Pz.Kpfw. T-70 743(r) 戦車兵付
「Pz.Kpfw. T-70 743(r) 戦車兵付 (プラモデル) (ミニアート 1/35 WW2 ミリタリーミニチュア No.35026 )」です
●「Pz.Kpfw. T-70 743® 戦車兵付」を1/35のスケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ドイツ軍において捕獲使用されるソ連軍の「T-70M」の前期型を再現したキットです
・ 捕獲使用される「T-70」は、ドイツ軍側で「Pz.Kpfw. T-70 743®」と呼称されています
●キットは、同社「T-70M 前期型」のキットに防寒服姿のドイツ戦車兵をセットしたバリエーションキットとなります
●キットは、一体成型が多用されており、小振りな車両ということもあり、パーツ数は控えめで、形を作ることが比較的容易な内容となっています
●「T-70」は、2人乗りの小型の車両ながら強力な「45mm 対戦車砲」を装備、車体及び砲塔は、傾斜装甲を中心に構成され、最大装甲厚は50mmと軽戦車としては優秀な防御力を誇っていました
●搭載するエンジンは、70馬力のガソリンエンジンを2個直列に配置しているのが特徴で、エンジンの同調性の問題が有るものの、最高速度45km/hを発揮しました
●「T-70」は、生産の途中から85馬力のエンジンへと換装、このタイプが「T-70M」と呼ばれ、「T-70」よりも「T-70M」の方が遥かに多く作られています
●「T-70/70M」は1942年3月から1943年10月までの間に8,226両が生産、大戦の前半において大量の戦車を失い、実質的にはかなりの戦車不足に悩まされていたソ連軍にとって戦車戦力の重要な一翼を担っていました
●一方、ドイツ軍も慢性的な戦車不足を抱えており、撃破した敵軍の車両をできるだけ活用することが考えられ、「T-70 」も多くが捕獲、再使用されました
●ただし、主砲の砲弾などの補給の関係や整備上の問題から、部隊としてまとまった運用をされることは少なく、大半が捕獲した前線部隊によるものでした
●捕獲された「T-70」は、本来の軽戦車としての役割だけでは無く、連絡や牽引などの雑用に回されることが多かったようです
●この「T-70M 軽戦車」の初期型のドイツ軍捕獲車両を再現したプラスチックモデル組立キットです
●前期型の特徴である丸みを帯びた防盾、中央部が出っ張った操縦手ハッチなどが再現されています
●キットは、直線的なフォルムを持つ「T-70M」の特徴が再現されており、一体成型により、パーツ数は少なめ、比較的容易に本車持つ雰囲気を楽しめるようになっています
●パーツは少ないながらも、細かなモールドやエンジングリルのメッシュ表現などにより、精密感もしっかりと表現されています
●砲塔は、上部が一体成型、そこに底板と防盾基部のパーツを取り付ける構成となっています
・ 砲塔部は、細かな溶接跡も再現されています
・ 砲塔内部は、砲尾部、同軸機銃、照準器がセットされ、ハッチを開状態にして内部の再現を楽しめるようになっています
・ 砲塔ハッチは別パーツとなっており、開閉が選択できるようになっています
●砲身は一体成型され、スライド式金型により砲口は開口処理済みです
●車体上面板は、エンジングリル部を含めて、一体成型されています
・ 前部の点検ハッチは別パーツとなっています
・ 操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択可能です
●車体下部は、バスタブ方式の一体成型で、側面部は実車通り上部まで延長されており、そこに車体上面板を取り付けるようになっています
・ トーションバー、サイドフェンダーは別パーツとなっています
●キャタピラは、1枚づつで構成される接着連結式のパーツが付属しています
●ペリスコープ、ヘッドライトのガラス面は、クリアーパーツが用意されています
●同社「ドイツ戦車兵セット (防寒服) 1943~1945」の5体のドイツ軍戦車兵フィギュアが付属しています
●フィギュアの服装は、アノラックの防寒服を着た姿が再現されており、防寒装備が整った1943年以降のドイツ戦車兵を表しています
・アノラックの防寒服はリバーシブルタイプで、パッケージのような白色の裏は、グレー地もしくは迷彩模様となっていました
●戦車長は下士官もしくは将校用の「野戦帽」を被っている姿、その他のフィギュアは、「M43規格帽」を被った姿となっています
●各フィギュアの服の皺の表現は、深めにモールドされ、ポケットなどのモールドもシャープに彫刻が入っています
●また、防寒服のフード部分は別パーツ化されており、立体感有る造形となっています
●各フィギュアの表情は、ミニアート社特徴の面長で彫りの深い造形がされており、「キリッ」とした感じが良く表されています
各「フィギュア」の解説
●フィギュア1体は、戦車長が再現されており、立った状態でキューポラ部分に手を掛け、通話装置を操作しているポーズとなっています
●フィギュア1体は、立った状態で佇んでいる状態が再現されています
●フィギュアの1体は、座った状態で、片てを膝に乗せ、もう片手は座っている部分を持っているポーズとなっています
●フィギュアの1体は、ハッチの部分に腰を掛け、両手をハッチ部分に手を付けているポーズです
●フィギュアの1体は、立った姿勢で、ハッチから身を乗り出しているポーズとなっています
●マーキングは、3種類の塗装例がカラーで説明書に記載されています
・ 第276突撃砲大隊(オストプロイセン/1944年11月)
・ 警察戦車中隊
・ 国防軍第82師団(82 Werhmacht's Division)
●説明書の塗装例に基づく国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属
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●ワンポイント
・ 「T-70」は、手頃な大きさのアイテムで、大きくて存在感を主張してしまう中、重戦車とは異なり、ビネット等の小ジオラマを展開するのに最適な車両でしょう