兵員輸送車」のキット内容について 】
●このロシア軍の装甲兵員輸送車「BTR-80」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●オーソドックスなパーツ構成と、パーツ上に施されたモールドを主体としたディテール再現により、「BTR-80」のフォルムとディテールを再現した内容となっています
●「BTR-80」は、「銃搭」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 銃 塔 】
●「KPVT 14.5mm機関銃」の砲身は一体成型のパーツで再現
・ 「防盾」は一体成型のパーツで再現、同軸機銃「PKT 7.62mm機関銃」も別パーツ化して再現しています
・ 「防盾」は、完成後も上下に可動させることができます
●銃搭は上下に分割したパーツで再現
・ 「スモークディスチャージャー」は一体成型のパーツで再現
・ 「吊り下げフック」を別パーツ化しています
【 車体上部 】
●車体上部は、一体成型のパーツで再現
・ 「乗員ハッチ」「兵員ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 側面ハッチは上部と下部とで分割しており、開閉状態を選択可能です
・ 前部の「視察ハッチ」は別パーツで、開閉状態の選択が可能、内側のガラス部はクリアフィルムなどで再現します(クリアフィルムは付属していません)
・ エンジンデッキの各「点検ハッチ」は別パーツとなっています
・ 兵員室の「ガンポート」は一体成型のパーツで再現
・ 前部の「トリムベーン」は別パーツ化、収納した状態となります
・ 「排気管」は一体成型のパーツで再現、先端部分は別パーツ化しています
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
【 車体下部 】
●車体下部はバスタブ状に一体成型となったパーツで再現、後面パネルは別パーツとなっています
・ 各サスペンションユニットは、上下のアーム、車軸、2本の「ショックアブソーバー」の5パーツで再現しています
・ ステアリングは完成後も可動させることができます
●タイヤはホイール部とゴム部とに分割しています
・ ゴムの部分は軟質素材製で、トレッドパターンを深めのモールドで再現しています
●後部パネルは一体成型のパーツで再現
・ 浮航用の推進部はモールドによりそのディテールを再現、「蓋」は別パーツ化しており、開閉状態を選択できます
【 「BTR-80」の塗装とマーキング 】
●「BTR-80」のマーキングとして、2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ ロシア軍 第98空挺師団 第331連隊 (セルビア / 1999年6月)
・ ロシア内務省軍 (北コーカサス / 2000年)
●説明書の塗装例に基づく、部隊マーク、「KFOR」の文字、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「ロシア BTR-80 兵員輸送車」のパッケージ内容 】
・ BTR-80 装輪式装甲兵員輸送車 ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1